By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先日発売したコロコロコミック11月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、11月に発売する「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
さて、十王篇第3弾「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」はお楽しみいただけているだろうか。
何やら巷間での噂を聞くに、2~3ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》が着地して殴ってくるデッキが猛威を振るっているとかいないとか……。
確かに、こんなクリーチャーが早々と着地してしまってはひとたまりもないだろう。
しかしデッキビルダーたるもの、課題を与えられたならどうにかして解決策をひねり出さなければならない。
そうだ。2~3ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》が着地して殴ってくるというのならば。
《∞龍 ゲンムエンペラー》が殴ってくることを前提としたデッキが組めないだろうか?
そう、すなわち。
S・トリガーでゾルゲループに入ればいいのでは???🤔🤔🤔
相手の強大すぎる∞の力を逆に利用し、コンボを決める……柔よく剛を制するとはこのことだろう。
だが《∞龍 ゲンムエンペラー》がバトルゾーンにいるとGRクリーチャーはほぼすべてバニラになってしまうので、コンボを決めるには「《∞龍 ゲンムエンペラー》を処理しながら《偽りの名 ゾルゲ》や《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出せるコスト6以上のS・トリガー」が必要になってくる。
そんな都合の良いカードがデュエル・マスターズに存在するはずも……。
あった。
《極楽轟破5.S.トラップ》。このカードは相手のクリーチャーを除去しながらクリーチャーを踏み倒せるという強力な効果を持っているものの、踏み倒せる範囲は除去したクリーチャーのコストによるため、相手の動きに依存するという弱点があった。
だが《∞龍 ゲンムエンペラー》のコストは∞なので、《∞龍 ゲンムエンペラー》が殴ってくることを前提にする限り、好きなクリーチャーをマナゾーンから出せるカードに早変わりするのである。
さらに《コクーン・マニューバ》も、SSTが発動すれば同様の機能を果たすことができる。
とはいえ、もちろんこの2種類8枚だけのS・トリガーでは心許ない。コンボを決めるには《偽りの名 ゾルゲ》と《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》の両方をバトルゾーンに揃える必要があるので、どちらかを出せる可能性のあるS・トリガーをざっくり5種類20枚程度は用意しておきたいところだ。
では、あと3種類は何を搭載するか。
《∞龍 ゲンムエンペラー》は除去できないものの、《爆殺!! 覇悪怒楽苦》と《コクーン・シャナバガン》はどちらも強力なスーパー・S・トリガーで、《偽りの名 ゾルゲ》や《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出すことができる。
そして《「光魔の鎧」》は、直接《偽りの名 ゾルゲ》と《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出せるわけではないが、S・トリガーでありながら手札に来てしまった他のS・トリガーをシールドに埋め直すことができる。
『途中経過』
《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》 | |
4 | 《偽りの名 ゾルゲ》 |
《コクーン・マニューバ》 | |
4 | 《コクーン・シャナバガン》 |
《極楽轟破5.S.トラップ》 | |
4 | 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 |
4 | 《「光魔の鎧」》 |
12 | 何か |
これで5種20枚は達成したわけだが、受け手段は多いに越したことはない。
しかしS・トリガーで《偽りの名 ゾルゲ》や《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出せそうなカードはそろそろ出し尽くしていそうな気がする。
ならばどうするか?
そう、革命0トリガーの力を借りればいいのだ。
万一S・トリガーが貫通してダイレクトアタックまでいってしまったとしても、《獅子王の紋章》から《偽りの名 ゾルゲ》や《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》をめくれば相手にとって予想外の角度からのコンボ成立が狙える。
また、十王篇第3弾のベリーレアである《ソウルフル・ズキンヘッド》がめくれれば、《極楽轟破5.S.トラップ》や《コクーン・マニューバ》と同様に《∞龍 ゲンムエンペラー》を除去しつつマナゾーンから《偽りの名 ゾルゲ》や《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》を出して一発逆転も可能だ。
さりげに《「光魔の鎧」》も当たりになっているので、そこから連鎖して奇跡のコンボ成立……といった展開もありえるかもしれない。
というわけで、できあがったのがこちらの「ゲンム絶対許さんペラー」だ!
『ゲンム絶対許さんペラー』
《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》 | |
4 | 《偽りの名 ゾルゲ》 |
《ソウルフル・ズキンヘッド》 | |
4 | 《コクーン・マニューバ》 |
《コクーン・シャナバガン》 | |
4 | 《極楽轟破5.S.トラップ》 |
4 | 《爆殺!! 覇悪怒楽苦》 |
4 | 《「光魔の鎧」》 |
4 | 《獅子王の紋章》 |
2 | 《ぱくちーたー》 |
2 | 《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》 |
超GRゾーン | |
2 | 《防護の意志 ランジェス》 |
2 | 《バツトラの父》 |
2 | 《ロッキーロック》 |
1 | 《硬直 TL-20》 |
1 | 《シャギーⅡ》 |
1 | 《ツタンメカーネン》 |
1 | 《予知 TE-20》 |
1 | 《バクシュ 丙-二式》 |
1 | 《補充 CL-20》 |
完璧だ……まさに完璧。
これならば最速で着地した《∞龍 ゲンムエンペラー》にも対抗できるに違いない。
では環境の完全攻略を祝して、某映画の名ゼリフのパロディで締めさせていただこう。
来いよゲンムエンペラー!コスト5以下無効なんか捨ててかかってこい!!
ぐわああああああ!!!野郎オブクラッシャー!!!!
後方彼氏面仙人「デュエル・マスターズはS・トリガーだけ詰め込んでも勝てないのじゃ……」
わかり手仙人「ていうかそもそもゲンムエンペラーの∞・ブレイカーはブレイク数を調節できるため、選択権は常に相手にあるぞい……」
ありがとう……誰だか知らない仙人たち……どうやら今回は妄想だけでデッキを組むとひどい目にあうという教訓を得ることができたようだ……(記事コンセプトの崩壊)。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。