ドロ沼に突入
延々と続いている、突然変異種を目指したロクロクビオトシブミの繁殖作業……。
でも、前回の記事でようやく、その後の作業に希望の光を灯す最大サイズのオスにこぎ着けたことを報告できた。
その雄姿が↓こちら。
おおおおおお……!! でけぇ……ていうか、長えwww タワマン用クレーン車の先端が枠から飛び出して、どこまで伸びてるのかもわからないやんwww
いやでも、これで突然変異種を作るための片輪が手に入ったのかもしれない。ここからは……!
この390cmオスは鉄板で種ムシとして採用し、なるべく大きいメスと交配させて……!! できれば母ちゃんのほうも最大サイズを作ってしまいたい!!!
ということで、ここからはいつもと同じ……!
ゆっさゆっさwwww
からの……!!
新世代、誕生!!!
でもこのオスは、両親の遺伝子をキチンと継承できなかったらしく……。
えーーーー……。385cmぃ……??? ぜんぜん、お話にならないんですけど……。
これが、『カブトクワガタ』の交配の難しいところなのだ。
大きな両親を交尾させたとて、キチンとビッグサイズが生まれるとは限らないというね……。
そして、面倒なことに、メスは1回産卵すると疲れ果ててしまうので、その都度、ご飯を食べさせて元気を復活させねばならない。
ムッシャムッシャwww
ムッシャッシャッシャwww
ここのオペレーションも、もう少しスムーズにいけるといいのに……。
なんてブチブチと愚痴を言いつつ、さらに虚無となって交配をくり返す。
すると、すぐに……!
お!! メスの250cm!!! ここまでの最大サイズ!!
いい感じの流れが来たかな……と思ったんだけど、その後がよくなかった。
うーん。
ううーーん!
ううううううーーーん……って、ぜんぜんデカくならないんですけど(((( ;゚Д゚))) いや、メスが連発しているのはいいのだ。とっととMAXを手に入れたいからさ。でもさっきから、250cmに満たない凡人(?)しか出てこない……。
それでもめげずに交配し、
つぎはオスになったんだけど……!
くっ……!! 388cmとか、まったくの駄ムシ……!!
そして俺は確実に、“何も成果がない”というドロ沼に突入してしまうのである。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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