By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
先週から『イコリア:巨獣の棲処』のカードが公開が開始され、今回はコロコロオンラインでも2枚のカードをプレビューさせていただきました。《天上の餌あさり》とラバブリンクの冒険者の2枚、みなさんはもうチェックしていただけましたか?
『イコリア:巨獣の棲処』先行カードプレビュー! ~《ラバブリンクの冒険者》~ https://t.co/QaT7V2nxDL #コロコロオンライン #コロコロ
— コロコロコミック【公式】 (@corocoro_tw) April 5, 2020
『イコリア:巨獣の棲処』統率者デッキ先行カードプレビュー! ~《天上の餌あさり》~ https://t.co/sSj2DcVEOK #コロコロオンライン #コロコロ
— コロコロコミック【公式】 (@corocoro_tw) April 4, 2020
今回は『イコリア:巨獣の棲処』と同時に発売される統率者セットのカードも公開されているため、いつもより新カードが多くてワクワクしますね!反面で「これスタンダードで使えるようになるの!?」からの「よく見たら統率者のカードか……」と騙されることも何度かありましたが……(エキスパンションシンボルをちゃんと見ましょう)。
すでに公開されているカードリストはこちらから確認できます(※リンク先は外部サイト)。いよいよ明後日にはカードリストの全容が明らかになるので、デッキを考えるのが楽しみですね。
さて、それでは今週も注目のデッキリストを見ていきましょう。
Standard Preliminary – #12124665
『テーロス還魂記』収録カードの中で個人的に一番注目していたのは、《アスフォデルの灰色商人》でした。
かつて2013年~2014年のスタンダードシーンを席巻した「黒単信心」のキーカードであるこのカードが、まさか再録されることになるとは思いもよりませんでした。といっても、当時の僕は就職ガチャに失敗して週に100時間近く働いていることもザラだったのでマジックは全然プレイできておらず、当時のスタンダード環境のことは記事や人づてに聞いただけなのですが……。
というわけで、この《アスフォデルの灰色商人》が超強いということだけは知りつつも、実際に活躍している場面はほとんど見たことがなかったんですよね。デッキリストを見ながら、なんとなくこんな動きをするんだろうなぁ、という想像をふくらませているうちに、《灰色商人》の全盛期をこの目で見ることがないままいつの間にかスタンダードは新環境に移っていました。
そんないわば伝説のカードだった《アスフォデルの灰色商人》が再録すると言われたら胸が踊らないわけがないですよね。さて、現行スタンダードの「黒単信心」はどのようなデッキになっているのでしょうか?さっそくリストを見ていきましょう!
黒単信心(使用者:Maximum_Zen選手) | |
---|---|
枚数 | カード名(メインボード) |
4 | 《ロークスワイン城》 |
20 | 《沼》 |
4 | 《ロークスワインの元首、アヤーラ》 |
2 | 《不死の騎士》 |
4 | 《アスフォデルの灰色商人》 |
4 | 《残忍な騎士》 |
4 | 《悪夢の番人》 |
3 | 《死より選ばれしティマレット》 |
4 | 《悲哀の徘徊者》 |
4 | 《ヤロクの沼潜み》 |
2 | 《苦悶の悔恨》 |
3 | 《死の国への引き込み》 |
2 | 《裏切る恵み》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
2 | 《見栄え損ない》 |
2 | 《強迫》 |
1 | 《食らいつくし》 |
4 | 《虚空の力線》 |
1 | 《戦慄衆の将軍、リリアナ》 |
3 | 《ファリカの献杯》 |
2 | 《煤の儀式》 |
「黒単信心」の戦略は至ってシンプル。黒の色マナシンボルが濃いクリーチャーを並べて対戦相手のライフをチクチクと削り、《アスフォデルの灰色商人》で一気にゲームを決めます。一度に5点以上のライフをドレインすることも少なくないため、緊急時には防御手段としても働くのが偉いですね。
それだけでなく、このデッキには興味深いシナジーも搭載されています。《悲哀の徘徊者》と《悪夢の番人》が揃えば、自分のクリーチャーを任意のタイミングで生け贄に捧げて、その後復活させるというコンボが可能になります。これによって《アスフォデルの灰色商人》を生け贄に捧げれば……?一度に10点以上のライフを奪うことができ、速やかにゲームを決めることができます。
この10点ドレインの威力についてピンとこないという方もいらっしゃるかもしれませんが、もしも自分のライフが残り1で、対戦相手のライフが20だったとしても、一撃でライフが逆転するくらいのインパクトがありますから、なかなか馬鹿になりません。
もちろんそんなロマンコンボは抜きにしても、このデッキであれば無理なく2マナでプレイできるであろう確定除去の《死の国への引き込み》や、3マナ3ドローという驚異的な効率を誇る《裏切る恵み》など、単色デッキとは思えないほど幅広いレンジで戦うことができます。
あと、何より「黒単」という響きがいいですよね。闇の力で戦うのってかっこよくない?(偏差値5の発言) 僕はそもそも単色デッキというデッキ自体が好きなのですが、中でも黒単と赤単だけは別格に愛着がありまして……この黒単も比較的手頃なカードだけで組むことができそうですし、みなさんもぜひ外出自粛のお供にMTGアリーナで回してみてはいかがでしょうか?
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。
MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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