第65回
スプラトゥーン甲子園への道標 part7
ステージ攻略「チョウザメ造船」
イカ道場師範のSIGUMAだ!
今回はスプラトゥーン甲子園で採用されている4つ目のステージ「チョウザメ造船」についての戦い方、立ち回りのポイントを解説していくぞ。
チョウザメ造船は縦に長い構造で、塗ることが可能なスペースも比較的広いステージだ。自陣塗りを行うスペースも他ステージと比べて面積が広いため、バトルのどのタイミングで自陣塗りを行うかも一つのポイントとなってくるぞ。
また相手陣地リスポーン前まで侵入が可能なルートがあるため、相手に裏抜けを許すと広い自陣スペースを好き放題に荒らされて、大きなロスとなってしまうことにもなる。中央でのバトルだけでなく、相手の裏抜けなどにも警戒が必要な難しいステージになっている。
まずはステージの構造をしっかりチェックしていこう。
チョウザメ造船の重要ポイント
ポイント1:中央の橋
ステージ中央に設置された橋でバトル中に最も激しい戦闘が発生する場所だ。
橋のスペース自体は塗る面積は大きくないが、ここを抑えることで相手が侵入してくるルート全てを見ることができるようになる。そのため、試合を有利に運ぶ事が可能となる。
橋上には左右のスローブだけでなく、タワーや金網などあらゆる場所から攻撃が飛んでくる可能性がある。一点にとどまらず常に動きながら戦うことを意識したい。
橋上の振り子のような部分にはスプリンクラーを設置することが可能だ。相手への牽制の意味でスプリンクラーを設置してみるのも良いだろう。
ポイント2:タワーと回転ギミック
中央の橋を挟むように設置された高台と回転するギミックも重要なポイントだ。
タワーには自陣側から壁を塗って登ることが可能となっており、タワー上からは中央広場など重要なポイントへの見通しが非常に良いため、チャージャーなどの長射程ブキが陣取るポジションに向いている。
タワー上は相手からも狙われやすい位置であるため、周りのプレイヤーがタワーを狙う相手を倒すように動くことを意識しよう。
ギミックについてはゆっくりと縦向きと横向きを繰り返すように動く仕組みになっており、ギミックが縦になった状態で壁を塗ることで、ギミックに登って高台に進出することが可能となっている。
相手高台にチャージャーなどがいる場合はボムで牽制しながらギミックの動きを見て、上に登り高台に急襲を仕掛けることも有効だ。
ポイント3:左通路
中央広場の左側に伸びる通路で、直線上に自陣広場と相手広場をつないでいる。この左通路を相手に突破されると、最短で味方陣地内に侵入される可能性がある。特に試合終盤には相手の裏抜けに警戒をする必要があるポイントだ。
左通路からは橋上だけでなく、相手タワーや相手陣側の広場など様々な場所への攻撃が可能である。複数名で左通路を抑え、そこから橋上やタワーを制圧する足がかりとしたい。
また、この左通路は相手の左高台からも攻撃が飛んでくる場所であるため、左通路付近で戦う場合は左高台にいる相手にも警戒を怠らないようにしよう。
ポイント4:右通路
この右通路を抜け相手陣広場に入るとすぐにスローブがある。そこを登ると相手陣地側に最短で侵入することが可能となっている。劣勢時にタイミングをついて相手陣内に入り込むことで、一発逆転を狙うことも可能なポイントだ。
裏抜けの条件として相手チームの生き残り状態を確認し、全員が生存している状態で橋上や左通路側に戦力が集中している瞬間を狙うようにしよう。相手がリスポーンするタイミングで裏抜けを狙うと、復活してきた相手と鉢合わせになり深いところまで入り込めないことになってしまう。
より高い効果を狙うのであれば塗り性能が高く、イカスフィアなどの強力な抜け性能を持ったL3リールガンなどを持つプレイヤーが裏抜けを狙うことがオススメだ!
