By まつがん
さて、いよいよ明日は「夢の最&強!ツインパクト超No.1パック」の発売日だ。
既に次世代WHF名古屋会場で先行販売のパックを入手した方もいるだろうが、皆さんは使いたいカードが見つかっただろうか?
私はもちろん決まっている……というか、カードの効果を知った瞬間からこのカードしかないとすら思っていた。
なぜならそのカードは、確率を超えた上ブレの世界……「デュエル・マスターズ2」への扉を開くものだからだ。
そう、そのカードとはもちろん。
▲「夢の最&強!ツインパクト超No.1パック」収録、「ほめほめ老/ホメホメ老句」
《ほめほめ老/ホメホメ老句》。
「夢の最&強!ツインパクト超No.1パック」に収録されているこのカードは、うまく使えば唯一無二の凄まじいリターンを得ることができる可能性がある。
呪文側の《ホメホメ老句》の効果をよく読んで欲しい。火文明の2マナ呪文、「カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚、相手に見ないで選ばせ、捨てる」。そう、わずか2マナでアドバンテージを失うことなく2枚のカードを捨てることができるのだ。
なんだか間に不穏な一文があったような気がする、って?そんなことを気にする必要はない。なぜなら「デュエル・マスターズ2」の世界では物事は自分の都合が良いように解釈して構わないからだ。「人生上ブレ運ゲー上等、相手は怒りで脳の血管がブチ切れて死ぬ」を合言葉に生きよう。
ではそんな強力なカードである《ほめほめ老/ホメホメ老句》を、一体どのように活用するべきだろうか?
ここでは「2枚のカードを捨てることができる」という点に着目しよう。つまり2ターン目にこのカードを打てば、 《ほめほめ老/ホメホメ老句》と合わせて合計3枚のカードが墓地に落ちることになる。ならば、デッキの中のカードをクリーチャーに統一しておけば、確実に3枚のクリーチャーを落とすことができるのだ。
そうと決まればこのカードの就職先は決まったようなもの。
墓地にあるクリーチャーの数をカウントするアーキタイプ……言うまでもなく、それは墓地ソースだ。
墓地ソースといえば《百万超邪 クロスファイア》と《暴走龍 5000GT》を駆使して戦うアーキタイプ。さらに最近では《”轟轟轟”ブランド》の加入によって、デッキ内における赤いカードの占有率が上がっている。
そして《ほめほめ老/ホメホメ老句》の加入。2ターン目に《ホメホメ老句》を打ったとして、もし《一なる部隊 イワシン》をその効果と合わせて合計で3枚落とすことができれば、《百万超邪 クロスファイア》を2ターン目に走らせることすら可能なのだ。
3枚とか無理ゲーだろと思うかもしれない。だが既に書いたように「デュエル・マスターズ2」においては常に自分のことを上ブレ太郎丸と想定する。《ホーガン・ブラスター》は最強。《”轟轟轟”ブランド》は《”轟轟轟”ブランド》を連れてくる。自分は下ブレを世界の誰かに押し付けることができるファニー・ヴァレンタイン大統領だと思い込もう。
そのように考えていくと、当然のように一つの仮説が浮かび上がる……それはすなわち。
墓地ソースを、赤単で組むことはできないだろうか?
