これゲーセンといっしょや!
2020年になってから、我が編集部で激しくブームになったゲームがふたつある。
ひとつはもちろん、『あつまれ どうぶつの森』。当サイトでも毎日プレイ日記を更新しているので、詳しくはそちらを見ていただきたい!
【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第26回 初めての釣り大会 |
そして、もうひとつは……なんと意外な伏兵、セガのNintendo Switch用ソフト『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』なのである!!
……そう、マニア人気が凄まじいことになっている、バリバリのリズムアクションゲーム……いわゆる“音ゲー”だ。
いやあ、まさかこのトシ(48歳・痛風)になって、音ゲーにハマってしまうとは思わなかった。
いやもちろん、ゲームは年齢でするわけではないので、80歳でFPSをやろうが100歳で格ゲーをやろうがかまわないんだけど(そういう御仁、たくさんいるしね)、俺は20代のころに音ゲーにズッポリとハマり、その後に引退(というか、撤退?)した過去があるので、俺自身がいまの心の在り様を不思議に思っているのだよ。
俺が、新作が出るたびに専用コントローラーまでいっしょに購入していた音ゲーから、そそくさと遠ざかってしまった理由はただひとつ。それは、
「ボクもう……激しい音符の応酬に、ついていけなくなっちゃったの……」
という、“悲しき寄る年波”によるものだった(泣)。
もうね……ついていけないの!!w 上下左右から嫌がらせのように降り注ぐ音符に目を回し、絶対に、
「え、えとえと、ままま、〇〇〇……じゃなかった、××さんかく……って、△ボタンてどれだっけ!?!
いやこれ□やん!!>< うわああああ!!! もう〇も×もわからねえ!!! た、助けて!!!」
↑こんなことになるから!
動体視力と反射神経がキレッキレの若造たちは、
「ぷぷぷwww おっさん乙www こういうオヤジにはなりたくねーなwww」
と冷笑を浮かべるのだろうが、あと20年か30年すりゃ俺と同じ階段を上ることになるから、よーく覚えておくといいぞ。
そんな音ゲー撤退オヤジが、ナゼいまになって『初音ミク』にハマってしまったのか?
じつは理由がふたつあるのである。
音ゲーガチ勢の影響
ひとつは、毎度おなじみ同僚のたっちーである。
じつはたっちー、「リズムアクションゲームこそ、わしがもっとも好きなゲームジャンルや!」と断言して止まない御仁で、中でもPSPの『初音ミク -Project DIVA- 2nd』にドハマりしたらしく、
「生涯でもっともやり込んだゲームは、間違いなくコレや。すべての楽曲でパーフェクトを獲るために、吹奏楽の時に使っていたメトロノームを引っ張り出してきて、リズム解析までしていたからな」
などと言うのである。その流れを汲む作品として2月13日に発売されたNintendo Switchの『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』を見逃すわけがなく、購入以来毎日のように編集部で、「カチャカチャカチャカチャ……!!」とボタンを押しまくっていたのだ。
こういうゲームって、磁石のように人を引き寄せるパワーを持っているため、俺もまんまと絡めとられてしまった。
「お!! 楽しそう!! 俺にも遊ばせてよ!!」
そう言って、一度プレイしてしまったのが運の尽き(?)。ミイラ取りがミイラに……じゃないな、初音ミク勢にみっくみくにされて、俺も毎日のように遊ぶようになってしまったのだ。
専用コントローラー!
しかし、遊び込めば遊び込むほど、とくにガチ勢のたっちーは不満を募らせていった。眉間に皺を寄せながら、彼女が言う。
「このゲーム、間違いなく楽しいんやけど……ボタンの仕様がアーケード版そのままなので、コントローラーで極めるのはかな~~~り難度が高いわ。ぶっちゃけ、相当ムズい」
よくわからぬ俺、鼻をほじりながらテキトーなことを言う。
「へー。んじゃ、専用コントローラーでも買えばいいじゃん。絶対に出てるでしょ? たぶん、ホリあたりから」
たっちー、「コレだからシロウトは……」と言わんばかりに、呆れ声を出した。
「確かに、キサマの言う通りホリから、専用コントローラーは出て“いた”んだよ。でも、コレ……完全受注生産品やったねん!!>< うおおおおお!!><」
慟哭するたっちーに、俺はテキトーに続けた。
「ん? だったら注文すりゃいいじゃん。何をそんなに戸惑ってんの?」
たっちー、ついに爆発する。
「受注期間、2019年8月30日~2019年9月24日までだったんだよ!! つまり……半年も出遅れたんやわしは!!!>< くやしぃぃぃいいいい!!!><」
あーーーーwww そういうことかwww それは確かに悔しいな!!
