ZweiLanceのDMゼミナール vol.13 ~「深淵の邪襲」&殿堂ゼロ王決定戦編~

By ZweiLance

 コロコロオンライン読者の皆さん、こんにちは!最強の二本槍ことZweiLance (ツヴァイランス) だ。

 さて今回のDMゼミでは、いよいよ発売するアビスロイヤル新デッキ『スタートWIN・スーパーデッキ 深淵の邪襲』の注目ポイントに加え、先日デュエチューブにて開催された『殿堂ゼロ王決定戦』という企画の全登場デッキについて、解説していきたいと思う。

 殿堂ゼロとは……「殿堂入り」「プレミアム殿堂入り」などの普段のデュエマでは使用を制限されるカードも、全て4枚採用できてしまうとんでもないルールなのだ!

 最速1ターンキルもあれば、安定した事実上の2ターンキル、はたまた通常の殿堂レギュレーションではなかなか活躍できないような専用対策デッキなど、かなり面白い内容となっているので、ぜひチェックしてみて欲しい。

 まずは新デッキ『スタートWIN・スーパーデッキ 深淵の邪襲』についてだが、まず初めに、『闇単アビス』の直近大会成績は、全国トップクラスに良い。

 唯一『サガループ』ばかりは若干苦手とするが、それ以外のデッキに関しては、持ち前のパワーと対応力で全く不利が付かない。その『サガループ』が対策カードの多さにより下火となったことで、今まさに『闇単アビス』の環境的な通りは「最高」なわけだ。

 そんな『闇単アビス』を組むためには色々と強いアビスが必要なのだが、今回のデッキ、とにもかくにも再録が超豪華なのだ。

▲「スタートWIN・スーパーデッキ 深淵の邪襲」収録、《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》
▲ゴッド・オブ・アビス 第2弾「轟炎の竜皇」収録、《ブルーム=プルーフ》

 特に《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》と《ブルーム=プルーフ》に関しては、欲しかった人も多いのではないだろうか。

▲「スタートWIN・スーパーデッキ 深淵の邪襲」収録、《絶望と反魂と滅殺の決断》

 今となっては当たり前のように2枚収録されている《絶望と反魂と滅殺の決断》だって超豪華だし、イラストはジャシン様だし、『闇単アビス』でも必須パーツだ。

▲「スタートWIN・スーパーデッキ 深淵の邪襲」収録、《ドアノッカ=ノアドッカ/「…開けるか?」》

 新規カードでいくと《ドアノッカ=ノアドッカ/「・・・開けるか?」》がかなり目を引く印象だ。

 呪文面では《若き大長老 アプル》や《とこしえの超人》などの強力対策クリーチャーをテンポ良く破壊できる、クリーチャー面は《悪灯 トーチ=トートロット》や《撃髄医 スパイナー》などとの選択になるレベルで、強力なトリガークリーチャーと言えるだろう。

 ちなみに筆者としては『サガループ』に採用する気満々だ。単純に闇を使うデッキとの相性が良過ぎるため、これは少なくとも8枚集める必要がありそうだ。。。

 超絶お買い得、ここからデュエマを始めるにももってこいなので、ぜひチェックしてみて欲しい。

 さて、ここからは『殿堂ゼロ王決定戦』で使用されたデッキについて、デッキタイプごとに見ていこう。

自然単オービーメイカー……使用者3名


▲ゴッド・オブ・アビス 第1弾「伝説の邪神」収録、《十番龍 オービーメイカー Par100》

 まずは現殿堂ゼロ環境の鉄板デッキ、なんと最速2ターン目に《十番龍 オービーメイカー Par100》が着地し、強力なロック効果を持つシビルカウント5も達成してしまう、自然単オービーメイカーの紹介だ。

