【カブトクワガタ日記】第456回 恐怖の“特別サイズ”、強さを見せつける

育てるか……

 前回、まるで少年マンガの引き延ばしの如く、

 ずーーーーん!!!

 「バトルだ!!!!」

 ……でも、続きは次回!!

 と、いいところで結論を先送りにしてしまった。

 そう、我がセカンドデータ“モブ君”がムシ探しをしていた謎のご神木(夜)に、ついに画面から角がはみ出す規格外の怪物、

 “サイズ:とくべつ(特別)”

 の大物が出現してしまったのである!!

 まあ、『カブトクワガタ』を遊んでいるのは2周目なので、いつかこういうバカデカムシが出てくるだろうことはぼんやりと想像していたんだけど、まさか2本目の木である謎のご神木で遭遇するとは思わなんだ。ひと通りの調査が終わる、秘境の谷以降だと思っていたよ。

 でも、これはもしかすると渡りに船なのかもしれない。

 というのも、今後必ずや繁殖のターンがやってくるわけだけど、最小サイズのムシどうしを交配させるより、ある程度の大きさのものをつがいにしたほうが話が早く進むと思うのである。つまりここでコガシラクワガタの特別サイズを持って帰れたなら……!! このムシに関しては、かなりの早送り状態で繁殖が進むのでは!!

 となれば当然ながら、迷わずバトルに突入である。

 コガシラクワガタは冷静(青)のムシなので、こちらはカウンターの調和(緑)で打って出れば……!! 多少のサイズの違いなんて乗り越えられるに違いない!!!

 で、実際のバトル画面を見ると……!!

 えーっと……。フルパワーは、俺のグラントシロカブトが23で、敵のコガシラクワガタは……。

 ……。

 …………。

 ………………んなあ!!? 相手の攻撃力、

 10、21、31、41、52

 って、こっちがフルパワーで殴っても、ほぼほぼ対抗できないんですけど!!!!(驚) こんなに差があるものでしたっけ!?!?

 こうなると、我が軍がいくら、

 げんきアップを使って攻撃力を上乗せしても焼け石に水の雪に小便。

 フルパワーで28にしかならないので……。

 がうん!!!!

 52で殴られたら粉々だよ……。

 当然、2本目なんて目も当てられず……。

 ふにゃら……。

 我が軍の23に対し……。

 ごわん!!!!

 バチューーーーン……。

 「キミの負け!!wwww」

 いやあああああ!!!! ホントに相手にならなかったよぉぉぉおおお!!!

 しかも、傷がいえぬうちに出会ったつぎのムシも……。

 !?!?!?! 今度はヒメカブトの特別サイズ!?!? こここ、こんなの勝てるわけねぇええええ!!!

 そう、じつはここが、最初の壁なのだ。

 よろず屋にアドバイスを求めにいくと、看板娘が……。

 「育成しなきゃダメよ!!(ピシャリ)」

 よし……!

 気合を入れ直して、ムシを作り始めるかな……!

 続く。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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