繁殖を続けて……
完全制覇したブルマウルス記念大会の優勝賞品、特別なケンタウルスオオカブトの繁殖を続けている。
これ、かつては、
「突然変異種が生まれるまで、帰れまてん!!」
という、地獄とも思える目標を設定して繁殖をしていたものだが、あまりにも確率が悪く、ひたすら時間が無駄になるだけなのでいつしか、
「とりあえず10回分だけエサを買って交配し、それで生まれなかったら別のことをしよう^^;」
という“逃げの交配”に走るようになった。
よって今回も、
「10回だけな!! ダメなら激ムズ虫相撲大会に行って気分転換だ!!」
と事前に決めて交配をスタートさせたんだけどさ。
これが……。
相変らずのシブさで……!!
よし……! 突然変異種の可能性があるオス……!! 結果は……!
スカ!!! 230cmなんて……お話にならねえ!!!
つぎも……!
おおお……! 今回、オスの出現率だけはいい感じだぞ……!
その大きさは……!
くーーーーー!!! 232cm!!!>< 悪くないけど……これでも最大サイズですらないんだよなーーーー!!!
さらに、
メスも最大サイズがいないので、とっとと当ててしまいたいんだけど……!
205cmか……。この瞬間に売ってしまいたいレベルの凡ムシ……。
これで早くも、最初の10回は終了……w いまのいままで、10回で突然変異種にたどり着いたことが一度もないというバランス……。
そして気が付けば、500万円以上あった軍資金が200万円を割り込みそうになっている。これだと安心して繁殖作業に集中できないので、ついに俺は重い腰を上げるのだ。
それは……!
突然変異種を目指して繁殖爆発させてしまったムシがウジャウジャウジャウジャウジャウジャと無数にいるので、それを売って事業の足しにするかね……。
ホントは、買取価格が5倍になっているアトラスオオカブトを売るのがいちばんいいんだけど、対象ではないムシがゴマンといるので、それを処分してしまおう。ていうかこの買取5倍のムシ、ず~~~~~~~~…………っと固定されているんだけど、たまには変化してほしい。ていうか、何らかの行動をすればガラリと変わってくれるのだろうか……?
そして今回は、
すでに突然変異種をゲット済みかつ、買取価格の高いSRムシがたくさんいるコーカサスオオカブトを何匹か売ることにした。
おおお!! さすが最高レアリティーのSR!! 1匹16万2000円で引き取ってくれるじゃん!!!ww
こいつを、じつにアナログに1匹ずつ買取に出す。
これも、何度も書いてきたけど、まとめて選択して売れるようにしてほしいなーーーーー。1匹売ったらショップのメニューに戻されて、反応があまりよくないボタンを何度も押して買取をしてもらう……という流れが重くて、いたずらに時間を使ってしまうから。
この、煩雑な作業を数十分くり返したことで軍資金が400万円超まで回復したので、
繁殖用のエサを大量購入。それも、
安いエサは初期の町でしか売っていないので、そこまで戻って……!
買い漁る!!! これでしばらくは地下室にこもって、交配に集中できそうだわ!!
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
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