By まつがん
恒例の宣伝からだが、今週発売のコロコロコミック2月号は、皆さんもう既に入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
さて、今回はいきなり番外編からのスタートとなる。
話は昨年11月ごろに遡る……。
デッドマン「デュエマの仙人集めて多人数戦やるぞ!8人でデュエマ、勝った人はなんと (いつか) カード化だ!」
なん……だと……?
これは勝ちにいくしかない。
だが、多人数戦のデュエマなど当然やったことがない。はたしてどのようなゲームになるのだろうか?
私がまず考えたことは、8人が参加したデュエマで確実に勝つなら、他の7人全員を倒せるだけのコンセプトが必要になるということであった。そんなことは通常のデッキでは不可能だ。ならばどうするか。
▲「革命ファイナル 輝け!デュエデミー賞パック」収録、「オールデリート」
そう、すべてを消し飛ばすしかない。
だが冷静に考えるとこんな結論には誰でもたどり着くはずである。そしてたどり着いたなら次は何をするか?言うまでもなく空禁断の投入だ。それだけで《オールデリート》は簡単に対策できてしまう。
そもそもそれ以前に《オールデリート》を打ったら自分もシールドがなくなるのだから、7人を殴ってる間にもし2人以上が同時に何かしらのクリーチャーを出したなら、その時点で殴り返されて負けるのは必定。この時点で《オールデリート》のプランはあっさりと崩壊した。
しかし《オールデリート》というスケールの大きな勝ち方を始めに思いついたことで、私の頭の中には既に次なるアイデアが浮かんでいた。そう……何人のデュエマであろうと、ゲームに勝てばその時点で勝ちなのだ。つまり目指すべきは特殊勝利。これならば殴り返される心配もない。
だが、これにも問題があった。それは、自分が特殊勝利を目指しているとは絶対に悟られてはならないという点だ。
たとえば《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》を立てて「さあ、次のターンから気持ちよくなろう」としているプレイヤーがいたとしよう。しかしそのプレイヤーに次のターンが回ってくることはない。なぜなら、他の全員からのヘイトを買って袋叩きにされるからである。
もちろん《サイバー・チューン》を打って墓地に《阿修羅サソリムカデ》でも捨てたり、《禁断機関 VV-8》を出して《ハイパー・ギガタック /ギガタック・ハイパー・トラップ》を匂わせようものならその瞬間にボコボコのボコにされるであろうことは想像に難くない。したがって特殊勝利を目指すにしても、構成パーツが多いためにマナ置きで狙いがバレやすいループ系ではダメだ。
と、そこまで考えたところで私は多人数戦ならではのソリューションに気が付いたのである。
そう、《イッツ・ショータイム》からの《伝説の正体 ギュウジン丸》だ。
多人数戦ならクリーチャー6体の条件など簡単に満たせるだろうし、2枚コンボならドロー呪文を絡めれば手札キープも容易。それにわざわざ《イッツ・ショータイム》対策で《超法無敵宇宙合金武闘鼓笛魔槍絶頂百仙閻魔神拳銃極太陽友情暴剣R・M・G チーム・エグザイル〜カツドンと仲間たち〜》を入れてくるヤツはよもやいないだろう。
たどり着いた……カード化の権利はこの私、研究仙人まつがんの手中に入ったも同然。
あとは適当にのらりくらりとコントロールするカードでデッキを組めば完璧……と思っていたのが撮影の一週間前。だがそのタイミングで、突如デッドマンから追加の連絡が来る。
デッドマン「ちなみに特殊勝利は禁止ですので気を付けてくださいね!」
おのれデッドマン。
普通に一週間くらいこれのデッキ作りで悩んでいたのがすべて無に還った。時間を返して欲しい。
デッドマン「あ、それとカードのテキスト中に『相手』とある場合は、自分以外の誰か一人しか数えないことにします!」(※特殊勝利の制限同様、あくまで今回の企画限定の非公認ルールです)
じゃあそもそも《伝説の正体 ギュウジン丸》で勝つの無理じゃねーか!最初に言えや!!!
……ともあれそんな経緯で、突如として様々な前提が崩壊した上に撮影までの時間も残り少ないという事態に陥った結果、私は……
開き直って、全員に対して嫌がらせをするデッキを作ることにしたのであった。
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