【コロコロ学園YouTu部】“ギリギリ役に立つもの”を発明! 万バズ連発の天才(?)発明家・カズヤシバタ

取材・文=石川裕二

コロコロオンラインがオススメする動画クリエイターや動画チャンネルを紹介する、「コロコロ学園YouTu部」! 今回、登場していただくのは“ギリギリ役に立つ発明品“の数々を世に送り出している発明家・カズヤシバタさん! Twitterでバズりまくっている、ユーモアにあふれた発明品の数々が生まれる背景に迫ったぞ!!

https://youtube.com/shorts/loi8rzOrDkI?feature=share
▲まずは、YouTubeでも270万回再生と超バズったこの動画を見てくれ! カズヤシバタさんのユーモアが伝わってくるはずだ!!

原点は「人を驚かせたい」

――とうもろこしの粒々が入ったつコーンスープをきれいに飲むための発明品「つぶつぶトルネード」の発表ツイートに、10万件以上のいいねがついています! 発明品は、いつ頃からつくるようになったのでしょうか!?

ものづくり自体は、幼稚園か小学生の頃からしていました。完成形を求めてつくるというよりは、実験をしているような感覚でした。父が工事業者だったので、家に工具や素材がたくさんあったのですよね。

――その頃は、どんなものをつくっていたのでしょうか!?

木を組み合わせて、一畳分くらいの大きさの台車をつくりました。車輪をつけ、友だちを乗せて町内を駆け回ったのを覚えています。あとは、雑誌で電子工作のつくり方を紹介するものって、いつの時代にもあるじゃないですか。ラジオとか。そういうものを片っ端からつくっていました。

――そういった土壌があって、発明をするようになったのですね!

付け加えるならば、昔から人を驚かせたいという気持ちが原点にあって。手品が好きだったのです。人が集まる機会がある度に、手品を披露していました。それが発明品に変わった、という感じでいます。

――そんな原点が! 最初の発明品はなんでしたか!?

「物をなんでもゴージャスに登場させる箱」です。これは改良を重ねて、現在は4世代目となっているのですが、その初代ですね。この発明品の存在に意味があるのかはわからないのですが、ガシャガシャと動いて箱の中からなにか登場するって、ロボットアニメみたいでかっこいいじゃないですか。それで、つくってみたいと思ったのです。

――へぇ〜〜〜! そういう経緯で生まれたんですね!! カズヤシバタさんは、発明品の開発に留まらず、それらを紹介する動画もつくっていますよね。

小さい頃からテレビショッピングが大好きで。あんな感じで、一度、自分のつくったものを紹介できたら、おもしろいんじゃないかと思ったのです。試しに動画をつくってみたところ、とてもしっくりきました。これ(発明品+動画)はおもしろいかもしれないぞ、と。

https://www.youtube.com/watch?v=4PfGTurdkqE

「見たことがないものをつくりたい」

――発明品の数々は、どのようなテーマでつくっているのでしょうか!?

私は、世の中で見たことがないものをつくりたいのです。それって、どんなものだろうと考えたことがあるのですが、大手メーカーの企画会議でなら「そんな、おバカなアイデアあるわけないじゃないか」と言われるようなものだ、という結論にたどり着きました。

――それが“ギリギリ役に立つ発明品“なんですね! 毎回、アイデアや視点がユーモアであふれていて、すごいなと思います。

ありがとうございます。パッとつくれそうでいて、ギリギリの視点を攻めた発明品であるという点には、こだわってつくっています! コーンポタージュの「つぶつぶトルネード」については、Twitter上で、フォロワーの方に日々のお悩みを募集していたところ、同じ悩みが10件ほど来たことがきっかけでつくりました。

――そんな経緯があったのですね! これまでに、さまざまな発明品をつくってこられましたが、印象に残っているものはございますか!?

割り箸をきれいに割る機械です。動画で、テレビショッピングのような動画の体裁を取り始めたのは、同発明品が初めてだったんです。

https://www.youtube.com/watch?v=tvqF9OTsL6Q

――最近では、同発明品の動画ツイートも4万いいねを獲得していましたね! 顔芸がすばらしかったのを覚えています!

はい、顔芸ですね(笑)。テレビショッピング感を意識してみました。ほかに印象に残っているのは、自動でペットボトルのふたを開けることができる、ペットボトルキャップオープナーです。現代人の忙しさを表現したつもりだったのですが、「これほしい!」「これは役に立つ!」という意外なコメントが届いたのですよね。動画に関しては、ゼロベースから学び始めたので、おもしろがりながらつくっています。

https://www.youtube.com/shorts/rA0IIKed8ko

――1つの作品をつくるのに、どれくらいの期間が掛かるものなのでしょうか!?

平均して1ヶ月くらいでしょうか。と言うのも、その間に完成させないと、自分自身が飽きてしまうのです。鉄は熱いうちに打て、じゃないですけれど。3Dプリンタを使って開発しているのですが、寝ている間に3Dプリンタが動いてくれるので、SF世界の博士のような感覚でいます。

――試作品はどれくらいつくるのでしょうか!?

これも平均して10個程度です。一歩ずつ、前進させていくような感じでしょうか。本当はもっと数を減らすことができると思うのですが、思いついた機構をすぐに試したくて!

――おぉ〜〜〜、発明への熱量を感じます! ものづくりの楽しさって、どのようなところに感じていますか!?

パズルを組み立てているような感覚とでも言いますか……! あとは、最近になって多くの反応をいただけるようになったことがうれしいです。お陰様で、今はもっと、もっと、発明品をつくろうという気持ちでいます。周りに、私のやりたいことを理解してくれる人が増えて、もっと大きなことができたらうれしいです。

――最後に、今後の展望を教えてください!!

自分の工場をつくることができれば、サイコーだなと思っていまして。こういうことをしていると、自分がつくったものを少量でいいので、世に出したいという気持ちが湧いてくるのです。他人が使っている光景を見てみたいのですよね。それが直近の夢です。


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