デカい蛾に魅せられる男
『あつまれ どうぶつの森』は、どこまでも平和で牧歌的な作品なので、ゲーム中に、
「ドキッ!!!」
または、
「うわああああ((((;゚Д゚)))」
なんて、ビビったり震えたりすることはほとんどない。そういう意味でも、じつに稀有なゲーム性を有した作品だと言える。
でも、そういう要素が完全にゼロかと言えば……もちろんそんなこともないわけで。ときにアクションゲームやホラーゲームを遊んでいるとき以上に、
「ぎゃあああああ!!!」
もしくは、
「きょええええええ!!!((((;゚Д゚)))」
という、失禁レベルの事象に遭遇することがあるから油断してはいけないよ……。
あつ森でビビる瞬間
俺が1ヵ月超の期間、『あつ森』を遊び尽くしてきて、とくに「うお!!」とビビらされたのが以下のふたつの場面である。
まずは↓コチラ。
スクショからもショックの大きさが伝わってくるが(苦笑)、これ、何かと言うと、水辺の上空で風船を撃墜してしまい、哀れプレゼントが水の中に沈んでいってしまったときのリアクションだ。懲りずに週イチくらいのペースで同じことをやっちまうんだけど(ヘタクソか)、毎度毎度画面のリアクションに合わせて、
「!!!! ガーーーーーーンッ!!!」
と言ってしまう。コレ、ホントに心臓に悪い。
もうひとつ、たいへんショックを受けるのが“キャンプサイト”だ。これ、キャンプサイトにどうぶつがやってきたと聞いたときの、
「やった!! キャンプサイトに来てくれた! どんなコかな!? かわいいかな?? いいコかな!?」
というワクワク感は『あつ森』世界でも屈指のものがあるんだけど、いざテントに入って、
こういった連中が待っていたときの感情の落差が凄まじすぎる。マジで、
((((;゚Д゚)))
↑この顔のまま、7秒くらい死ぬ。“ギャップ萌え”ならぬ“ギャップ死”だ。
ヨナグニサン、怖いっす
でも、じつはもうひとつ、『あつ森』を遊んでいて、
「ひぃ!!! こわッ!!!」
と震えあがってしまった瞬間があるんです。ヒヤリとした度合いでは、前述のプレゼント水没やギャップ死よりもデカかったかもしれない。
それは……4月の夜のこと。
とくにやることがなくてもフラフラと島内をウロつき回りたくなるのが『あつ森』というゲームなので、俺はその日も急ぎの目的もないまま、
「ランラララン♪ 夜のお散歩楽しいなー^^」
ってんで、48歳のおっさんとは思えない気持ち悪い声を出しながら徘徊していたのである。
そんな、あるとき。
近くの暗がりから……妙な気配を感じた。
いや……“確かな視線”と言っていいかもしれない。
な、何かに……見られている……? いやでも、今日は幽霊のゆうたろうはいなかったし、フーコも見かけていない……。どうぶつも……近くにはいなかったと思うけど((((;゚Д゚)))
い、いったいなんだ? でもこの圧迫感は……巨大な双眸で、誰かに「ぎょろッ」と見られているときのソレとしか考えられないんだけど!!!
すっかり怯えて、カタカタカタ……と歯を鳴らしながら周囲を見回すと……そこには……!!!
ぎゃあああああ!!!www ででで、デタぁぁぁああああ!!!! 目玉のオバケやぁぁああああ!!!!www
って、マジでビビったよチクショウ!!!www なんだこのデッッッけぇ蛾は!!!www ゲイラカイトかよ!!!(懐かしい)
そうこれ……4月から『あつ森』に出現するようになった“夜の女王”ことヨナグニサンw 日本最大の蛾の仲間だ。午後7時を過ぎ、夜のとばりが降りてくるのを合図にヨナグニサンも降臨し、木の幹に静かに止まって時に人を驚かすのである。
捕まえると、↓こんな感じ。
ひぇぇぇええええ……!! リアルすぎて、キモかっこいいいい……!!w
クスサンの思い出
ここから『あつ森』とはまったく関係のない話になるので、興味のない人は読み飛ばしてくだされ。
ヨナグニサンは“ヤママユガ科”に分類される蛾なのだが、俺が中学生のとき、通っていた中学校に同じヤママユガ科の“クスサン”という巨大蛾が大発生したことがあった。フリー素材で写真を探してみたのだが、↓こういう蛾ね!!!
……って、じつは最初、写真も入れていたんだけど、記事を編集している同僚のたっちーから、
「てめえ!!!(# ゚Д゚) なんつー写真を送り付けてくんねん!!!! ででで、デカい蛾、キモォォォオオオオ!!!!>< ぜってーに掲載しないからな!!!(# ゚Д゚)」
と烈火のごとく怒られ、写真は削除することになりました((((;゚Д゚)))
その中学では夜になると、社会人野球チームがナイターで練習や試合をしていたんだけど、強烈な光に吸い寄せられたのかどこからともなくクスサンが飛来。その数はアレヨアレヨと言ってる間にネズミ算的に膨れ上がり、気が付いたときにはグラウンドのまわりに張り巡らされていたネットはすべて巨大蛾(10センチくらい)で覆われてしまったのだ((((;゚Д゚))) 当然、近寄るのも怖かったので数えられなかったけど、余裕で数万匹はいたんじゃないかな……。
……こんな妙な解説がたくさん載った“世界一おもしろい『あつ森』昆虫・魚図鑑”を下記のブログで展開しているので、興味のある方はぜひww
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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