 筆者も実際に選択したデッキで、殿堂アドバンスフォーマットの構築から大部分を流用できることもあり、殿堂ゼロ入門にはうってつけのデッキと言えるだろう。

『ZweiLance:自然単オービーメイカー』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《滅亡の起源 零無》
メインデッキ
4 《ベイB ジャック》
4 《ベイB セガーレ》
4 《とこしえの超人》
4 《ダンディ・ナスオ》
4 《ソイソイミー》
2 《樹占の風》
2 《S級原始 サンマッド》
4 《陰陽の舞》
4 《十番龍 オービーメイカー Par100》
4 《トレジャー・マップ》
4 《ガガガン・ジョーカーズ》
超GRゾーン
2 《アネモⅢ》
2 《スカップⅢ》
2 《ワイラビⅣ》
2 《ウォルナⅣ》
2 《愛魂憎男》
2 《威嚇するスマッシュ・ホーンα GR》
超次元ゾーン
2 《蒼き覚醒 ドギラゴンX》
2 《魔導器プロテクト》
1 《時空の禁断 レッドゾーンX》
1 《時空の戦猫シンカイヤヌス》
1 《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》
1 《時空の探検家ジョン》

 決定的な違いは《ベイB ジャック》の存在で、これによりバトルゾーンをマナのように扱えるため、《ダンディ・ナスオ》《陰陽の舞》のようなカードを駆使して「無」からマナを発生させ、そのまま《十番龍 オービーメイカー Par100》着地に繋げることができる。

▲革命ファイナル 最終章「ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」収録、《ベイB ジャック》
▲転生編 第4弾「終末魔導大戦」収録、《ダンディ・ナスオ》

 これらがわずか2〜3ターンでの出来事なのだが、「どうしたら効率良く盤面を作れるか?」というパズルのような要素が多くあり、ちょっとした脳トレとしても楽しめる。

『アーチー:自然単オービーメイカー』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《滅亡の起源 零無》
メインデッキ
4 《ベイB ジャック》
4 《ベイB セガーレ》
4 《とこしえの超人》
4 《ダンディ・ナスオ》
4 《ソイソイミー》
2 《樹占の風》
3 《S級原始 サンマッド》
3 《陰陽の舞》
4 《十番龍 オービーメイカー Par100》
4 《トレジャー・マップ》
4 《ガガガン・ジョーカーズ》
超GRゾーン
2 《アネモⅢ》
2 《スカップⅢ》
2 《ワイラビⅣ》
2 《ウォルナⅣ》
2 《シャギーⅡ》
2 《クリスマⅢ》
超次元ゾーン
4 《時空の禁断 レッドゾーンX》
3 《蒼き覚醒 ドギラゴンX》
1 《超時空ストーム G・XX》

 

『flat-:自然単オービーメイカー』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《滅亡の起源 零無》
メインデッキ
4 《ベイB ジャック》
4 《ベイB セガーレ》
4 《とこしえの超人》
4 《ダンディ・ナスオ》
2 《最強虫 ナゾまる》
2 《桜風妖精ステップル》
2 《樹占の風》
3 《S級原始 サンマッド》
2 《雪精 ジャーベル》
3 《陰陽の舞》
4 《十番龍 オービーメイカー Par100》
4 《トレジャー・マップ》
2 《ガガガン・ジョーカーズ》
超GRゾーン
2 《アネモⅢ》
2 《スカップⅢ》
2 《ワイラビⅣ》
2 《ウォルナⅣ》
2 《王子》
2 《チュップⅡ》

 特に殿堂ゼロならではの強さを誇るのが《樹占の風》の採用で、《ダンディ・ナスオ》や《陰陽の舞》を経由して墓地に落とすことで、フシギバースにより《滅亡の起源 零無》の《復活の儀》を達成できるだけでなく、自身が《ベイB ジャック》の効果でマナとなりながら、マナから《十番龍 オービーメイカー Par100》を回収できるという……。

▲十王篇 第1弾「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」収録、《樹占の風》

 まさにシナジーの塊といったようなデッキで、とにかく最強クラスのパワーと速度があるのだが、その反面で最終的にはシールドを5枚割って勝つデッキなので、《オリオティス・ジャッジ》や《護天!銀河MAX》のようなトリガーには苦戦を強いられることとなる。

 とはいえ、それらすらを突破しうるだけの火力と、何より《零龍》によるゴリ押しがあるため、環境を定義するデッキと言って間違いないだろう。

ダーツデリート……使用者3名


▲聖拳編 第3弾「魔封魂の融合」収録、《ラッキー・ダーツ》
▲「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚)」収録、《オールデリート》

