もうひとつ、虫の話
夏の風物詩“虫取り”の話が続いておりますがね。
オオクワガタやヘラクレスオオカブトなど、レアな虫の捕まえ方に関しては……前回、前々回の記事をご参考に!!
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『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第112回 レアな虫の捕まえ方!(1) |
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珍しく『あつ森』をプレイするうえで役に立つことを書いてしまったので、読者の皆様の中には、
「もしかして今日も、How toモノの記事か!? むしろ今後は、攻略系で攻めていくのか!?」
と期待された向きもあるかもしれないが……!!
そんなわけがありませんッ!! 本日から再び、毒にも薬にもならないドタバタ話をバラ撒かせていただきますよッ!!
というわけで、平常運転ですw
レア虫のキモチ
とはいえ、最近のトレンドということで虫取り話をもうひとつ。
前回の記事で、
「レアな虫は、人が近づいただけで速攻で逃げる!!><」
というようなことを書いた。
コレ、腹が立つんだよねぇ。
殺気をむき出しにして虫あみを構えているときだったらまだわかるんだけど、ふつうに歩いていただけだったのに、
「!!! 逃げろ逃げろ!!!」
こっちは明らかに木の裏側にいたのに、
「!!! 逃げろ逃げろ!!!」
どんだけ自意識過剰やねん。
いや確かに、コーカサスオオカブトとかギラファノコギリクワガタとかの姿が見えたら、
「はっ!!! レア虫発見!!! いいい、息を殺して……! ソロ~りソロ~りと……!!!」
てなモードになっちまうけど、そんなに警戒することないだろ。まだ虫あみだって手にしてないし、そもそもこっちにその気はないかもしれないんだからさあ!(やる気まんまんだろ)
でも……コレがホントにレアな虫だったら、まだわかるのよ。
オオクワガタを見つけて、
「俺にその気はない!! だから逃げる必要はないぞ!!」
と言いつつ、その真意を翻訳すれば、
「(*゚∀゚)=3俺に(*゚∀゚)=3その気は(*゚∀゚)=3ない(*゚∀゚)=3(*゚∀゚)=3(*゚∀゚)=3」
こんな感じなので、逃げるのも無理はないと思うのだ。下心見え見え。これ、飲み屋の女の子に、
「このあとカラオケでもどう? 無理ならいいけど」
とシブく誘っているつもりのおっさんを見かけることがあるが、それは翻訳すれば、
「(*゚∀゚)=3無理(*゚∀゚)=3なんて(*゚∀゚)=3言わないで(*゚∀゚)=3(*゚∀゚)=3(*゚∀゚)=3」
こうなるのとまったく同じだ。
でも、これ……。
カナブンにも同じことをやられると、ホントにムカつくんだよ!!
カナブンのキモチ
ホラ、甲虫たちの先陣を切って、メタリックグリーンの小さな虫がドッと湧いたでしょう。
夏の斥候、カナブン。
俺は群馬の田舎町である下仁田出身なので、夏ともなればいくらでも、カブトムシもクワガタも捕獲することができた。
その採集場所としてポピュラーだったのが夜の街灯の下で、夜な夜な心霊スポットとして有名な橋のライトの下とか、ナイターをやっているグラウンドの照明に出向いては昆虫採集をして喜んでいたのである。
でも甲虫って、空中を飛んでいる状態だと種類まで区別がつかないことがよくあった。そこで、
「あ!! あれはおそらく……ノコ(ノコギリクワガタ)だな!! 間違いない!!!」
とアタリを付けて虫あみをバサリ。見事に捕獲し、
「ノコだノコだ^^」
レア虫の予感にニコニコしながら虫あみをまさぐると……。
「……これカナブンじゃねえか!!!(怒) またオマエか!!! さっきからカナブンが無限湧きしてるよ!!!」
こんなことになる。昆虫採集の少年にとって、カナブンは“招かれざる客”なのであった。
『あつ森』におけるカナブンも、しっかりとその地位についている。
でも……何を勘違いしたのか、こっちはオマエなど捕る気はないのに、人が近づいただけで、
「キャッ!!」
なんて驚いて飛び立ったりする。
オイオイ! 俺が見ていたのは、オマエの後ろにいたヘラクレスだよッ!! 勘違いすんな!!
そうわめいても、カナブンは「キャッ!!」をくり返す……。
これを見て、思い出したことがあった。
同じクラスの女子が気になり、授業中も休み時間もついつい目で追ってしまっていた中学2年の夏の日--。好きなコの取り巻き女子に、休み時間に話し掛けられたことがある。「ナンダナンダ」と警戒していると、彼女は少しテレくさそうにこんなことを言ったのだ。
「ねぇねぇ。大塚ってさぁ……あたしのこと、ずっと見てるよね? 気づくってwww え? もしかして、あたしのこと好きなん??www でもゴメンwww 大塚、タイプじゃないわwww」
……俺が見ていたのはオマエじゃねえよ!!!(怒) ていうか、なんでオメーにフラれなきゃいけないんだ!!(驚)
これが、カナブンです(泣)。
おしまい……w
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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