トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ぴの 第3回】
あとばる×ぴの対談の第3回目!
Crown Hunt、〆る者達と戦った「第5回スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会」DAY1の2試合について話を聞くぞ。Anotherの強さはどんなところにあるのか? これを読めば、その秘密がわかる!?
「第5回スプラトゥーン甲子園」全国決勝大会 DAY1
「第5回スプラトゥーン甲子園」全国決勝大会 DAY2
Anotherが優勝した「第5回スプラトゥーン甲子園全国決勝大会」DAY1、DAY2の試合は上のリンクから見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaぴの
「第5回スプラトゥーン甲子園」を優勝したAnotherのリーダー。わかばシューターをメインで使用し、塗り役としてはもちろん、ここぞという場面ではしっかりキルも取るなど、攻守に渡ってチームに貢献。また、常に一手先を読む的確な判断力と視野の広さを持ち、チームがピンチのときでも冷静な立ち回りがで相手に流れを渡さない。Anotherは人数不利な状態から打開して、再び盤面有利に戻すまでのスピードが非常に速いが、それはぴの選手の働きによるところが大きい。まさに、Anotherにとっての縁の下の力持ち的存在の選手だ。
エンガワ河川敷で採用したモデラー2枚、スピナー2枚編成の強さ
――DAY1の3戦目はエンガワ河川敷でのCrown Huntとの試合でした。相手はチャージャーがいるのが特徴的なチームですが、チャージャー編成に対してチームとして意識していることはありますか?
ぴの:チャージャー相手にはセンプクが刺されば負けることはないので、れんたなをうまく活かしつつ、固めに立ち回るという感じですね。やっぱり、れんたながいるだけで相手はかなり警戒してきて、チャージャーもあまり前に出てこない傾向があるんです。
ですから、俺たちはバズさんがいつもよりも引いて塗り固めて、自分のインクアーマーも活かしながら、できるだけれんたなが前で圧をかける、というような動きは意識しています。
――この試合は64.8%を取っての勝利でしたが、エンガワ河川敷というステージは自信があったんですか?
ぴの:自信はありました。1試合目のDNG戦もエンガワ河川敷で勝っていたのもあって、いつも通りにやれば勝てるとは思っていました。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 6:24:07より引用)
――エンガワ河川敷でのAnotherはモデラー2枚、スピナー2枚という編成を採用していました。あとばる選手から見て、この編成は強いという感じなんですか?
あとばる:エンガワ河川敷は広いので、ポジションを決めるというよりは、味方がぐるぐる動き回るのが強いステージなんです。ですから、モデラー2枚でかき回して、かつスピナーを置くってのは編成としてはわかるんですけど、スピナー2人組の負担がかなり大きいというか、ミスが許されない動きになるので、スピナー組が崩れちゃったらちょっと怖いなという編成ですね。
ただ、バズくんがノーチラスを使っているのがポイントで、最初は「えっ、ノーチラス出してくるんだ!?」って思ったんですけど、実際に自分で使ってみると、実は「いまナワバリ環境に出ているブキ全部に有利を取れる」ということがわかって、すごく納得した覚えがあります。
「スプラスピナーではなく、ノーチラスを出すのってそういうことなんだな」と。それは、甲子園が終わった3日後くらいに思いました(笑)。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 6:26:47より引用)
――ノーチラスはそのくらい有効なんですか?
あとばる:エンガワ河川敷って、後衛ブキがそんなに出てくるステージではなくて、プロモデラーだったりL3リールガンがよく採用されるんですけど、そういうブキに対してアドバンテージが取れるんですよ。
最初に見たときは「甲子園でノーチラスを出すのは勇気があるな」と思ったんですけど、実際に持ってみるとキル速度がバチバチに出て、射程もプライムシューターくらいあって、スペシャルもイカスフィアやジェットパックと選択できてと、かなり優秀なんですよね。ノーチラスを使っている人ってあまりいないので気づかなかったんですけど、選択肢として全然アリだなとは思いました。
――ぴの選手たちが、この編成にしたのはどういう狙いだったんですか?