 最速先攻1キル。運ゲー、ここに極まる。

『フェアリー:ダーツデリート』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《禁断 ~封印されしX~》
メインデッキ
4 《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》
4 《ラッキー・ダーツ》
4 《ロジック・サークル》
4 《ホーガン・ブラスター》
4 《ポジトロン・サイン》
3 《ドレミ団の光魂Go!》
4 《超次元ロマノフ・ホール》
4 《超次元ガード・ホール》
4 《オールデリート》
4 《煌銀河最終形態 ギラングレイル》
超GRゾーン
2 《無限合体 ダンダルダBB》
2 《C.A.P. アアルカイト》
2 《”魔神轟怒”ブランド》
2 《愛魂憎男》
1 《ロッキーロック》
1 《Mt.富士山ックスMAX》
1 《The ジョラゴン・ガンマスター》
1 《The ジョギラゴン・アバレガン》
超次元ゾーン
2 《時空の戦猫シンカイヤヌス》
2 《ヴォルグ・サンダー》
2 《超時空ストーム G・XX》
1 《時空の英雄アンタッチャブル》
1 《時空の支配者ディアボロス Z》

 《ラッキー・ダーツ》から《オールデリート》や《煌銀河最終形態 ギラングレイル》に繋がればそのままゲームエンド。その他の呪文も《時空の支配者ディアボロス Z》から《超時空ストームG・XX》を踏み倒したりと、まさに狂気の理不尽デッキだ。

 実際に大会では先攻1キルが発生してしまい、カードを何もプレイすることなく会場を後にする選手flat-がいた。こんな理不尽もまた殿堂ゼロの醍醐味だ。

『じゃきー:ダーツデリート』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《禁断 ~封印されしX~》
メインデッキ
4 《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》
4 《侵略開始!! にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》
4 《ラッキー・ダーツ》
4 《ロジック・サークル》
4 《ホーガン・ブラスター》
4 《ポジトロン・サイン》
3 《ドレミ団の光魂Go!》
4 《超次元ガード・ホール》
4 《オールデリート》
4 《煌銀河最終形態 ギラングレイル》
超GRゾーン
2 《C.A.P. アアルカイト》
2 《”魔神轟怒”ブランド》
2 《愛魂憎男》
1 《パス・オクタン》
1 《全能ゼンノー》
1 《無限合体 ダンダルダBB》
1 《Mt.富士山ックスMAX》
1 《The ジョラゴン・ガンマスター》
1 《The ジョギラゴン・アバレガン》
超次元ゾーン
3 《ヴォルグ・サンダー》
2 《超時空ストーム G・XX》
1 《時空の英雄アンタッチャブル》
1 《時空の戦猫シンカイヤヌス》
1 《時空の支配者ディアボロス Z》

 

▲月刊コロコロコミック2019年3月号ふろく、《侵略開始!! にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》

 特徴的なのはじゃきー選手の《侵略開始!! にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》で、《ラッキー・ダーツ》で捲れるととんでもない巨大な猫の軍団が試合を終わらせるほか、同型戦などで特に重要となる《ヴォルグ・サンダー》の山札破壊対策ともなっている。

『おんそく:ダーツデリート』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《禁断 ~封印されしX~》
メインデッキ
4 《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》
4 《ラッキー・ダーツ》
4 《ロジック・サークル》
4 《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》
4 《転生プログラム》
3 《オリオティス・ジャッジ》
4 《ホーガン・ブラスター》
4 《超次元ガード・ホール》
4 《オールデリート》
4 《煌銀河最終形態 ギラングレイル》
超GRゾーン
2 《”魔神轟怒”ブランド》
2 《愛魂憎男》
1 《ジェイ-SHOCKER》
1 《ツタンメカーネン》
1 《無限合体 ダンダルダBB》
1 《ロッキーロック》
1 《C.A.P. アアルカイト》
1 《The ジョラゴン・ガンマスター》
1 《The ジョギラゴン・アバレガン》
1 《白皇世の意志 御嶺》
超次元ゾーン
3 《ヴォルグ・サンダー》
2 《超時空ストーム G・XX》
1 《時空の英雄アンタッチャブル》
1 《時空の戦猫シンカイヤヌス》
1 《時空の支配者ディアボロス Z》

