【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第155回 スズラン栽培計画!(1)


 

希少な花を咲かせる方法

 
 じつは『あつ森』を始めた当初から、密かに目標にしていたことがある。
 
 それはズバリ、“島の評判を上げる”こと。
 
 きっかけはもちろん、島の評判を★3まで上げて“とたけけ”を招聘し、ゲームの中締めであるエンディング(とたけけライブ)を迎えることだった。そしてその目標は、ゲームを始めてからほぼ1ヵ月後となる4月21日、22日に達成している。
 
 具体的には、4月21日にしずえに確認したところ島の評判が★3になっていることが判明し、すぐにとたけけにライブをオファー。
 


 
 翌22日にとたけけがやって来てくれて、俺はようやく、『あつ森』のエンディングを見るに至るのである。
 


 
 このときは確かに感動もしたし、
 
 「ふぅ……。終わった……」
 
 という達成感を感じたりもした。
 
 しかしだな……。
 
 ここに到達するために、俺は俺なりに島を花やアイテムで飾ったり、雑草をすべて引っこ抜いたりと、景観をよくするための作業をしてきたつもりだった。
 
 「もしかしたら……★3なんて大きく飛び越えて、いきなり★5の最高ランク島になっちゃったのでは?ww
 
 と、若干本気で思ったくらいに。それくらい美しい島になってきたという確かな手応えがあったわけだ。
 
 ところが……蓋を開けてみたら、とたけけライブが開けるギリギリである★3という評価……。最高ランクには遠く及ばないという現実を付きつけられてしまったのである。
 
 これには、少々ヘコんだ。
 
 飲食店のミシュラン評価だったら、★3で“そのために旅行する価値のある卓越した料理”という最上級の肩書きが贈られるが、島ミシュラン(?)における★3は、
 
 「すべてがそこそこ。行っても行かなくても人生に何ら影響のない、毒にも薬にもならない島」
 
 ということになる(身も蓋もないが)。
 
 エンディングを迎えたことで、俺は逆に、
 
 「オマエは……まだまだ足らぬのだよ!!!
 
 という現実を突きつけられたわけだ。このきびしい評価に直面し、俺はしばらくのあいだ、
 
 「いーんだいーんだ。俺の島なんて、どうせ★3なんだ。下仁田なんだ(※注:筆者の故郷です)
 
 なんてブチブチ言いながらいじけまくった。せっかく島クリエイターが使えるようになったというのに、試してみる気にもならぬほどに。
 
 そう、40すぎのおっさんがいじけると面倒臭いのだ。もしかすると、この世でもっともタチの悪いどうぶつかもしれない……ってくらいにね(苦笑)。
 

スズラン栽培プロジェクト

 
 でも。
 
 立ち直りのきっかけが単純でわかりやすいのも、いじけ40オヤジのいいところなのである。
 
 俺はその日、ヒマつぶしがてら、いろんな人がアップしている『あつ森』のスクショをTwitterで眺めていたのだが、少なくない割合で“見たことのない花”が公開されているのに気が付いた。その、あまりにも可憐な姿に、いじけ40オヤジの視線は釘付けとなる。
 
 「え……! こ、これは……!!」
 
 白い鈴のような花弁が、ひっそりと、それでいてどこか誇らしげに垂れ下がっている小さな花--。こ、このルックスは……そう!! スズランだ!! こうして、いろんな人の島で咲いているということは……何らかの条件を満たせれば我がルナステラ島にも、キュートで華麗なスズランが生えてくれるに違いないッ!!!
 
 俺は慌てて、同僚のたっちー先生にメールを打った。
 
 「なあなあ!! キミんち、スズラン生えてる!? ていうか、どうやったら生えてくんの!!?」
 
 数分後、たっちー先生から届いた返事にはつぎのように書かれていた。
 
 「あーーー、スズランね! ウチはまだだけど、母親の島にはたくさん生えてるでwww」
 
 たっちー先生の御母堂は、“超”が付く『どうぶつの森』シリーズのヘビーユーザーなのだ。勢い込んで、俺は質問を重ねた。
 
 「うんうん!! さすがやな!!! して、スズランの条件は!!? どうやったら生えるんや!!?」
 
 するとたっちー、すぐさま明確な回答を返してくれた。
 
 「それは、わしでも知ってる。島の評判やで。最高ランクの★5にしないと、スズランは生えてこないんや!!」
 
 俺はひっくり返った。
 
 「うわあああああ!!! ここで評判が使われるのかぁぁあああ!!!><」
 
 そしてこの日から、我がルナステラ島では、
 
 “スズラン栽培プロジェクト”
 
 が立ち上がり、島民一丸となって島の評判を★5にするための活動が始まったのだが……。
 
 このときの、偽らざる島の評価は↓これ。
 

 
 ぬうううう!! ど、どっから手をつければいいんだ!!?
 
 続く!
 
                    大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

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