唯一無二のソロの帝王、『勝ち切る』プレイヤーTAKAMURAMM!
飛ぶ鳥を落とす勢いの日本最強の鷹、TAKAMURAMM。
日本人では入賞不可能だと思われていた「Fortnite World Cup」ソロモードのアジア枠を、その身一つで手に入れた彼は一体どのような選手なのか。
誰もが気になるその人物像に迫るインタビュー、後半編となります!
選手としての鋭い思考、個性的な性格、上達までの道のり。彼自身が持つ魅力に注目していきましょう!
――TAKAMURAMM選手は「Fortnite World Cup」のソロモードでオフライン決勝への進出を決めましたが、実際のところTAKAMURAMM選手自身はどのモードが好きなんでしょうか。
TAKAMURAMM:
面白いと思ってるのは、実はスクアッドです。やっぱり大人数でワイワイやるのは楽しいです。
でも得意なのはソロですね。一人でやるのは少しだけ寂しい気持ちもありますよ(笑)。
――それは意外でした(笑)。ただその”得意”でちょっとだけ”寂しい”ソロにおいて、今回のオフライン決勝を見事決めることができたのがTAKAMURAMM選手です。これは相当な偉業だったと思います。どういった要因でこのような偉業を達成できたと考えていますか。
TAKAMURAMM:
臆病というか、消極的な部分が幸いしたと思ってます。
ワールドカップってポイント制で順位が決まるんですが、自分より上にいた人のポイントの伸びが少なかったんです。
そこで自分は「ポイントをがっつり増やすようにしよう」という風には考えず、「焦らずいつも慎重にプレイをしよう」と決心し、手堅くプレイすることに徹したんです。こういう考え方が今回のオフライン決勝に繋がったのかなと思ってます。
――現時点でTAKAMURAMM選手は、ソロモードにおいて日本で一二を争うプレイヤーであり、アジアでも屈指の実力を持っているということになります。そんなTAKAMURAMM選手が考える「上達のコツ」とは一体何なんでしょうか。
TAKAMURAMM:
ただひたすらフォートナイトというゲームに尽くすことだと思ってます。フォートナイトに尽くすと言っても、人によってそのやり方は違うと思います。自分の場合はプレイが中心です。動画を見るのは、寝る前に少しだけ。基本はプレイです。
あと自分はキルをするのが得意ではなく、立ち回りが得意なタイプです。
スクリムの試合でどうやったら生き残れるのか。そういったことを常に追求しています。
どうやったら勝てるか。どうやったら何位まで行けるか。どうやったら旨いこと(リスクなしで)キルできるか。そういうことを常に思い浮かべながらやってます。
特に自分が拘っているのが『勝ち切る』ことです。
上位3位に入ることでホッと一安心する人は多いと思います。でも重要なのは上位3位の中から1位になることです。それを自分は『勝ち切る』と表現してるんですが、そういう『勝ち切る』方法を常に探求しています。試合ごとに勝つ方法は変わっていくので、常に工夫していく心意気を持っていなければ、『勝ち切る』方法を見出すことはできないと思っています。
――『勝ち切る』……とても印象的な言葉をありがとうございます。ここまでインタビューしてきてTAKAMURAMM選手の考え方や、プレイに対する姿勢はとても実直な印象を受けるのですが、TAKAMURAMM選手はご自身の性格についてどういった特徴があると思いますか?
TAKAMURAMM:
これを自分で言うのも変かもしれませんが、よく周りから言われるのは「謙虚」という言葉です。
自分が本当に謙虚かどうかはよく分からないのですが、実際まわりのプレイヤーとリアクションが違うことがあります。謙虚だと大雑把ですが、もう少し具体的に言うと「あんまり調子に乗らない性格」という感じですね。自分が勝ってもあんまり誇らないんです。「俺つえー」とかにならず、「あ、勝てたぁ」って感じで。
例えばワールドカップ本選への出場を決めた時は、周りが「やばいやばい」言ってたんですがあまり実感が無くて「あ~、やばいのか~」と。自分が達成したことの凄さを分かってなくて、後からその凄さに気付いたんです。
――何がキッカケで気付いたのですか。
TAKAMURAMM:
Bellくんとワールドカップについて話してて、その時に「ニューヨークに行ったら〇〇しようぜ」みたいな実感のある話をしてたんです。そこで初めて自分はニューヨークにいけるんだって自覚しました。その時に改めて「頑張らないとな~」と。
――いや、そのリアクションも結構薄いですよ! もっと喜んでも良いと思うんですけどね……ただ十分に謙虚であることは伝わりました。
――そんな優しく謙虚なTAKAMURAMM選手ですが、尊敬しているプレイヤーがいるのでしたら教えてください!
TAKAMURAMM:
自分が尊敬しているプレイヤーは二人います!
まず一人目はリズくん(RizArt)です。あの人はもう、根本的な動きが他とは全然違います。
リズくんの立ち回りはキルする立ち回りなんです。自分とは真逆の意味で立ち回りが上手い。本当にキルに特化してる。敵の倒し方は随一だと思います。
自分には無い能力だからこそ惹かれる。そんなプレイヤーです。
あともう一人はBellくんです。一番尊敬しています。
昔からずっとうまいな~と思って見てて。いつの間にか一緒にやるようになって。友達だけど、フォートナイトのプレイヤーとしては一番尊敬してます。
プレイ面もそうなんですが、Bellくんはデュオとかでも自分で考えて立ち回りもできて、キルもできて、リズくんと自分のイイとこどりみたいな。
自分がスナイプスクリムに迷い込んで、新しい世界に興味をもって、いざ自分もスクリムを始めてみた時期。そんな初期のころからBellくんはスクリムで活躍してたんです。その姿に強く憧れてました。昔から今の今まで、ずっとリスペクトしてます。
――熱い想いをありがとうございます。最後になりますが、ワールドカップへの意気込みをお願いします!
TAKAMURAMM:
ワールドカップ本戦で1試合でも『勝ち切り』たいと思います!
宜しくお願いします!
TAKAMURAMMさん、ありがとうございました。次回来るCrazy Raccoonメンバーは誰なのか?お楽しみに!
TAKAMURAMM: プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」所属のプロゲーマー。日本人では入賞不可能だと思われていた「Fortnite World Cup」ソロモードのアジア枠を、その身一つで手に入れた。 ●YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCA0DY-BEMXg8wfOs3J_aXKQ https://twitter.com/Rur_mm |
ライター:gappo3 プロゲーミングチーム「Green Leaves」に所属し、ライターを兼任。選手に寄り添うインタビューをモットーに、丁寧に選手の一面を描いていきます。 https://twitter.com/gappo3gappo3 |
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