開幕死
『マインクラフト ダンジョンズ』の2周目、難度“アドベンチャー”の最終ミッションである“黒曜石の尖塔”までやってきた“グレイブ戦士”のかどまん君(なんかカッコイイ)。
しかし、20歩ほど歩いたところで、どこからともなくヒョロヒョロヒョロとションベン矢が飛んできて、
ぷすっ
「ん???」
↑こんな、どこに出しても恥ずかしい“開幕死”を演じてしまったのであった(苦笑)。
今回はその続きである。
邪悪な村人の王を目指して
「あああ、あかーーーん!!(驚) な、なんやねんここ!!! 一般市民レベルのガイコツが放ったヒョロヒョロ矢が当たっただけで、わし、昇天!((((;゚Д゚))) アアア、アドベンチャーの最終ダンジョン、おっかねぇぇえええ!!!((((;゚Д゚)))」
すっかり肝を潰し、
「いますぐ撤退か!?」
という岐路に立たされてしまった俺。開幕に出てきたザコにやられているようでは、この先の大苦戦は約束されたようなものだからな。
「で、でも……」
一方で、脳ミソにちょっとだけ残っていた冷静な部分で考える。
このミッションの推奨パワーは“56”。そして現在の俺のパワーは……それを上回る“57”である。つまり数字の上では……俺のほうが“格上”ってことだ!
「よよよ、よし……ッ!」
グレイブ戦士は再び、腹の底のほうに力を込めた。
あまりやりすぎるとトイレに行きたくなってしまうが、丹田に力を集中させると、不思議とパワーが数割増しになった気になる。
……よし、行こう! さっきの矢は……当たり所が悪かっただけだ!! 俺ならイケる!! きっとイケる!!!
「おっしゃあ!!! 俺のほうが強いんだ!!!」
そして、グレイブ戦士の快進撃が始まった。
ボス、現る
冷静になって立ち回ってみると、確かに、このダンジョン全体のパワーより、俺のパワーのほうが若干上回っているような気にさせられた。
……そう、あの開幕死は白昼夢だったんじゃないかと思うほど、俺の武力が通用するのである。
「うりゃりゃりゃりゃりゃ~~~~~!!!」
唸るグレイブの切っ先が、迫りくるモブどもを容赦なく切り裂いていく。
やっぱり、この武器は強い。
圧倒的なリーチのおかげで、つねに戦いの主導権を握ったまま立ち回れている気がするわ。
……なんて言いつつ。
「うりゃりゃりゃりゃ!!!」
(コソコソコソ)
「はあはあはあ><」
「う、うりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」
(コソコソコソコソ!)
「は、はあはあはあはあ!!><」
……って、1回攻撃するたびに遠くまで逃げ戻って、アーティファクト“再生のトーテム”(自分と周囲の仲間をじわじわと回復する効果)を使ってセコく回復^^; こうしないと……あっと言う間にボコボコにされてゲームオーバーになっちまうというね^^;;;
「どこがつねに主導権握ってんねん!!!www」
と笑わないで。
しかもあろうことかミッションの中盤あたりから、ずっと使っていたグレイブ“大いなる破滅”のパワーでは心もとなくなってきてしまった。
エンチャントは“吸血”と“旋風”を付けてあったのだが……やっぱりここは……!
「レアリティーで劣っても、よりパワーとエンチャントの強いものに持ち替えよう」
そう決意して手にしたのが↓こちらのグレイブだった。
その名も“グレイブ”www せめてもうちょっと、愛のある名称を付けてあげてwww
でもこれ、レアリティーはレアだけど、なかなかの業物だと思いませんか?
エンチャントは、俺史上初となる3つ装着! しかも必須のクリティカルヒットに加え、ともに継続ダメージの“毒の雲”と“火属性”を装備するという“攻撃一辺倒”な前のめりさがタマラナイではないですか!!w
このグレイブのおかげで、俺の進撃スピードは明らかに上昇した。
こんなバケモノも……!
こんなエンチャント地獄も乗り越え……!
ついに……!
「邪悪な村人の王、デタァァァァアアア!!!!www」
決戦の行方は!?
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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