前述のとおり、墓地ソースのフィニッシャーはすべて火のカードなのである。ならば、墓地を肥やすカードが火文明だけで十分に賄えるならば。墓地ソースは、《戦略のD・H アツト》や《【問2】ノロン⤴》に頼らずとも組めるのではないか。
そう考えた私は早速火文明でできるだけ軽く墓地を肥やせるカードを探し、そしてたどり着いた。
ツインパクト・スピーカーでも大活躍した《カツラデランス /「アフロ行きま~す!!」》は、わずか2マナで2枚のクリーチャーを墓地に落とすことができる。《ホメホメ老句》と違って手札に来た《一なる部隊 イワシン》を確実に捨てられる点も魅力だ。
そして《爆熱血 ロイヤル・アイラ》は3マナと重いものの、アドバンテージを失うことなく手札を回転させられる。赤単なので「マナ武装」が失敗するおそれもない。
だがここまで考えて、まだ一つ問題があった。
墓地ソースはフィニッシャーをすべて召喚によってバトルゾーンに出すために《異端流し オニカマス》は効かないものの、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》や《制御の翼 オリオティス》は効くデッキである。となるとメタクリーチャーを処理する方法が必要になってくる (ちなみに《ポクチンちん》は出されたら爆発四散するので「デュエル・マスターズ2」理論により出されないことにする) わけだが、このデッキは墓地ソースである都合上、その処理手段もクリーチャーでなければならないのだ。
だが、メタクリーチャーを処理できるそんな都合の良いクリーチャーが存在するのだろうか。
困ったときはツインパクトの出番だ。呪文側が除去のツインパクトなら、メタクリーチャーを処理しつつ墓地を肥やすことが可能となる。
しかし、S・トリガー付きクリーチャーとして打点にもなる《フンバルさん/フンバ・フライ・ダイ》は発見したものの、一種類だけでは心もとない。そう思って《メガゴーワン・チュリス/ゴゴゴ・Go1・ナックル》を搭載してみたが、3マナが重いのに加えて手札キープが難しい……。
代わりは、何かないのか。一縷の望みにかけて火文明のツインパクトカードを遡るも、条件を満たすカードは他に見つからない。
妥協するしかないか……と、そう思いかけたそのとき。
《ほめほめ老/ホメホメ老句》と同じ「夢の最&強!ツインパクト超No.1パック」に、その答えが収録されていることに気が付いたのである。
それでは紹介しよう。これが「デュエル・マスターズ2」を目指す今回のデッキ、「赤単墓地ソース」だ!
『赤単墓地ソース』
《カツラデランス /「アフロ行きま~す!!」》 | |
《ほめほめ老/ホメホメ老句》 | |
《アーチャー・チュリス/ボルカニック・アロー》 | |
《フンバルさん/フンバ・フライ・ダイ》 | |
《百万超邪 クロスファイア》 | |
4 | 《”轟轟轟”ブランド》 |
4 | 《暴走龍 5000GT》 |
4 | 《一なる部隊 イワシン》 |
3 | 《爆熱血 ロイヤル・アイラ》 |
3 | 《ボルシャック・ドギラゴン》 |
1 | 《盗掘人形モールス》 |
1 | 《禁断 ~封印されしX~》 |
▲「夢の最&強!ツインパクト超No.1パック」収録、「アーチャー・チュリス/ボルカニック・アロー」
《アーチャー・チュリス/ボルカニック・アロー》は、普通に使うと現代スペックには少し足りていないカードかもしれない。わざわざ《ボルカニック・アロー》を採用しなくても、他に強力なS・トリガーはいくらでもあるからだ。
だが、こと墓地ソースにおいては事情が違う。《アーチャー・チュリス/ボルカニック・アロー》を使ってシールドを1枚墓地に置くということは、2マナでクリーチャーを2枚墓地に置けているということになるからだ。
さらにはそのシールドが《一なる部隊 イワシン》だったりするかもしれない。運次第でどこまでも上ブレが期待できる……これぞまさしく「デュエル・マスターズ2」の精神を体現したカードと言える。
……ちなみに。
このデッキは「デュエル・マスターズ2」の世界に入り込んで上ブレしかない人向けのデッキなのだが、まだ入り込めていない人が使うと、《ホメホメ老句》を打ったら手札が使えないカードだらけになって憤死する可能性も秘めているので、用法・用量にご注意ください。
そんなところで、今回はここまで。
今週末はWHF東京が開催される。非常に多くの人で混雑すると思われるので、会場に行かれる方はなるべくマスクを着用し、うがいと手洗いを忘れずに。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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