【大塚角満のゲームを語る】第1回! 大塚角満がコロコロオンラインで連載を始めた理由とは!!


 

なぜここで書いているのか

ゲームを語る……なんて大層なタイトルで始めましたが……そんなに立派なことを書くつもりは毛根ほどもございません!! 俺はただの、老眼でハゲかけで四十肩で痛風な(役満だな)ゲーム好きのおっさんに過ぎないのだから!!
 
とはいえ、せっかくこのような場を与えていただいたので、キチンとご挨拶から始めたいと思います。
 
当サイトでパズドラのモンスターを紹介する“大塚角満のモンスター美術館”というコラムを連載しているのでご存知の方もおられるかと思いますが……改めまして、大塚角満と申します。コロコロさんとは同業他社(かな?)にあたる、KADOKAWA系列の“ファミ通”というゲーム誌で20年以上にわたりゲーム記者、編集者、そしてサラリーマン作家として活動していた人間です。
 
なぜそんな男が、コロコロオンラインで連載を始めるのか?
 
コレに関しては先日公開された和田さんとの対談に詳しいので、ぜひそちらをご一読を!

「ファミ通.com」を手掛けた大塚角満氏がコロコロオンラインに参戦決定! 奇跡の出会いを果たした大塚角満×コロコロ元編集長のスペシャル対談!!

 
まあ、要は……ファミ通をぶっつぶ……じゃなかった、追いつけ追い越せ的なサイトにコロコロオンラインを育てていきたいというアツい想いを関係各位にお聞きし、まるで恋に落ちるように同調して、
 
「俺にできることがあれば……なんでもやりますよ!!」
 
と、諸手を上げて協力を誓ったのであります。
 
しかし大見得を切ったものの、いまの俺に何ができるのか? 右手の握力が75キロもあるので何かしらの役に立つかもしれないが(固まった蓋を開けるとかね)、それについては「間に合ってます」と言われそうなので告げていない。となれば……やはり“書くこと”で貢献するしかないだろう!

ゲームのネットメディアを立ち上げて

では、連載第1回目ということで、自己紹介がてらツラツラと書いていこう。
 
俺がゲーム誌の編集者になったのは、1994年。初代プレイステーションやセガサターンが発売された、ゲーム産業にとっては“第二の夜明け”と言っても過言ではない年で、20代前半の若造だった俺から見ても、とてつもなく輝いている業界だった。
 
そんな、日の出の勢いだったテレビゲームの情報誌として格別な存在感を放っていたのが、俺の古巣のファミ通である。中学生のころからモノ書きを目指していた俺は、学生時代のバイトも新卒で入社したのも出版社で、そこそこのノウハウと経験を持っていた。それを即戦力と判断してもらえたのか契約社員として入社できることになり、以降25年ほどにもわたって、ファミ通の看板を背負って記者として生きていくことになるのである。
 
俺が担当していたのはおもに、ゲーム業界の“ニュース”だった。いまのようにネットメディアが発達していなかったので、ゲームファンが最新ニュースを知る場所は、世界で唯一のゲーム週刊誌だった週刊ファミ通のニュースページ。折よく、前述のプレイステーションやサターンを皮切りに矢継ぎ早に新ハードが発表、発売された時代だったので、業界ニュースの必要性は現在の比じゃないくらい巨大なものがあったのである。
 
そして同時に、俺たちニュース班が上層部から立ち上げミッションを仰せつかったのが、“Web版の週刊ファミ通”である“ファミ通.com”だった。確か……まだプレイステーション2すら発表される前のことで、ゲーム系のネットメディアなんてほとんど存在しなかった時代のことだ。
 
「毎週、週刊誌のニュースページを作りながら、毎日更新するネットメディアもやるのかよ……((((;゚Д゚))))」
 
と、当時は怒りとも恐怖ともつかない感情に心乱れたものだが、ボスから、
 
「近い将来、必ずやネットメディアの時代が来る。それを見据えた土台作りをやってほしい!!」
 
と真剣に言われ、簡単に焚き付けられて「御意ッ!!」と応えたのである。

20年前の自分

このころのやり取り、最近やたらと思い出すんだよなぁ……なんでかなぁ……と考えたのだが、原因はズバリ、コロコロオンラインだったわw
 

▲コロコロコミックとファミ通の最新号!