 

▲「聖拳編 第1弾」収録、《転生プログラム》
▲超天篇 第3弾「零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」収録、《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》

 そしてこちらは一風変わったおんそく選手のリストで、『ダーツデリート』の要素はそのままに、独自のチューニングにより《転生プログラム》と《カリヤドネ》の即死ループまで搭載されている。この発想には脱帽だ。

ギャラクシールド……使用者2名


▲十王篇 第1弾「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」収録、《「絶対の楯騎士」》
▲「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」収録、《「正義全帝」》

 さてこれまで紹介したデッキを矛とするなら、こちらのデッキタイプは殿堂ゼロにおける最強の盾となる。

 殿堂ゼロという環境を、そのカードパワーの高さを、信頼したがゆえに成立する最強のメタデッキこそが、この『ギャラクシールド』だ。

 特に使用者が過半数を超える『自然単オービーメイカー』と『ダーツデリート』には、《凄惨なる牙 パラノーマル》や《希望のジョー星》、《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》といった強力なメタカードがモロに刺さり、じわりじわりと詰み盤面に追いやる、ある意味で全く殿堂ゼロらしくないデッキだ。

『ヤマダ:ギャラクシールド』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《禁断 ~封印されしX~》
メインデッキ
2 《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》
4 《緑知銀 ダッカル》
4 《「策略のエメラル」》
3 《光霊姫アレフティナ》
4 《凄惨なる牙 パラノーマル》
4 《「光魔の鎧」》
4 《「絶対の楯騎士」》
4 《「正義全帝」》
4 《ブレイン・ストーム》
4 《ヘブンズ・フォース》
4 《護天!銀河MAX》
4 《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》
4 《希望のジョー星》
超次元ゾーン
2 《13番目の計画》
2 《蒼き覚醒 ドギラゴンX》

 最終的には《「絶対の楯騎士」》や《「正義全帝」》に《ヒラメキ・プログラム》を使い、《水上第九院 シャコガイル》踏み倒しによるEX-WINを目指す。あるいは、《ヘブンズ・フォース》からの《光霊姫アレフティナ》も、より速効性がある勝ち方として、ヤマダ選手が採用している。

 コンセプトがガチガチの受けなので、その他のビートデッキにも強く、遅めのデッキにはメタカードの連打により対応する。今回のぶっ飛んだレギュレーションに深みを出す、達人のデッキ選択と言えるだろう。

『ブライトン:ギャラクシールド』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《禁断 ~封印されしX~》
メインデッキ
4 《緑知銀 ダッカル》
4 《「策略のエメラル」》
4 《凄惨なる牙 パラノーマル》
3 《「光魔の鎧」》
4 《「絶対の楯騎士」》
4 《「正義全帝」》
2 《水上第九院 シャコガイル》
3 《シナプス・キューブ》
4 《ブレイン・ストーム》
4 《ヘブンズ・フォース》
3 《ヒラメキ・プログラム》
4 《護天!銀河MAX》
4 《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》
2 《希望のジョー星》
超GRゾーン
2 《ヨミジ 丁-二式》
2 《マリゴルドⅢ》
2 《全能ゼンノー》
2 《ロッキーロック》
2 《ポクタマたま》
2 《The ジョラゴン・ガンマスター》
超次元ゾーン
2 《13番目の計画》
2 《ヴォルグ・サンダー》
1 《蒼き覚醒 ドギラゴンX》
1 《覚醒竜機ボルバルザークJr.》
1 《超時空ストーム G・XX》
1 《時空の支配者ディアボロス Z》

 実際、大会当日は殿堂ゼロの王と呼ばれるブライトン選手が使用し、各種理不尽デッキを多彩なメタカードで乗り越えていった。

火単轟轟轟……使用者1名


▲双極篇 第2弾「逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」]収録、《”轟轟轟”ブランド》

 カジュアる選手が使用したこちらの速攻デッキは、なんと「G・G・G」が16枚も採用されている。トップドロー好き過ぎだろ……!!

