By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先日発売したコロコロコミック1月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみて欲しい。
「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」は、新カード1枚1枚がそれぞれ新デッキを1つ以上作れるほどの遊びの幅を持っていた。
そしてそれは、既存のカードがツインパクトになったようなカードであっても例外ではなかった。
《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》。一見《R.S.F.K.》に3コストチャージャーがくっついただけに見えるこのカードは、実は火の3コストで《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》以外で手札が減らない可能性のあるチャージャーという意味でも、単に《R.S.F.K.》の5~8枚目になるという意味でも、実はカードプールに対して極めて大きなインパクトを与えていたのだ。
とはいえ、ただ《R.S.F.K.》を8枚積んでボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!するだけでゲームに勝てるなら苦労はしない。なぜなら、《R.S.F.K.》は火文明の7マナが現代デュエマにおいてはそれなりに重いという厳しい現実を差し置いたとしてもなお、単純なフィニッシャーとしては通用しない2つの理由が存在しているからだ。
まず1点目は、「『ガチンコ・ジャッジ』に5回勝てる保証がない」という点だ。《R.S.F.K.》を現代デュエマのスピード感にならってたとえば4~5ターン目に出すためには、2→4→7もしくは3→5→7のマナカーブを描く必要がある。だがそこにおいて2~5コストのマナ加速カードは「ガチンコ・ジャッジ」の瑕疵となってしまう。ただこれについては、現代ではツインパクトもあるためある程度軽減されてはいるのだが、問題は次の2点目だ。
それは「パワー5000のダイレクトアタッカーはS・トリガーなどで普通に跳ね返される」というものだ。《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》でさえ能力を発動しても時には跳ね返されうるのだから、貧弱なボディしか持たない《R.S.F.K.》が跳ね返されない道理がない。
これら2点が解決できない限り、たとえ8枚積めたとしても《R.S.F.K.》はフィニッシャーたりえない……それが論理的帰結というものだ。そのはずだった。
だが、私はたどり着いてしまったのだ。
8枚積んだ《R.S.F.K.》をかなりの確度でフィニッシャーにできる、真の……いや、シンのアイデアに。
そう、すなわち。
「ガチンコ・ジャッジ」に負けない構造のデッキで《シン・ガイギンガ》に「革命チェンジ」したら最強では???🤔🤔🤔
《シン・ガイギンガ》は選ばれたときに追加ターンを獲得できるので、「《シン・ガイギンガ》の対処=追加ターン獲得」とほぼ同義である (ブロッカーや《一王二命三眼槍》などの抜け道はあるが)。
そして《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の場合は仮に対処されると相手のマナを2枚破壊したとしても自分もすべてのリソースを使いきっているためにそこから二の矢を放つまでには時間を要するところ、《シン・ガイギンガ》の場合は手札に《R.S.F.K.》が戻っているので追加ターンがあれば追撃が容易なのである。
これすなわち、《R.S.F.K.》を召喚して《シン・ガイギンガ》に「革命チェンジ」した時点でシュゥゥゥーッ!!確定と言っても過言ではない。あとはこのコンセプトを実現するべく残りのスロットを埋めていくだけだ。
「ガチンコ・ジャッジ」に負けないためにはできるだけ高いコストのカードだけでデッキを組む必要がある。《R.S.F.K.》8枚は入ってしまうので最低でも7コスト以上のカードだけにしたいところ、《雷龍 ヴァリヴァリウス》は3コストチャージャーからつながる4ターン目の5マナで出せて「マジボンバー」で《R.S.F.K.》を出せる8コストクリーチャーなので、このコンセプトにピッタリだ。
また、《天海の精霊シリウス/W・チャージャー》はあまり見かけないカードだが、「ガチンコ・ジャッジ」最強クラスの3コストチャージャーということで地味に代えがたいスペックの持ち主と言える。
他にも、同じく「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」で登場した《閃光の神官 ヴェルベット/フェアリー・パワー》は、《R.S.F.K.》は対象外だがそれ以外はパワー6000以上で埋め尽くせるデッキなので、3文明目を足す価値は十分にある。
また、11月に発売した「レジェンドスーパーデッキ 龍覇爆炎」からの新カードである《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》も、手札破壊対策になりつつ3→5→7の動きをサポート、さらに「ガチンコ・ジャッジ」適性も高いと至れり尽くせりなカードだ。
とはいえここまでだとただの脳筋デッキで終わってしまいそうなところ、デッキ内を火と光の非進化クリーチャーでほぼ統一できるので、理性の受け札として《革命の絆》を採用することが可能だ。
「革命チェンジ」を防ごうとする厄介な《異端流し オニカマス》《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などのメタクリーチャ―は、《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》の呪文側でまとめて一掃してしまおう。
というわけで、できあがったのがこちらの「ロイヤル・ストレート・ガイギンガ」だ!
『ロイヤル・ストレート・ガイギンガ』
4 | 《R.S.F.K.》 | 4 | 《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》 | 4 | 《シン・ガイギンガ》 | 4 | 《革命の絆》 | 4 | 《雷龍 ヴァリヴァリウス》 | 4 | 《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》 | 3 | 《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》 | 4 | 《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》 | 4 | 《閃光の神官 ヴェルベット/フェアリー・パワー》 | 1 | 《超七極 Gio/巨大設計図》 | 4 | 《天海の精霊シリウス/W・チャージャー》 |
まつがん「よし、デッドマン!このデッキで勝負だ!!」
デッドマン「いいですよ。じゃあ僕は10軸ガチロボを使いますね」
まつがん「は?????🤔🤔🤔😡😡😡」
―まつがんは―
2度と「ガチンコ・ジャッジ」で勝てなかった……。
《R.S.F.K.》はただの7マナスピードアタッカーとなり、永遠にシングルブレイクのままなのだ。
そして勝ちたいと思っても勝てないので
―そのうちまつがんは考えるのをやめた。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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