By まつがん
さて、前回は皆さんにカードの能力を予想してもらったわけだが、まずは正解を発表することとしよう。
それが、こちらのカードだ!
2コストの《巡巡-スター》だと……?
十王篇で《巡巡-スター》が登場した際にも、自軍をアンタップできる能力を持つクリーチャーのスペックアップに驚いたものだが、それがさらに2コストにまでなるとは一体誰が想像できただろうか。
というわけで、12月18日(土) に発売予定の王来篇第4弾「終末王龍大戦」に収録される新カード、《煌星の剣 レクスカリバー》。このカードを使ってどのようなデッキを組むべきか。
これについては、「《煌星の剣 レクスカリバー》でできたことなら《巡巡-スター》でもできただろうから新しいデッキにはならなくね?」と考える向きもあるだろう。
だが、既存のカードのスペックを塗り替えるカードが登場したとき。するべきことは「前から4枚は使えたし」と達観することでも、「型落ちしちゃった……」と嘆くことでもない。
合わせて8枚積めるようになったと喜ぶべきなのだ。
では、《煌星の剣 レクスカリバー》と《巡巡-スター》を合わせて8枚積むデッキといえばどんなものが考えられるだろうか?
これについては、4枚では成立していなかったものが8枚なら成立するというのだから、「《巡巡-スター》だけでは成功率が危うかったコンセプト」を考えればいい。
そう、答えはこれだ。
「マジボンバー3」が連鎖し続けるのでは???🤔🤔🤔
《煌星の剣 レクスカリバー》の登場は、3コスト以下で登場時に自分のクリーチャーをアンタップできるクリーチャーが増えたことを意味している。ならば、《飛飛-ドロン》《燦燦-ザサン》《U・S・A・ELEKI》と3種類存在する「マジボンバー3」持ちを、高速スクワットのごとくアンタップさせ続ける疑似無限攻撃が実現するのではないか。
すなわち、「マジボンバー3」で腰を落とし、アンタップで腰を上げる……という具合に、この一連の過程をスクワットに見立てると、スクワット1回につき相手のシールドが1枚割れることになるので、つまるところ筋肉は正義ということである。
特に《飛飛-ドロン》の場合が圧巻で、《煌星の剣 レクスカリバー》などのアンタップ材が登場するたびに山札の上を操作できるので、連続攻撃の成功率がかなり高くなる。スクワットの回数も増える。
ただ、そうはいっても《煌星の剣 レクスカリバー》と《巡巡-スター》だけだとさすがに5回もアンタップさせるのは不可能にも思える。
しかし「マジボンバー3」からつなげられるアンタップ材としては《巡巡-スター》だけでなく《オッケーBros.》も存在するので、計12枚のアンタップ材で「マジボンバー3」によるスクワットを強力にサポートすることができる。
それでも、「マジボンバー3」の攻撃が4ターン目以降では速度的には普通の火単速攻とそれほど変わらないところ、《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》と《U・S・A・NIKER》をあらかじめ2ターン目に出しておけば、彼らがジムのトレーナーのごとくサポートしてくれることで早くも3ターン目に高速スクワットを始動させることが可能となるのである。
また、これらを2ターン目に出せなかった場合も《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を3ターン目に唱えれば、「マジボンバー3」持ちを出しつつスピードアタッカーを付与できるので、同様に3ターン目に始動することができる。つまりこの絵に描かれている武器のようなものは実は筋トレグッズだったのかもしれない
そう、《煌星の剣 レクスカリバー》の登場によって「12枚の『マジボンバー3』」「12枚のアンタップ材」「12枚のスピードアタッカー付与」による究極まで再現性を高めたコンセプトが構築可能となったのだ。同じカードを12枚ずつ入れれば事故りようがない。これぞ脳筋の発想である。
だが、だとしてもまだ36枚しかない。残る4枚は何で埋めるべきだろうか?
ここで私は、この12×3のコンセプトに足りないものを考えた。その結果、連鎖攻撃した結果大量に脇に並ぶアンタップ材がもったいなくね?という発想に至ったのである。
大量に並んだアンタップ材を生かす方法……すなわち。
筋トレお兄さん《爆熱血 ナレ太郎》だ。
3マナ以下で全体をスピードアタッカー化できる能力を持つ唯一無二のカードである《爆熱血 ナレ太郎》なら、役割を終えた《煌星の剣 レクスカリバー》や《巡巡-スター》を打点に変換することができる。
ちなみに個人的に検証した結果、「謎のブラックボックス」版は人類が平均的に10秒で読める限界を超えているという結論に達したため、必ず「超ブラック・ボックス・パック」版を使用するようにしたい。
というわけで、できあがったのがこちらの「マジボンバー・スクワット」だ!
『マジボンバー・スクワット』
4 | 《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》 |
《U・S・A・NIKER》 | |
4 | 《オッケーBros.》 |
《煌星の剣 レクスカリバー》 | |
4 | 《巡巡-スター》 |
4 | 《飛飛-ドロン》 |
4 | 《燦燦-ザサン》 |
4 | 《U・S・A・ELEKI》 |
4 | 《爆熱血 ナレ太郎》 |
4 | 《瞬閃と疾駆と双撃の決断》 |
このデッキを使用する際には「『マジボンバー』持ちがアンタップするたびにスクワットする」という縛りを設けると、引き締まった肉体を手に入れる一助となるかもしれない。ちなみに《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を出されたならスクワットの勢いで対戦相手に飛び膝蹴りをかますしか勝ち手段がないので気を付けよう (?)。
このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。
さて、いかがだっただろうか。
《煌星の剣 レクスカリバー》が収録されている王来篇第4弾「終末王龍大戦」は、12月18日(土) に発売予定だ。
また、コロコロコミック1月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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