ぴの:エンガワ河川敷は塗る面積が広くて、左右と敵陣を塗らないと勝てないステージだと思っているんですね。それで最初は編成が他のステージと一緒で、僕がわかばシューターで、れんたながバケットスロッシャーソーダだったんですけど、わかばシューターだと左右の行き来がうまくできないなと感じていて。
だったら、スプリンクラーが強くて、イカスフィアもあるプロモデラーRGを使おうということで持ち替えた形ですね。れんたなもここはキルを取りにいくよりも、塗った方が勝てるステージということで、プロモデラーRGに持ち替えて、あとばるさんが言ってくれたように動き回って、左右を荒らしまくるみたいな感じの立ち回りにしました。
それでスピナーは2枚なんですけど、バズさんのノーチラスって対面は強いんですけど、塗りは強くないんですよ。だから、相手からすると、たとえノーチラスを倒したとしてもナワバリという面では実はあまりアドバンテージを取れなくて、僕とれんたなのモデラー2枚を倒さない限り、塗り状況は良くならないんです。でも、僕とれんたなは動き回ってイカスフィアで逃げてというのを繰り返して、どこにいるかわからない状態で、かつバズさんとりぃれのキル力のあるスピナー2組を掻い潜りながら僕たちを倒さなきゃいけない。そういう戦い方を相手に無理やり押し付けられるというのが、この編成の強みですね。
▲プロモデラーRGはたびたび敵のリスポーン前にも入り込むなど、神出鬼没な立ち回りで相手を翻弄した。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 6:26:09より引用)
――なるほど。相手からすると、すごく厄介な編成になっているんですね。
ぴの:理論上で勝ち方が出来上がっている感じですかね。相手は僕たちの位置を確認しながら、バズさんたちにやられないようにしなきゃいけないので。
――あとばる選手は、このAnotherの編成とエンガワ河川敷で試合となったらどう対策します?
あとばる:こっちも荒らし返すしかないかなと思いますね。確か甲子園の前に1回対抗戦しましたよね?
ぴの:やりましたね。
あとばる:そのときもラストでモデラーに逃げ回られて、自陣を荒らされて僕らが負けたんですよ。
ぴの:そうですね。L3リールガンよりもモデラーの方が塗りが強いので、最後に抜け勝負になっても勝てるという。
あとばる:モデラーを狙っても向こうはこっちを相手する気がないので逃げられるし、だったらノーチラスを落とすかと言ってもこっちの射程が負けていてなかなか落とせないのに、落としても美味しくないという。
ぴの:なので、けっこうまとまったいい編成なんじゃないかなと思っています。デュアルスイーパーやエクスプロッシャーがいるチームとかはバズさんをうまく潰していたのでいつもよりは苦戦しましたけど、やっぱり環境がL3リールガンとかなので。環境に刺さる編成ってのは常に考えるようにはしていますね。
キャンピングシェルターにも強い編成
――DAY1の最終戦はコンブトラックで〆る者達との試合でした。〆る者達はすごく戦略的な動きをしてくるチームですが、どんなことを意識して戦ったのでしょうか。
ぴの:戦術的には〆る者達がいろいろ対策をしてくるだろうと思っていましたけど、1対1の対面については自信があったので、インクアーマーがついた状態で対面すればそう負けることはないだろうとは考えていました。ただ、相手がボムラッシュを2枚採用してきて、最後にボムラッシュを吐かれてギリギリの試合にさせられたので、そこは反省点でした。
――この試合では、れんたな選手が〆る者達のキャンピングシェルターを度々止めていましたけど、これはシェルターはれんたな選手がマークするという作戦だったんですか?
ぴの:そういうわけではないですね。キャンピングシェルターがナワバリで強い理由って、エリアに比べてL3リールガンとかが多い分、スプラッシュボムがないので、キャンピングシェルターのパージに圧をかけるブキが少ないというのがあると思うんです。
でも、僕たちのチームはコンブトラックだとりぃれのデュアルスイーパーカスタム、れんたなのバケットスロッシャーソーダ、僕のわかばシューターでスプラッシュボムが3つもあるので、基本的にはキャンピングシェルターはそんなに脅威じゃないんです。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会 DAY1 7:00:03より引用)
――じゃあ、たまたまれんたな選手がうまく対面して倒していた。
ぴの:そうですね。ただ、キャンピングシェルターについては基本的に2人以上で見るようにはしていました。真ん中を自分たちがとっていれば左右で戦っているときに、真ん中から左右にカバーして2対1ができるので、そこはうまくいった感じですね。
――チームとしてもそこまでシェルターが厄介だなという意識でもなかったんですね。
ぴの:やっぱりキャンピングシェルターに意識が向くほど相手の思う壺なので、キャンピングシェルターは時間をかけずにいかに人数有利でささっと倒しちゃうかというのは意識していました。
・ノーチラスはL3リールガンに対してアドバンテージを発揮できるブキ!
・エンガワ河川敷のモデラー2枚、スピナー2枚の編成は相手にとってかなり厄介!
・キャンピングシェルターはスプラッシュボムをうまく使って圧をかける!
次回もあとばる選手とぴの選手の対談をお届け!
今大会でもとくに注目の一戦となったGGBoyZとの試合について、じっくりと聞いていくぞ。次回もお楽しみに!