By まつがん
王道W第4弾「終淵 ~LOVE&ABYSS~」は、前弾で登場した新ギミック「D・D・D」を拡張し、元のコストよりも大きな「D・D・D」であったり、マナ以外の手段で「D・D・D」できるカードが登場した。
なかでも私が注目した1枚はこれだ。

《蛇誕怪人ギャスカ》。何と「D・D・D」にはマナが不要で火のカードを捨てるだけでいい上に、1回目の攻撃から出せてしまう《龍装者 バルチュリス》である。もちろんすぐに出てきてしまうためS・トリガーは当たってしまうが、どんなデッキであろうと攻撃さえできるならマナがなくても追加打点が生成できるということで、不可能を可能にする1枚と言えよう。
では《蛇誕怪人ギャスカ》でデッキを作るとして、どんなデッキを組むべきか。
新カードを組む際には「唯一無二性」に着目せよ、というのがこの連載のテーマの一つだ。だが、これほど唯一無二のポテンシャルを持つカードにそのような理屈は必要ない。考えるな、感じろ。新デッキの構築は常識を捨てるところから始まる。ならば常識とは何か?
「毎ターンマナをチャージしよう」……そんな常識、捨ててしまえばいい。
そう、すなわち。


新時代の超速攻が組めるのでは???🤔🤔🤔
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『ワンチャージキル』
| 4 | 《凶戦士ブレイズ・クロー》 | 4 | 《ロウゴク童子》 | 4 | 《ブルース・ガー》 | 4 | 《ブンブン・チュリス》 | 4 | 《グレイト“S-駆”》 | 4 | 《蛇誕怪人ギャスカ》 | 4 | 《魔誕獣ヤミノストライク》 | 2 | 《龍装者 バルチュリス》 | 4 | 《ニクジール・ブッシャー》 | 4 | 《ミリオンブレイブ・カイザー》 | 1 | 《“轟轟轟”ブランド》 | 1 | 《ドリル・スコール》 |
普通すぎだし手札消費が激しすぎる!!!😡😡😡
「《蛇誕怪人ギャスカ》を火単速攻で使おう」という発想がまずありきたりである。無論《ニクジール・ブッシャー》以外で後攻の時に打点展開と手札消費を早められるカードが生まれたのは確かに進歩と言えるが、先攻の時に手札2枚使って1打点作りにいくのは常識どころか命ごと投げ捨て過ぎであった。
かように《蛇誕怪人ギャスカ》を単純に打点としてだけ見ると、先攻の際の手札不足が課題となってしまう……ということはつまり、火のカードを捨てられることを生かせるデッキにすればいいのではないか。
そう、すなわち。

《紅き団長 ドギラゴン悪》で蘇生するカードをあらかじめ墓地に送り込めるのでは???🤔🤔🤔
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『ギャスカ悪』
| 4 | 《カンゴク入道》 | 4 | 《ストリエ雷鬼》 | 3 | 《斬斬人形コダマンマ GS》 | 4 | 《鬼ヶ伝双 VSジャオウガ》 | 4 | 《蛇誕怪人ギャスカ》 | 1 | 《“龍装”チュリス》 | 4 | 《デュアルショック・ドラゴン》 | 4 | 《「涅槃」の鬼 ゲドウ大権現》 | 4 | 《偽りの希望 鬼丸「終斗」》 | 4 | 《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》 | 4 | 《紅き団長 ドギラゴン悪》 |
動きが不安定すぎる!!!😡😡😡
確かに最大値は高いものの、《蛇誕怪人ギャスカ》も《紅き団長 ドギラゴン悪》も唯一無二のカードすぎて、どちらかを引けないときにただの貧弱クソビートになってしまう点が残念すぎた。というかそれ以前に「S・バック」とドラゴンの「革命チェンジ」とデモニオ蘇生は詰め込み過ぎで破綻確率2億%であった。
ここで私は一度原点に立ち返ってみることにした。そもそも《蛇誕怪人ギャスカ》が必要とされるのはどんなコンセプトか。
もし容易に5点入れられるデッキなら、横に《異端流し オニカマス》の一体でも立てておくことはそう難しくはないはずである。《蛇誕怪人ギャスカ》が必要になってくるのは、そんなマナやターンがないデッキだ。
つまり、最速でワールド・ブレイクするデッキこそが《蛇誕怪人ギャスカ》の居場所なのではないか。
そう、すなわち。


