コレクションホビーの新たな地平を切り拓いた第1弾~3弾。そして今回から、成長期をむかえる第4弾、第5弾の制作秘話をビックリマンの父・反後さんに語っていただきます! 懐かしいキャラ超いっぱい!!
ビックリマン第16回
「第4弾・第5弾秘話その3!史上初の女性ヘッド・サタンマリアと若神子誕生秘話!!」
——聖フェニックスのライバル、第5弾ヘッド・サタンマリアについてお話を聞かせてください!
反後:
前回お話した、ヨーロッパ出張の時で、聖フェニックスを発想したときにサタンマリアのイメージもできあがっていましたね。ちなみに名前は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂をヒントにしました。
——4弾と5弾は同時に作っていた感じなんですね。
反後:
ヘッドと全体的なストーリーは同時にできあがりましたね。セットのようなものでした。
——初の女性ヘッドですけど、モデルになった人物などは?
反後:
人物はいませんが、全体的にはコウモリをモチーフにデザインしてもらいました。ビックリマンも人気が出ていて、女児にも購入していただいていたので、女性ヘッドには抵抗はなかったですね。男ばかりで戦っていてもしょうがないですし。
——女性ヘッドにすることでこだわったところは?
反後:
“女は魔性”なんていわれていますし、とくに戦闘モードの方は、怖い女性を描ければと思いましたね。歌舞伎の小道具に般若の面ってあるでしょう、あれは女性の顔なんですね。それを指輪に変えて持たせています。メイクも当時流行っていたバブリーな女性に合わせました。キツイ性格がイメージできるかと思います。
——第5弾には、ヤマト王子をはじめ、若神子たちも出てきましたね。
反後:
正直、女性のヘッドだけだとインパクトが弱いかもしれないという心配がありましたね。ですので、天使に力は入れました。
——聖フェニックスを援護してともに次界をめざす重要な天使たちですね。
反後:
そうです。アニメでも活躍して、ヘッドを超える人気キャラクターになりました。6体とも、昔話や童話、神話の世界の主人公をモデルに制作しました。子供に馴染みのある主人公がもとになっているだけあって、どのキャラも華がありましたね。
——当時、ヘッドが当たるのと同じくらい嬉しかったのを覚えています!
(第17回「第4弾、第5弾特集、最終回! 反後さんの印象に残るキャラ大発表!!」につづく!)
反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。
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(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト