コレクションホビーの新たな地平を切り拓いた第1弾~3弾。そして今回から、成長期をむかえる第4弾・第5弾の制作秘話をビックリマンの父・反後さんに語っていただきます! 懐かしいキャラ超いっぱい!!
ビックリマン第14回
「第4弾・第5弾秘話その1!聖フェニックス登場、次界をめざす!!」
——第3弾のスーパーデビルの登場で世界観が大きく広がったとお聞きしましたが!(くわしくは、第11回)
反後:
そうですね、ただ悪魔と天使が戦っているという大まかなストーリーから、より具体的に、スーパーゼウスとスーパーデビルが戦っているというお話ができるようになりました。
反後:
2人の周辺にいるキャラクターもそれぞれ戦うようになり、キャラクターに3すくみ以外の相関関係を持たせられるようになったんですね。
——第1弾~3弾が大人気のなか、ストーリーをつけるという大きな変化をする必要があったの!?
反後:
『まじゃりんこ』(『悪魔VS天使』の前にあったビックリマンのシリーズ)などの経験で、キャラクターが100体を超えたあたりから、お客さんが飽きてくることを知ってたんです。だから、ストーリーを展開して、それに沿ったキャラクターを作ることにしたんです。
——起こるべくして起こった展開だったんですね! ストーリーを作るにあたってまずしたことは?
反後:
もちろん人気があったからできたことなんですけどね。お話を作るにあたっては、まずビックリマン世界の構造を考えました。
反後:
1~3弾は、『天聖界』と『天魔界』でのお話。ここで天使と悪魔が戦っていたんですけど、お話を展開させるために、『次界』というエリアを作りました。
——『次界』! ついに出てきましたね!!
反後:
それで、次界で天使と悪魔が戦っている…というお話だと場所を変えただけでこれまでの物語と大差がないので、次界をめざすお話にしましょうと。
——『無縁ゾーン』を通って次界にいくというストーリーですね!
反後:
そして、新しい天使たちの世界を開拓するために新しいリーダー・聖フェニックスが誕生します。
—–でたーっ! 我らが主人公!
反後:
当時の子供たちに、ビックリマン界のリーダーとして受け入れられましたね。そして、次界をめざす聖フェニックスの行く手を阻むライバルも必要になって、生まれたのがサタンマリアですね。
——懐かしい(泣)。熱い展開の始まり!
(第15回「第4弾ヘッド・聖フェニックス誕生秘話!!」につづく!)
反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。
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(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト