【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第254回 オケラなのか耳鳴りか


 

サンクスギビングデー

 
 この日記が公開されるのは、予定では11月28日。
 
 つまり……満を持して開催された秋のビッグイベント“サンクスギビングデー”の直後ということに!!
 
 となれば当然、脊髄反射のように時事ネタを追い掛けるゲームジャーナリストとしては、
 
 「何を置いても、まずはサンクスギビングデーのリポートを書かねばな!!」
 
 と嬉々としてイベントの様子をお伝えするところなのだが……広場に行ってみたら……!
 

 
 ……なんか妙などうぶつが、「まだダメ」って。
 
 「料理はまだだよ。まったく、意地汚い」
 
 だって(言ってないけどw)。
 
 なのでサンクスギビングデーについてお伝えするのは、明日以降の日記となります。俺も書きたいけど、料理がないんじゃ仕方ねえ仕方ねえ
 
 なんでこのようなタイムラグが生まれるのかというと、じつは今年の12月は“史上最多忙”になることがわかっているため、いまのうちにストックできる記事は可能な限り書き溜めておきたいと考えているのだ。いままでは前日の午前中に書いた記事を翌日のお昼に……というサイクルで回していたんだけど(それもどうかと思うけどさw)、それだと絶対に穴が開く日が出てしまうと確信し、ネタの鮮度は落ちてしまうけど書き溜めたものをひとつひとつ投下していく……という流れに切り替えさせてもらったのだ。読者の皆さんには関係ないことだし、ちょっとズレが出てくるかもしれないけど、どうか温かい目で見守ってくだされ……。
 
 で。
 
 今回も季節のイベントとはまったく関係のない話を書く。
 
 前回、あろうことか長い間見落としていた虫“オケラ”の存在を知り、
 

関連記事
『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第253回 オケラの都市伝説

 
 幼いころにオケラ採集をした記憶を頼りに『あつ森』でも捕まえてみようと思い立った。
 
 俺が知る現実世界のオケラには、つぎのような特徴がある。
 
・土に潜って生活している
・地上にはあまり姿を現さない
・レア度はカブトムシやクワガタの比ではない
・「キリキリッピーン!」と鳴く
・「キリキリッピーン!」はミミズの鳴き声だ……という都市伝説がある
 
 こんな感じか。
 
 『あつ森』はこう見えて、虫や魚の生態に関してはかなりのリアルを追求しているゲームだと思う。じゃないと、博物館のフータが黙っていないと思うしなw 季節ごとに出現する生き物が違うのはもちろんだけど、ダンゴムシやムカデを“岩を叩いて”見つけたり、くさったカブを使ってハエやアリをおびき寄せたりと、捕獲方法にもかなりの工夫が凝らされている。となれば……オケラもきっと、なんらかのギミックの陰に隠れているに違いない!!
 

俺の耳鳴りか!

 
 とはいえ、そんな隠し要素(なのかなw)を俺ごときが簡単に見つけられるわけもなく。
 
 とりあえず、
 
 「このあたりに……いるような気がする!!!
 
 とテキトーに目星をつけて地面を掘りまくることしかできない(苦笑)。
 

 
 しかし、やたらと闇雲に掘るだけでは……。
 

 
 市街地にいたずらに落とし穴を生産するだけで、オケラのオの字も出てこない。やっぱり、何かしらのヒントを見つけて追い詰めるしかないんだろうな……。
 
 そこで、
 
 「もしかして……!!」
 
 と直感し、
 
 「ダンゴムシ殺法ッ!!!!」
 

 
 厨二に叫んで岩をスコップでブン殴ったが、飛び出すのは岩や粘土のみ(苦笑)。そうそう同じ方法でレアな虫が捕まえられるわけもなかったか……^^;
 
 そして、オケラを探すうちにだんだんと日も暮れてきて……。
 

 
 「わーーー^^ 夕焼けと紅葉がよく映えるなぁ^^」
 
 ……じゃねえんだよ!! このままだと、
 
 「オケラを追い掛けていたら夜になり、けっきょく捕まえられませんでした。これがホントのオケラ!www なんちゃってwww」
 
 と、うまいことを言うハメになるぞ!!!
 
 そこで俺は、原点に立ち返ることにした。
 
 オケラは……鳴くのだ。
 
 ジェットモグラ風の前脚と同様、あんなルックスのくせに「キリキリッピーン!」と鳴くことが最大の特徴のひとつなのだ。
 
 「……よし、耳を澄ませ! きっと、音にヒントがあるはずだ……!!
 
 立ち止まり、ジッとあたりの物音に全神経を集中する。
 
 すると……!!
 
 「ピーーーーーーー……!」
 
 耳の奥から、確かなピー音が……!!!
 
 「お、オケラの鳴き声キタァァアアアア!!!!」
 
 思わず色めき立ったが……これ、俺の耳鳴りだわ(苦笑)。歳を取ってから稀に耳鳴りがするようになったんだけど、まさかここで喰らわされるとは思わなかった……w
 
 でも。
 
 珍しくゲームの音を大きくして島をウロついていると、このゲームはじつに優しい、自然な音色に満たされていることを再認識させられたわ。
 
 ファミ通時代から編集部でゲームをするのが日常の風景だったんだけど、俺も含めてまわりの編集者は皆、無音もしくはヘッドホンをつけてプレイをしていた。いくらゲームメディアの編集部とはいえ、あちこちから大音量のゲーム音楽が流れていると仕事に支障をきたす……ということで、自然発生的に“ゲームは無音で”が暗黙の了解事になっていたのである。なのでいまだに、俺はゲームをプレイするときは自宅でも事務所でもかな~~~り音を絞っているので、今回の“大音量『あつ森』プレイ”(と言ってもふつうの音量w)はめちゃくちゃ新鮮だったわ。
 
 さて、そんな努力にオケラは……?
 
 次回、オケラ編完結!!w
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

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