《秘密結社アウトレイジ》では???🤔🤔🤔
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『ベスティ・エグザイル』
| 4 | 《蛇誕怪人ギャスカ》 | 4 | 《夜露死苦 キャロル》 | 4 | 《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》 | 4 | 《強瀾怒闘 キューブリック》 | 4 | 《親愛なる友 テスタ・ロッサ》 | 4 | 《粋と雨衣 ケローラ》 | 4 | 《斬隠蒼頭龍バイケン》 | 4 | 《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》 | 4 | 《バーニング・フィンガー》 | 4 | 《秘密結社アウトレイジ》 |
《親愛なる友 テスタ・ロッサ》も《秘密結社アウトレイジ》も唯一無二過ぎる!!!😡😡😡
そう、構造がさっきと一緒であった。それぞれ1種4枚しかないカード2種を集めようとすると、引き次第で決着ターンが4ターンにも7ターンにもなってしまう。
しかし、ここで私は気づいたのだ。《親愛なる友 テスタ・ロッサ》は確かに1枚で《秘密結社アウトレイジ》の条件を満たしつつ自身がアタッカーになる点が優れている。
だが、「パワード・ブレイカー」持ちと「アウトレイジ」の要素をそれぞれ別々のクリーチャーに持たせたとしても、それぞれが12枚ずつ積んであったら再現性はむしろ向上するのではないか。
そう、すなわち。


3ターン目から《秘密結社アウトレイジ》を唱えにいけばいいのでは???🤔🤔🤔
現代では2コストの「パワード・ブレイカー」持ちはそう珍しくはない。特に王道Wは、実は近年でも多くの種類が登場した年となっている。特に《~鉄装の氷騎士~》は、攻撃時に《蛇誕怪人ギャスカ》の「D・D・D」を宣言しつつ先に2ドローを解決することで、「D・D・D」のコストにあてる火のカードを後から引きにいけるという点で相性抜群である。これを利用しない手はない。
また、火水のアウトレイジには低コストでドローが可能なクリーチャーが数多く存在する。これらを組み合わせることで、「《秘密結社アウトレイジ》を引いたらワンショット」「引かなかったらクソビート」という2つのプランをハイブリッドしたデッキが完成する。そしてマナをかけずに打点を展開できる《蛇誕怪人ギャスカ》は、前者においてはダイレクトアタック要員を、後者においてはクソビート要員を担うことができるために、この2つのコンセプトの隙間を埋めるのにピッタリのカードなのだ。
あとはこのコンセプトに合致するカードで残りのスロットを埋めていくだけだ。


王道W第4弾「終淵 ~LOVE&ABYSS~」でも2コストの「パワード・ブレイカー」持ちは登場している。《パイロー=アイロ》は《ミロクの弟子 ニョライ》よりも素のパワーが1000高い分だけ勝っているが、採用理由はそれだけではない。
《パイロー=アイロ》に《秘密結社アウトレイジ》を使用後、そのまま攻撃時に《蛇誕怪人ギャスカ》の「D・D・D」で《世露詞駆 キャロル》を捨てた場合、パワー1002000の筋肉ムキムキ犬バトルを誘発させられるのだ。ヒイィ~ッ怖い犬!!


《終止の時計 ザ・ミュート》はドローできるアウトレイジでかつ強力なS・トリガーでありながら、これまでは使用がためらわれる理由があった。2ターン目に「パワード・ブレイカー」持ち、3ターン目にアウトレイジと展開して《秘密結社アウトレイジ》を持っていた場合、3ターン目のアウトレイジが「スピードアタッカー」持ちでない限りダイレクトアタックまでは持っていけない。ゆえに《一掃する炎上 デロリアン》が重宝されていたわけだが、いくら「スピードアタッカー」持ちのアウトレイジとはいえ、ドロー効果も何もないデメリット持ちをデッキに入れるのはおふざけが過ぎている。
だがそこにきて《蛇誕怪人ギャスカ》の登場は《終止の時計 ザ・ミュート》の採用を肯定してくれる。今やダイレクトアタック要員という業務は3コストのアウトレイジから分離され、アウトソース(外注)できるようになったというわけだ。
そうなると捨てる火のカードにもバリューを持たせたいところだが、《世露詞駆 キャロル》に加えて《粋と雨衣 ケローラ》まで採用することで、仮にS・トリガーによる反撃を食らった場合でも相手の初動を先んじて妨害しながらのワールド・ブレイクになるので、《終止の時計 ザ・ミュート》と合わせてターンをもらいやすい構造にできる。このありがたみは《秘密結社アウトレイジ》によるワンショットの場合だと実感しづらいが、クソビートプランの場合には特に重宝することだろう。
というわけで、できあがったのがこちらの「パワード・エグザイル」だ!
『パワード・エグザイル』
| 4 | 《パイロー=アイロ》 | 4 | 《魔誕邪脚ブレイズ・イヤリング》 | 4 | 《~鉄装の氷騎士~》 | 2 | 《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》 | 4 | 《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》 | 4 | 《蛇誕怪人ギャスカ》 | 4 | 《世露詞駆 キャロル》 | 4 | 《終止の時計 ザ・ミュート》 | 1 | 《終末の時計 ザ・クロック》 | 1 | 《単騎連射 マグナム》 | 4 | 《粋と雨衣 ケローラ》 | 4 | 《秘密結社アウトレイジ》 |
まつがん「よし、このデッキで勝負だ!デッドマン!!」
デッドマン「いいですよ!では《「敬虔なる警官」》を『ギャラクシールド』します」

今年も夜露死苦ね!!!😡😡😡
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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