12人のキャラクターはどのように生まれたのか
──続いてゲーム内容についての質問ですが、本作は主人公の「れいちょ」をはじめとした12人の子どもたちや、突然現れた「ピエロピ」など、多数のキャラクターが作品に登場していますが、このキャラクターたちはすべて打越さんが原案を担当されたのでしょうか?
打越:十二支の干支で12人にしようと考えており、最初のキャラ設定のようなものを作ったのは僕なんですけれども、そこから打ち合わせでいろいろ詰めていったという感じですね。
小高:キャラデザも同時に進めてたよね。
打越:そうですね。
──キャラクターデザインに関しては、スタッフ側からイラストレーターの竹さん(※1)に何か提案することはあったのでしょうか?
打越:小話ですが、竹さんが宝塚の大ファンでして、打ち合わせをしていた時に宝塚のファンなキャラクターがいるといいなみたいな話をされていたので、僕が「ジェンヌ」を入れたというエピソードはあります。
──ありがとうございます。ジェンヌにそんな経緯があったとは……
※1……本作のキャラクターデザインを務めたイラストレーター。代表作は『ポケットモンスター サン・ムーン』、『戯言』シリーズなど
いちばん苦戦したキャラクターは「バニラ」と「れいちょ」
──物語を作るうえで苦労されたキャラクターなどはいますか?
打越:いちばん苦戦したキャラクターは「バニラ」ですね。あと、主人公の「れいちょ」もです。一切喋らない特殊なスタイルの主人公なんですけど、にもかかわらずかなり深い物語を描かないといけない、すごいトリッキーというかアクロバティックというか、かなりテクニックが必要なキャラクターなので苦労しましたね。最初はプレイヤーを驚かせてやろうって思っていて、途中から「何でこんなことをしちゃったんだろう」というのは半分くらい思いました(笑)。
──苦労を経て誕生したキャラクターだったんですね。
小高:れいちょが無言なのは本当にキツイと思いますね。あの設定じゃなかったら本当にやめてたなというか。普通に考えればれいちょが喋ったり意思表示してくれた方が全然やりやすいけど、あの設定があるから無言になるしかないというか。
▲れいちょ(画像左)・バニラ(画像右)
──本作の登場キャラクターにキャラクターボイスが実装されているんですけれども、こちらはスタッフ側から声優さんへオファーがあったのでしょうか? それともオーディションが行われたのでしょうか?
梅田:ボイスに関しては、トゥーキョーゲームスさんから数人の候補をいただきまして、その中で音響会社さんと話し合ったりして決めていったという感じですね。
打越:最初はお任せしようと思っていたんですけれども、僕たちも独立したっていうのもあってそういうワガママを言ってもいいんじゃないかってことで、みんなでオススメ声優を出し合って、その中からさらに絞ってお渡ししてという流れですね。
以上、前半インタビューをお届け!
次回更新予定の後半記事では、ストーリーなどゲーム内容に踏み込んだお話と、今後の展開についてインタビューしているぞ! お楽しみに!
『ワールズエンドクラブ』は、現在ゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」にて配信中! 月額600円(初月無料)で様々なゲームが遊び放題のサービスなので、本作に興味を持った人はぜひプレイしてみてはいかがだろうか。
後半記事はこちら!
作品概要
『ワールズエンドクラブ【World’s End Club】』■ジャンル:サスペンスパズルアクション
■リリース:2020年9月4日(金)(※Nintendo Switch™版は2021年春にリリース予定)
■プラットフォーム:Apple Arcade℠、Nintendo Switch™
■プロデュース・パブリッシュ:IzanagiGames, Inc.
■シナリオ・ディレクション:Too Kyo Games
■開発:Grounding Inc.
■エグゼクティブプロデューサー:梅田慎介
■クリエイティブディレクター:小高和剛
■シナリオ・ディレクション:打越鋼太郎
■ディレクター:中澤工
■キャラクターデザイン:竹
■開発プロデューサー:二木幸生
■アートディレクター:吉田謙太郎
■ワールズエンドクラブ【World’s End Club】ダウンロードページ:https://apps.apple.com/jp/app/worlds-end-club/id1486537612
■ワールズエンドクラブ【World’s End Club】公式サイト:https://www.deathmarchclub.com/
■ワールズエンドクラブ【World’s End Club】公式Twitter:@d_m_club
会社概要
Tookyo Games(トゥーキョー ゲームス)代表を務める小高和剛氏をはじめとした7名のクリエイターが所属するゲーム制作会社。今回の『ワールズエンドクラブ』のほかに、実写ムービーゲーム『デスカムトゥルー』やオリジナルアニメ『アクダマドライブ』など数々のプロジェクトを手掛けている。
■所属クリエイター:
・小高和剛氏
・高田雅史氏
・小松崎類氏
・小泉陽一朗氏
・しまどりる氏
・中澤工氏
・打越鋼太郎氏■公式ホームページ:https://tookyogames.jp/
会社概要
イザナギゲームズイザナギゲームズは、⽇本のクリエイターとともに作ったゲームを世界のマーケットにダイレクトにアピールしていく東京都江東区に本社を置くコンシューマーゲームの会社です。資⾦調達の幅を広げることにより、優れたクリエイターの⽅々が新しいIP・ゲームを創り出すチャンスを増やし、全世界を販売マーケットとして⼤きくアプローチすることで、数多くのユーザーにゲームエンターテインメント体験をお届けすることを⽬指していきます。
■イザナギゲームズ公式Webサイト:https://izanagigames.co.jp/
■イザナギゲームズ公式Twitterアカウント:@izanagigames
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