『カジュアる:火単轟轟轟』

枚数
カード名
ゲーム開始時
《禁断 ~封印されしX~》
メインデッキ
4 《凶戦士ブレイズ・クロー》
4 《クミタテ・チュリス》
4 《爆鏡 チッタ》
4 《グレイト”S-駆”》
3 《パラソル・チュリス》
4 《ニクジール・ブッシャー》
4 《”逆悪襲”ブランド》
4 《”轟轟轟”ブランド》
4 《ドリル・スコール》
4 《”閃忍勝”威斬斗》

 コンセプトは至ってシンプル。最速で《”轟轟轟”ブランド》を叩き付けて、走りきる。

▲転生編 第3弾「魔導黙示録」収録、《ドリル・スコール》

 その過程で挟める《ドリル・スコール》が非常に強力で、先攻であればマナ破壊による押しつけを、後攻であれば手札枚数の調整を行える。

 一度でもブランドが走り出せばもう止まらない。強過ぎるトップデッキの超火力で他のデッキを圧倒する。

 ……一つ弱点なのが、本来メリットになるはずである相手の《滅亡の起源 零無》だ。手札を減らしたいデッキなのに、これでは逆に増えてしまい動けない。

JO退化……使用者1名


▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《禁断英雄 モモキングダムX》
▲王来篇 第4弾「終末王龍大戦」収録、《未来王龍 モモキングJO》

 1年ほど前に活躍していたデッキなので、馴染みのある読者も多いかもしれない。

 《禁断英雄 モモキングダムX》の進化元に置かれた《未来王龍 モモキングJO》を自爆、いわゆる退化させることで、最速3ターン目に登場する《未来王龍 モモキングJO》で一気に駆け抜けるというデッキだ。

『むーちゃん(デッキ提供:◆ドラ焼き):JO退化』

枚数
カード名
メインデッキ
3 《怒りの影ブラック・フェザー》
4 《禁断英雄 モモキングダムX》
4 《雪溶の鎖/堕牛の一撃》
4 《禁断のモモキングダム》
4 《キャンベロ <レッゾ.Star>》
4 《ソー=ゾー》
3 《未来王龍 モモキングJO》
2 《アルカディアス・モモキング》
2 《無双龍騎 ボルバル・モモキング》
4 《進化設計図》
2 《エボリューション・エッグ》
4 《新世界王の闘気》
超GRゾーン
12 《メタルポンの助》
超次元ゾーン
4 《蒼き覚醒 ドギラゴンX》
3 《時空の禁断 レッドゾーンX》
1 《超時空ストーム G・XX》

 《キャンベロ <レッゾ.Star>》や《アルカディアス・モモキング》によるメタ性能の高さ、また、横に広がるのでなく縦に貫くような特殊な殴り方で、生半可なデッキは簡単に殴り倒してしまう。

 殿堂ゼロ環境では速度的に一歩出遅れることもあるが、それでも一度コンボが決まった時の火力はピカイチで、『ギャラクシールド』のような強固なデッキすら、貫き倒してしまうシーンが印象的だ。


 以上、それぞれのデッキリスト紹介だったが、この他にも殿堂ゼロには様々な強力なギミックが存在している。

 ある意味洗練されつつあるオリジナルフォーマットなどとは異なり、このフォーマットはまだまだ未知数だ。

 かつて共に戦った戦友デッキも、あの時使えなかった凶悪デッキも、ここには何の制約もない。どのカードも採用できる、最高にクレイジーで最高に楽しいフォーマットであることが、この企画を通して皆さんに伝わり、そしていつか何かの機会で触れてもらえたら幸いだ。

 デュエチューブでは本テーマについて、より深掘りした講義形式の動画を投稿しているので、ぜひそちらもあわせてチェックしてみて欲しい!

 それではまた次回!!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
YouTube「ZweiLance Channel」:
https://www.youtube.com/channel/UCgo6OjaW8C8kghG0SHwMsJA

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