ZweiLanceの新カード風林火山 vol.2 ~「名場面BEST」編~

By ZweiLance

 コロコロオンライン読者の皆様 お久しぶりだ!

 主にデュエル・マスターズに関する情報発信をしているZweiLance (ツヴァイランス) だ!

 前回に引き続き、デュエチューブと連動してデュエル・マスターズに関する解説記事を書いていくぞ!

 このコーナーでは実際の大会の結果や、個人的に使ってみてこれは注目できると感じたカードを、できるだけ具体的に、わかりやすく解説していく!

 題して、「ZweiLanceの新カード風林火山」!

・ビートカードの風
・対策カードの林
・コンボカードの火
・コントロールカードの山

 それぞれのジャンルごとに一番の注目カードをピックアップしていくぞ。

 今回は少し癖が強いか、ややトリッキーなカードの数々で手強かった。

 ZweiLanceの新カード風林火山「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」の巻!

ビートカードの風:《シビレアシダケ / インビンシブル・パワー》

▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《シビレアシダケ / インビンシブル・パワー》

 第1弾で登場した基本的なマナ加速獣である《シビレアシダケ》と、第6弾で登場した《インビンシブル・パワー》が、漫画の名シーンをモチーフにまさかのツインパクト化。

 とはいえ、どちらもおおよそ20年近く前のカード。3ターン目に《蒼き守護神 ドギラゴン閃》が飛び交うこの現代デュエル・マスターズにおいて、一体何ができるというのか。

 否、それがあるのである。最後の1ピースとなった奇跡のカードが。

▲「最強戦略!!ドラリンパック」収録、《特攻の忠剣ハチ公》

 それがこちら、「ガチンコ・ジャッジ」の申し子、《特攻の忠剣ハチ公》を使ったワンショットだ。

▲「最強戦略!!ドラリンパック」収録、《青銅のバンビシカット /「我が力、しかと見よ!」》
▲「最強戦略!!ドラリンパック」収録、《イチゴッチ・タンク / レッツ・ゴイチゴ》

 従来の《特攻の忠剣ハチ公》デッキは2ターン目のマナ加速が《青銅のバンビシカット /「我が力、しかと見よ!」》《イチゴッチ・タンク / レッツ・ゴイチゴ》に限られており、アタッカーではない《イチゴッチ・タンク / レッツ・ゴイチゴ》からスタートした場合、出力の低下がかなり目立っていた。

 そこでこの《シビレアシダケ / インビンシブル・パワー》、2コストのマナ加速でありながらアタッカー、そして呪文面のコストは驚異の「13」

 これなら「ガチンコ・ジャッジ」で捲っても、相手がよっぽど物騒なマナコストのデッキでなければ負けることはないだろう (※《ボルシャックライシス・NEX》を使ったドラゴンデッキが入賞していた気もするが、多分気のせいだろう)。

 「ガチンコ・ジャッジ」に命を懸けるデッキの安定感が上がる……という部分に若干のシュールさを感じないわけでもないが、こういう地味~な強化を見逃さず、引き出しを増やしていくことも、デュエリストにとっては大切な心掛けだろう。

▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《轟く革命 レッドギラゾーン》
▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《Q.Q.QX / 終葬 5.S.D.》

 この他にも《轟く革命 レッドギラゾーン》《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》など、《特攻の忠剣ハチ公》と相性の良いカードが多数収録されている今弾。

 週末の大会では《特攻の忠剣ハチ公》の大量発生 (2重の意味で) に要注意だ。

対策カードの林:《革命の絆》

▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《革命の絆》

 遂に登場した「革命0トリガー」搭載のNEOクリーチャー

 これまで「革命0トリガー」と言えば、自身が進化クリーチャーや呪文であることが仇となり、まさに「《ボルシャック・ドギラゴン》で《ボルシャック・ドギラゴン》を捲ってしまう」ような、そんな芸人排出カードと言っても過言ではなかった。

 しかしこの《革命の絆》は、自身で自身を捲ることがハズレにならない。これまでの「革命0トリガー」の歴史を塗り替える1枚となったのだ。

▲王来篇第1弾「王星伝説超動」
収録、
《龍風混成 ザーディクリカ》
▲「Wチームドッキングパック チーム銀河&チームボンバー」収録、《ドラゴンズ・サイン》

 直近では5色のコントロールデッキに採用され、「革命0トリガー」の受け札としてはもちろんのこと、《龍風混成 ザーディクリカ》から《ドラゴンズ・サイン》へと繋ぎ、そのまま《革命の絆》にNEO進化して大暴れする様子も見受けられる。

