まずはメスを作ります
もうすでに締め切りを過ぎている、コーカサスオオカブトの全長MAXコンテストについて書いているわけですがね(苦笑)。
まあ、この手の事後報告記事はプレイ日記には付き物なので、書いている本人はあまり気にしていない。むしろ、
「じつはけっこうキチンとがんばっているんですよ!!」
ってことを内外に向けて発信できる機会なので、コレ幸いと事後報告している次第なのであります。
てなわけで、
コーカサスオオカブトの最強を求める配合の続きである。
……と言っても、つまるところやることは同じ作業の繰り返しなんだけどね。
まず、お母ちゃんとなるコーカサスオオカブトのメスに栄養たっぷりの食事をしてもらいまして……!
言うなればこのエサは、滋養強壮に最大級の効果がある薬膳料理のフルコースと言ったところであろう。あのピンク色のゼリーの中に、カブトムシの細胞を活性化させるあまたの元素、ミネラル、サプリが含有されているわけだな……!
数年前、愛猫が大好きなネコのおやつを実際に俺が食い、グルメ雑誌の食レポばりに微に入り細を穿つ記事を連載していたことがあるんだけど、時と場合によっては“ムシエサのグルメリポート”ってのもやってもいいかもな。いよいよネタがなくなったときの話だけどさ……。
なんてことにまで思いを馳せつつ、お母ちゃんコーカサスが元気になったのを確認する。
よしよし……! これでもうひと踏ん張りしてもらうことができるぞ。
ってことで、いつもの……!!
ゆっさゆっさwwwww
この行為により、ひときわ巨大(に見える)な卵が誕生!!
うーん、なんだかタダモノじゃない感じ(希望的観測)。
これに、
万能伝説の幼虫エサを中心に与えて行き、到達したのが……!
お! 今回もオスか!!
さあ、いよいよ342cm君を超える才能の誕生か……!!?
って、届かないんかい!!!!>< たったの1センチとか2センチの話なんだけど……! リアル世界のカブトブリーダーが求める“あと1ミリ”と同様、こっから先が難しいんだよなーーー!!
でも、こんなところで心を折っていたらコンテストに応募することなどできはしないのだ。
さらなる1センチを求めて……!!
まだまだ交配を続けていくぜ!!!
すると……!
俺の健気なまでの努力が天(小学館)に届いたのか……!
お。今回はメスか!
けっきょく、大きな卵は“太い産道”からしか生まれないので(植村さん曰くな)、デカいオスを手に入れたいと思ったら、まずは、“1センチでも大きなメス”を入手するしかない。
そんなことを考えながら、できたメスを見たらだなぁ……!
なんか……ちょっと風格がある気がする!!!(気のせい)
見れば、その大きさは……!! なんとなんと!!
ちと見づらくて申し訳ないんだけど、下の段のいちばん右!!! いま生まれたメスの大きさは……!!
230cm!!!!
「うおおおお!!!! 最大最強の母ちゃんキタァアアアア!!!!www」
いや、これがもっとも大きなメスなのかは知らないんだけど(苦笑)、彼女を手に入れたことにより、俺はついに壁を破るのである。
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
(C)2023 小学館・うえむらひろし