 
成熟する前の若々しいサイトで、アレもコレもと欲張りに、片っ端から手を付け始めたばかりの小さな芽……。これはまさしく、俺が上司に「ファミ通のWebメディアを!」と言われたときと、ほとんど同じ状態だ。そして関わられているスタッフの熱量も……まだ若かった俺たちと同等か、それ以上のものがあるかもしれない。
 
和田さんが俺の事務所に来てくれた、1年前のこと。そのとき、連れ立ってきたひとりの若手編集者に言われたことが、いまも忘れられない。
 
「コロコロオンラインは、まだ生まれたばかりのサイトです。……ですが、これからもっともっと大きくしていきたいと考えています! そのために……角満さんの力をお貸しください!!」
 
“意気に感ず”とは、こういうときの心模様のことを言うのだろう。
 
そこにいたのは……ただただガムシャラに、「いい記事を書きたい!」とだけ思っていた、20年前の俺のようだった。そんな、同じ景色を見ている人が差し出してくれた手を、払いのけることなどできるものか。
 
「俺が役に立つのであれば……ぜひいっしょにやりましょう!!」
 
こうして俺は、コロコロオンラインさんとがっちり握手を交わし、いまこうして、ファミ通の巻末で書いていたような記事を綴っているのである。
 
真っ白なキャンバスに絵を描き始めるときの恍惚と不安を抱えながら、若い皆さんとともにコロコロオンラインの盛り上げに尽力できればなと考えております。どうか読者の皆様、末永くよろしくお願いいたします!

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

大塚角満のモンスター美術館 バックナンバー

▲第1回
「流離・エンシェントドラゴンナイト -REX-」&「伝承・エンシェントドラゴンナイト -REX-」

▲第2回
「紅蓮華の戦士・エキドナ -SARA-」&「紅蓮華の女帝・エキドナ -SARA-」

▲第3回
「冥刃の神王妃・ヘラ -LUNA-」&「夜星の神王妃・ヘラ -LUNA-」

▲第4回
「超転生ハク」

▲第5回
「ゼウス -GIGA-」

▲第6回
「ヴァルキリー -CIEL-」

▲第7回
「アテナ -NON-」

▲第8回
「ライザー」

▲第9回
「ミル」

▲第10回
「ウルド」

▲第11回
「サラスヴァティ」

▲第12回
「バステト」

▲第13回
「シェリング・フォード」

▲第14回
「ヴェルダンディ」

▲第15回
「極醒の執行者・メタトロン」

▲第16回
「超転生メイメイ」

▲第17回
「超転生ミネルヴァ」

▲第18回
「極醒の未来神・スクルド」

▲第19回
「花嫁ルシャナ」

▲第20回
「花嫁パールヴァティー」

▲第21回
「極醒カーリー」

▲第22回
「ガディウス」

▲第23回
「ラー」

▲第24回
「サクヤ」

▲第25回
「エスカマリ」

▲第26回
「イズン&イズーナ」

▲第27回
「超転生ラクシュミー」

▲第28回
「ルルナ」

▲第29回
「如月ナイト」

▲第30回
「覚醒デネボラ」

▲第31回
「アメン」

▲第32回
「赤ソニア」

▲第33回
「レイラン」

▲第34回
「超転生ヤマタノオロチ」

▲第35回
「ティラ」

▲第36回
「トロイアの木馬」

▲第37回
「ファガン」

第38回
「ジャバウォック」

▲第39回
「オーディン」

▲第40回
「フレイヤ」

▲第41回
「ロキ」