 ただし、下馬評程の大活躍かと言われると、案外控えめな使用率となっている。

 まだまだ発展途上であり、今後火と光を主色とした中速デッキが主流となってくれば、さらに評価される1枚といえるだろう。

コンボカードの火:《闇王ゼーロ》

▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《闇王ゼーロ》

 火と言いつつ、闇の王である。

 唱える条件は単純かつ高難易度なこの呪文。《罪無 ターボ兆》《凶鬼37号 グルル》といった、小回りの効くマフィ・ギャングを軸として構築されるのが現在の主流だ。

▲「四強集結→最強直結パック」収録、《罪無 ターボ兆》
▲新2弾「マジでB・A・Dなラビリンス!!」収録、《凶鬼37号 グルル》

 何と言っても最速3ターンという圧倒的な速さが強みで、対策カードの付け入る隙を許さない。

 ただし裏を返せば、付け入る隙を与えてしまうと途端に身動きがとれなくなるといった、そんな諸刃の剣ともいえる不安定さもあり、自分の動きと対策のバランスが非常にシビアなカードだ。

▲超天篇第4弾「超超超天!覚醒ジョギラゴン vs. 零龍卍誕」収録、《滅亡の起源 零無》
▲DMX19「ブラック・ボックス・パック」収録、《知識の破壊者 デストル・ツィオーネ》

 あらゆる「~の儀」を容易に達成できるため、《零龍》とあわせて使うのがより強力とされ、なかでも相手の手札に干渉できる《知識の破壊者 デストル・ツィオーネ》を採用したタイプが特に注目されている。

 その他にも様々な踏み倒し先が議論されているのだが、これだけは注意して欲しいことがある。

 間違っても、間違っても、《∞龍 ゲンムエンペラー》がいる状態で《零龍》を卍誕させてはならない。あの悪夢の被害者をこれ以上出してはならない。ZweiLanceとの約束だ (※筆者はそれで大事な試合を一つ落としているなどと、口が裂けても言えない)。

コントロールカードの山:《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》

▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》

 長年デュエル・マスターズをやってきたが、大抵のカードにはどこかはっきりと弱点があり、そういった部分を見つけては偉そうに解説してきたものだ。

 しかしこのカードに関しては、「大先生レアで入手がやや困難である」というもはやカードのスペックとはまるで関係のない突っ込みどころしか見えてこないのだ。

 一体何があったら、火水自然という恵まれた3文明で、種族がドラゴン持ちで、マッハファイターで、《ドンドン吸い込むナウ》内蔵で、「革命2」という実質的なS・トリガーで、もはやおまけに見えてしまうパンプアップ効果を持ったカードが誕生してしまうというのか。

 5色のコントロールデッキをはじめとし、現在様々なデッキで活躍しているが、確実に今後の競技デュエル・マスターズで、使われて頭を抱えることになる1枚だろう。

 これは持論だが、使われて頭を抱えるようなカードは、自分も使うに限る。強いものには巻かれよ。

 今弾で大量に再録された「革命チェンジ」とあわせても、そのまま単体で使っても、何一つストレスのない最強の1枚。是非一度体感してみて欲しい。

 以上、ZweiLanceの新カード風林火山、「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」の巻。完。

 さて次回は王来篇第2弾発売後になるだろうか。既に要注目な新カードが続々と紹介されているので、コロコロオンラインやデュエチューブで要チェックだ。

 最後にあと1枚だけ、「これから来る。いや、来てもらわなきゃ困る。」……そんな未来覚醒予想カードを1枚だけ紹介してお別れにしようと思う。

▲「20周年超感謝 メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《大集結!アクア・ブラザーズ》

 この全然集結していないイラストの《大集結!アクア・ブラザーズ》だが、先日《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》の登場で話題となった、非常にタイムリーな1枚だ。

 それが何故、今、このタイミングで再録するのだろうか。

 大リキッド・ピープル時代……到来の予感……!!

 と、大穴だが、割と真面目にこのカードを推しておく。次はどのクリスタルが、一体何と縫合されてしまうというのだろうか。

 同様のテーマでより深掘りした動画をデュエチューブでも公開中!是非合わせてチェックだ!

 それではまた次回!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
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