聞けば、ゲームのコントローラーメーカーとして日本一の実績と知名度を誇るホリさんの“『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』専用コントローラー”は凄まじい人気で、たっちーのように受注終了後に存在を知ったガチ勢から相当な問い合わせがあったらしい。
実際、Twitterなどでも入手を逃した人々が、「再受注を!!><」、「俺にも買わせて!!><」と悔恨の叫びをあげていて、なかなか壮絶なことになっていた。いやそれにしても……34980円+税という、決して安くないコントローラーにそれほどの需要があるとは!!
音ゲーマニア、すげえええええ!!!
専用コントローラーで遊んでみた!
そして--。
そんな、悲壮感すら漂う“買い逃し民”(たっちー含む)の声は……しっかりとホリに届いたようだ!!
なんとなんと、4月〇日に公式リリースが出され、『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』専用コントローラーの再受注が決定したのでありますよ!!
「うおおおおお!!!>< やったぁぁあああ!!><
買う買う!!>< わしも速攻で予約するぞぉぉおおお!!!」
このニュースにいち早く飛びつき、『千本桜』で歓喜のフルコンボを叩き出すたっちー。
そんなとき……。
「ピンポーーーーン!」
ん? 何か届いたぞ。
宅配便から大きな段ボールを受け取ったたっちー、送り主を見て「ん?」と目を見開いた。
「な、なあなあ。大塚角満様宛に……ホリからデカい荷物が届いたけど」
どれくらいデカいかというと……!
箱の後ろに見えるのは、我が編集部自慢の折り畳み自転車、キャリーミーだ。箱の大きさは、約70センチ。重さも……3キロ以上あろうか。
「なんやなんや! 開けてみてや!!」
腹を空かした犬状態のたっちーを制しつつ、箱を開けると……!
「こ、これは……!!!」と俺。
「あうあうあう……!!!」とたっちー。
そう……中身はなんと……!!
『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』専用コントローラーだぁぁぁああああ!!!
じつは、我が編集部でSwitch版の『初音ミク』がブームになっていることを、ファミ通時代から懇意にしてもらっているホリの大神さんに話したところ、
「でしたら、再販が決まったタイミングでサンプルのコントローラーを1台お貸出しいたします! 感触を味わってみてください!!」
と言ってもらい、このタイミングでレンタルしてくれたのです!! 大神さん、本当にありがとうございます!!
というわけでその日から、我が編集部に専用コントローラーの音が鳴り響くようになった。
ズッシリと重いこのコントローラーは、
全長 : 約655mm
奥行き : 約270mm
高さ: 約70mm(ボタンの高さは含めない)
質量: 約3.5kg
ケーブル長 : 約3.0m
という堂々たる仕様。Nintendo Switch Liteと比べると、
これだけの大きさを誇る。その存在感を端的に表現すれば、アーケードの筐体からコントローラー部分だけむしり取ってきたようなもの……と言ったところか。
叩いた感触も、
ガチョンガチョンと心地よく、掛け値なしにアーケードそのもの!
3.5キロの重さのおかげで激しいプレイでも微動だにせず、反応の良さも相まって、狙ったタイミングで確実に音符を制することができる(かっこいい)。中でも、コントローラーの上部に付いている“TOUCH SLIDER”の機能が最高で、“ゲーセンで遊んでいる感”をイヤというほど演出してくれるのである。
いやあ……とてつもなく楽しいな!! このコントローラーがあるかないかで、クロスレビューの点が2点くらい変わってくるんじゃないか……ってくらい、『初音ミク』にジャストフィットしているよ!!
ちなみにガチ勢のたっちー、しばらくはテレビモニターに画面を映して遊んでいたけど、
じきに、「大きい画面だと、目で追う距離が長くなるから、このほうがいいや」と言って、Nintendo Switch本体のモニターで遊びだした。
以来これが、定番のポジションになっている(笑)。そんなガチ勢さんに、専用コントローラー込みの感想を伺うと……!
「正直、ヤバい。音ゲー勢がこぞって欲しがっていた理由がよくわかる。もう、楽しいなんてもんじゃない!! わし、たぶんこれ、一生遊び続けると思うわ!!!」
だってwww
『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』専用コントローラーをぜひ欲しいという方は、ホリの専用ページをご参照のこと。
『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』専用コントローラー製品ページ:
https://hori.jp/topics/miku_pjd_controller/
決して安い買い物じゃないけど……その楽しさは、保証いたします!!
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
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