ポイント5:橋下金網スペース
橋の下には金網でできたスペースがあり橋の下を行き来できるようになっている。
中央での戦いから退避した相手が逃げ込むことにも使われる場所なので、逃げた相手の動きを確認し追撃するようにしよう。ただし橋下に逃げた相手を真っ直ぐ追いかけると、待ち伏せされ返り討ちにあう可能性もある。すぐに橋下に降りずに、相手の動きを確認してから追うようにしよう。
またこの橋下スペースを通って裏取りを仕掛けてくるパターンもある。橋上や通路に相手が見えない場合でも橋下スペースから登ってくることも想定しておくことが大切だ。
チョウザメ造船の抑えと打開
【ニュートラル】
基本的には中央の橋をはさみながらのせめぎ合いとなる。
相手タワー上にチャージャーやエクスプロッシャーが陣取っている状態だと、橋上での戦闘が不利になってしまう。長射程ブキでの攻撃やボムを投げるなどして、相手タワーに牽制を行ってから中央を抑えるようにしていきたい。
チームで左右の通路や右高台、タワーなどバランスを取りながら複数方向から橋上を攻撃することで中央を制圧できる可能性が高くなるだろう。
【抑え】
橋を占拠してバトルの主導権を握ったら相手の打開を抑える展開となる。
チョウザメ造船ではバトルの主導権を握っても無理に前に出るとカウンターをもらう恐れがある。相手陣地にプレッシャーをかけに行くにしても、タワー裏の広場までにしておくことが無難だ。
抑え時に見るべき方向は大きく分けて中央と左、右の3方向だ。
中央を見るプレイヤーはタワー上とタワー裏へのボム牽制、
左を見るプレイヤーは左高台と左通路奥から上がってくる相手の抑え、
右を見るプレイヤーは右通路から上がってくる相手の抑えが役割となる。
人数のバランス的には左専属の抑えが1名、中央橋付近に2名を配置し中央と左右、右通路側で右を見る担当が1名というのが比較的バランスが良いだろう。
また抑えの際に自陣塗りがかなり残っているようであれば、塗り担当ブキがジャンプして自陣塗りを行うことも推奨したい。誰かがやられた際の復帰時にある程度自陣を塗ることは可能だ。
しかし、チョウザメ造船は他ステージに比べ自陣塗りスペースが広いため終盤に自陣塗りが残らないように、塗り状況はこまめにチェックして必要であれば塗りに戻るようにしよう。
【打開】
次は相手に橋上を抑えられ主導権を握られた場合の打開について解説しよう。
まずこのステージはリスポーン地点まで相手が侵入することが可能なステージとなっているためリスポーンの直後から警戒が必要となる。やられてしまったら復活直前までマップを開いておき相手のインクがどこにあるのか、相手がどこまで攻め込んできているかを確認しておこう。
リスポーン付近まで相手が来ていない場合もタワー下の広場あたりまでは相手がプレッシャーをかけに進出して来るケースは多い。打開を急いでタワーに急ぐと広場で待っている相手に倒されてしまう可能性があるため、一段上のスペースから広場付近のクリアリングを行おう。
広場のクリアリングが終わると橋上を打開するためにタワーに登りたくなるが、抑えに入った相手が最も警戒している場所がタワーであるため、真っ直ぐタワーに登ると集中砲火を受ける可能性が高く非常に危険だ。
方法として何名かは右高台に流れて右からタワー上へ牽制、攻撃を行いタワー上をクリアリング、広場にいる1名は左側に流れて左通路側へ牽制を行うことで、タワーへの圧力がかなり弱まるだろう。タワーに登ることができれば左右の味方と連携して橋上を攻撃し制圧を狙おう!
もう1点、チョウザメ造船は縦に長い構造のステージであるため、スペシャルのマルチミサイルが他ステージに比べて相手を多数ロックしやすく打開に組み込みやすい。このステージだけN-ZAP89(赤ザップ)などを編成にいれることも、一つの作戦としてオススメしておこう。
まとめ
チョウザメ造船は終始試合を有利に運んでいても、試合終盤の一度の裏抜けによって大逆転を許す可能性のあるステージだ。
特に、相手にL3リールガンやバケットスロッシャーデコなどのイカスフィアを持ったプレイヤーが居る場合は、かなりの確率で裏抜けを仕掛けてくるだろうと心にとどめ、鉄壁の防衛をすることを心がけよう!
SIGUMA
実況グループ「YOUNG☆MAN」所属の元プロゲーマー。2004年にHALO WORLDWIDEチャンピオンシップで世界5位となり、日本人として初めてスポンサー契約に成功した。イベント解説者としての顔も持ち、そのわかりやすい解説に定評がある。
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