Nintendo Switch『ワールズエンドクラブ』製品版先行レビュー。デスゲームは中止!? 12人の子どもたちによる日本縦断の旅がいま始まる!

イザナギゲームズより、2021年5月27日発売予定のNintendo Switch用ソフト『ワールズエンドクラブ』。本作は、2020年9月に配信されたAppleのゲームサブスクリプションサービス・Apple Arcadeにて物語の途中まで遊ぶことができたが、ついにその結末が明らかとなる。

『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた小高和剛氏がクリエイティブディレクター、『極限脱出』シリーズなどで知られる打越鋼太郎氏がシナリオ、ディレクションを務める本作。今年から『ワールズエンドクラブ』のまんが連載も行っているコロコロオンラインでは、その話題作をひと足早く触らせてもらえる機会を得られたので、担当ライターによる本作の先行レビューをお届けしていこう!

デスゲームに巻き込まれる子どもたち……と思いきや?

本作のメインとなるのは、主人公・れいちょをはじめとした全国から落ちこぼれだけが集められたクラス「ガンバレ組」による大冒険。事の始まりは1995年の夏、東京からバスに乗って修学旅行へと向かっていたガンバレ組たちだったが、謎の隕石墜落事故で意識を失ってしまう……

▲本作の主人公・れいちょ

目覚めた先は見覚えのない海底遊園地。そこへ突然現れた謎のマスコット・ピエロピにより仲間同士のデスゲームを命じられ、一同は何が起こったのか分からず混乱している中、命がけのゲームに巻き込まれてしまう。

仲間たちによる争いや裏切りなど、事態は絶望的な状況へ……!!

しかし、ガンバレ組はなんとかデスゲームを中止させ、そのまま海底遊園地からの脱出に成功!

苦労して抜け出した先は……なんと東京から遠く離れた鹿児島県。さらに彼らが目にしたのは、人の気配が消え、荒れ果てた地上の世界だった……!

なぜ人がいなくなってしまったのか? 東京はどうなってしまっているのか?

すべてが謎に包まれたままだが、ここで悩んでいても仕方がない。れいちょの提案により子どもたちは東京へ帰ることを決意する。長く困難な旅と分かっていても僕らガンバレ組ならできると信じて……!!

分岐で分かれる日本縦断の旅

以上が『ワールズエンドクラブ』の導入部分となる。本作は横スクロールで進んでいくアクションパートと、ストーリーを進めるアドベンチャーパートで構成されており、1200kmほど離れた鹿児島から日本縦断の旅が始まる。

アクションパートでは、各キャラクターに目覚めた特殊能力を使いながら、突如現れた謎の生物と戦ったり、障害物を取り除いたりしながらステージを攻略していく。なかには、スイッチ作動の仕掛けを解いたりパズルゲームのような要素も。操作は移動、ジャンプ、アクションといったシンプルなもので、難しい操作はあまり要求されない作品となっている。

▲ガンバレ組の前に謎の生物が出現。いったいこの世界に何が起こっているのか?

穴に落ちたり、敵の攻撃に当たってしまうとゲームオーバーになってしまうのだが、チェックポイントが細かく設定されているのでサクサク再トライが可能だ。「う~んまた最初からかぁ……」と頭を悩ませることもあまりないだろう。ゲーム中にはわかりやすいヒントも用意されており、ゲームに不慣れな人でもストーリーに集中できるように丁寧に作られていると感じた。

 

次にアドベンチャーパートでは、ストーリーを読みながら世界の謎に迫っていく。ゲームを進めていくと子どもたちの中で意見が分かれ、分岐イベントが発生することも……。選んだルートによってキャラクターのドラマやロケーションが違ってくるのだが、後半からは選ばなかったルートもチャプターセレクトから遊べるので、まずは自分が共感する意見を選んでみてほしい。

▲分岐によりステージやストーリーが変化する

ほかにも、道中で挟まるキャンプシーンでは各キャラクターとの会話が可能だ。会話の内容はほのぼのとした雑談やキャラクターたちのやり取りなど、「ガンバレ組についてもっと知りたい!」という人には非常に気になるお話が盛りだくさんなので、お見逃しなく!

登場キャラクターたちが少年少女ということもあり、子どもたちの会話を聞いていると「自分にもこういうのあったなぁ……」とついつい懐かしくなってしまうことも。作品の主役は12人の子どもたちなのだが、プレイヤーとして彼らを追っている自分も、まるでガンバレ組の一員になっているような気分を味わえて面白い。

▲子どもたちの恋愛話に思わずニヤニヤしてしまいます。

新規要素やApple Arcade版、体験版プレイ済の人へ向けた途中スタートも

本作を始める前に、既にApple Arcade版体験版を遊んでいる人に向けたシステムも用意されている。それぞれプレイ済みのプレイヤーに向けてその要素を紹介しよう。

まずNintendo Switch用の体験版をクリアした人は、ゲーム開始時にあるピエロピの質問に答えることで、体験版の続きから物語を始めることができる。既に発売前からプレイしている人はこちらを選ぶといいだろう。

▲ピエロピから質問をされるので、自分のプレイ状況に合わせて答えよう。

そして、既にApple Arcade版をプレイ済みで「早く後半部分を見たい!!」という人にはピエロピから複数のクイズが出題。見事全問正解すると、ゲーム後半のある分岐からスタートするので、いち早くゲームの続きを遊べるようになっているぞ。

▲クイズはすべてストーリーに関するもの。物語の流れを思い出してみよう。

また今回のNintendo Switch版では各ステージに隠されたコレクション要素が新しく登場しているので、ストーリーのおさらいも含めて最初からプレイするのもぜひオススメしたい。

▲ステージ内にある光に触れると……
▲シールをゲット!
▲すべて集めてコンプリートを目指そう!


 

ガンバレ組のお話はまさに笑いあり涙ありといった内容で、次々に立ちはだかる困難に立ち向かう姿に思わず胸が熱くなることも……。子どもはもちろん、大人も昔のころを懐かしみながら楽しめる作品なので、ぜひガンバレ組の活躍や世界の行く末を見届けてほしい!

また、過去にコロコロオンラインではApple Arcade版『ワールズエンドクラブ』の開発インタビュー記事を展開している。こちらはゲームのストーリー展開の大きな要素にも触れた内容となっているので、ゲームをクリアした後にぜひ読んでみてほしい。

 

製品概要

『ワールズエンドクラブ【World’s End Club】』
ジャンル:冒険パズルアクションゲーム
対応機種:Nintendo Switch
発売日:2021年5月27日
パッケージ版価格:5,478円(税込)
ダウンロード版価格:4,928円(税込)
プロデュース&パブリッシュ:IzanagiGames, Inc.
シナリオ&ディレクション:Too Kyo Games
開発:Grounding Inc.
エグゼクティブプロデューサー:梅田慎介
クリエイティブディレクター:小高和剛
シナリオ&ディレクション:打越鋼太郎
ディレクター:中澤工
キャラクターデザイン:竹
開発プロデューサー:二木幸生
アートディレクター:吉田謙太郎
・『ワールズエンドクラブ』My Nintendo Storeはこちら

 

【執筆担当】トニオ國崎
1994年5月25日生まれ。ゲームではキャラクターにかなり感情移入するタイプなので、遊んでいるとついつい熱が入りすぎてしまうことも。『ワールズエンドクラブ』の好きなキャラクターはチュー子。

(C)IzanagiGames, Inc. All Rights Reserved.

関連記事

ワールズエンドクラブ第1話

【ワールズエンドクラブ】序盤のストーリーを遊べるNintendo Switch™無料体験版が配信開始!