待て待て、待て〜い!
まていトモヤス!!!!!!!
キクチ師範代であ〜る!!!!
なんかもうね、このゆくあてなき連載も、静岡高校OBのみなさんを中心に大好評いただいちゃって、ホント恐縮です!!!
ところで前回「何かで表彰されてる」ってキャプションに書いた写真あったじゃん。
そしたら、ツイッターで反応があってね、「あれは仮装大会ですネ」っていうわけ。
…で、ググってみると、たしかに静高って、仮装大会がすっごく有名なんだよ。だからおれは、何周も先回りしちゃって、静校ほどのレベルになると、ツウ好みすぎて、「表彰されてる生徒」の仮装をやったりするんだなーと思い込んでしまったわけ。(コンダラは重いんだよ。試練の道だからナ)
そんで、この前ファイターに問い合わせたら、なんのことはない、ちゃんとマジメに仮装して3位に入って表彰された時の、プロパーな「表彰されてる写真」だったんだよ。
ハロウィンでもあるまいし、そんな地味な仮装するわけないよなwww
それにしては芝居じみすぎた営業スマイルだけどな!!!
ちゃんちゃん。
…まあいいや、前回のおさらいな。
二代目ミニ四ファイターをキクチ師範代が直撃!!! 【第4回】
そしてハナシは佳境へ…。
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ファイター:
「…でね、大学4年のゴールデンウィークの終わりぐらいに、またメカマンから電話あったんですヨ」
師範代:
「なんて(笑)?」
ファイター:
「『杉山くん、おひさしぶり!!!ところで就職活動は、どうだい?』と。
正直、まったく就職活動してなかったから、『まァ、あんまり進展はないですねえ』なんつってね」
師範代:
「どうするつもりだったの?」
ファイター:
「本当にまったく考えてなかった(笑)。
その当時は、大学4年の夏ぐらいから就職活動すれば…っていう時代だったから。
そしたら、メカマンが『夏は、ヒマ?』って言うワケ(笑)!!!」
師範代:
「クックック(笑)。キタキタ(笑)ヤな電話だな〜(笑)」
ファイター:
「オレも『もうぜんぜんヒマっすよ!!!ジャパンカップっすか?』とか言っちゃって(笑)。
メカマンも『そ〜うそうそう!!! もしよかったら、また、ひと夏いこうよ一緒に!!!』って。そんでオレも『ああもうぜひ、お願いします!!!(笑)』って。…なあ〜んの気なしにね」
師範代:
「で、また夏を駆けぬけた、と(笑)」
ファイター:
「そう! で、その最中に、またまたターニングポイントがくるワケなんだけども。
あれは岡山大会の前日。天満屋ね。初代ファイターに、呼び出されたの。ふつうなみんなで晩メシいくんだけど、その日は、二人でいこうって言われて…」
師範代:
「うんうん」
ファイター:
「そしたら初代が、『そろそろファイターを誰かに譲ろうと思って』って言うワケ。で、オレも『ああそうなんですか!…でもファイター、なかなかムズカシイっすよねえ、誰か会社にいい候補いるんですか? それとも、外から雇うんですか〜?』って言ったら、『いや、杉山くん、2代目どう?』…って言われて。『エッ…意味ワカリマセン!!!!』つって絶句して(笑)」
師範代:
「まあビックリするわな」
ファイター:
「自分の中では『ミニ四ファイター』って、子供たちのヒーローだし、人前でトークしなきゃいけないし、真夏にすんごいコスチューム着て、汗だくになって会場を盛り上げて、完全に『プロの仕事』をしてたから、『この人は、一体何を言ってるんだろうか???…つか、そもそもオレ…社員じゃないし!!!!』…ってもうワケわかんなくなっちゃって、『僕にはムリっすよ〜』と…」
師範代:
「断ったんだ!」
ファイター:
「そしたら今度は、次週の熊本大会でメカマンに呼び出されて(笑)」
師範代:
「キタキタキタ(笑)!!!」
ファイター:
「『いやもうジツはね、タミヤの人間は…全ッ員ッ、杉山がファイターにふさわしいと思ってるんだよ!!!』って言うのよ(笑)」
師範代:
「ま〜た『全員』とか言い切るし(笑)!!!」
ファイター:
「そんで『なんとかなるからさァ〜』というハナシになり。
だけど、よく考えたら、オレまだ親にも言ってねえし!!!
そもそも親に『ミニ四ファイターになってもいいかなあ?』なんつっても、絶対に通じないし(笑)」
師範代:
「そりゃそうだ(笑)」
ファイター:
「…それでもまあ結局、メカマンの熱意に押されて、『じゃあ…お願いします』と言ったんだよねえ(しみじみと)」
師範代:
「腹くくったんだ」
ファイター:
「…でまあ、それはよかったんだけど、ジツはその熊本大会の1週間後ってのが、もうジャパンカップの決勝でね、日本橋三越。『そこでファイターの引退式をやる』ってシナリオは、とっくの昔に関係者の中で決まってたんだよ!!! おはスタとかの放送の段取りも決めて」
師範代:
「後任決めるの、おっそくね(笑)?
何十人も、みーんな断ったんじゃないの、杉山青年が説得されるまでの間に(笑)」
ファイター:
「あ〜、そうかも(笑)!!!
もしオレが断ってたら、引退式どうなってたんだろ(笑)」
師範代:
「空位だ、空位(笑)!!!」
ファイター:
「そんで、日本橋三越の屋上で、初代ファイターから、トレードマークのバンダナを受け継いで…
オレの就職活動は終わったの(笑)!!!!!
ほんの2週間の活動(笑)。もう、声がデカイってだけで(笑)」
師範代:
「白羽の矢(笑)!!!」
ファイター:
「そこが人生の本当のターニングポイントだね」
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「声がデカイだけ」なんて本人は謙遜してるけど、メカマンたちの目に狂いはなかったよなァ〜!!!
手をかえ品をかえ、アツくしつこく説得したのは、決してスケジュールの都合だけではなかったハズだ。
杉山青年が2代目ファイターにならなくても、商品としてのミニ四駆は同じぐらい売れたかもしれないけど、レーサーたちの脳天への直撃具合や、今なお「思い出」として胸にのこるクッキリ加減は、ずいぶんちがったものになってたんじゃないかなあ。
さて次回は、ファイターになってからのハナシだ。
お楽しミニ四駆〜!!!!!
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