トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×りうくん 第1回】
世界初のXパワー3000超えプレーヤーである、りうくん選手が対談に初登場!
まだ高校生ながらその実力はすでに最上位クラス。そんな、りうくん選手が語る「Xパワー3000に到達するために必要なもの」とは? さっそく対談スタートだ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaりうくん
『スプラトゥーン2』において、世界で初めてXパワー3000超えの偉業を達成したプレーヤー。圧倒的な個人スキルの持ち主で、鮮やかな立ち回りで次々と敵を倒すそのプレーはまさに圧巻。2019年に開催された「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」に東京ヤクルトスワローズ代表として出場したほか、「第5回スプラトゥーン甲子園」では近畿地区大会DAY1を優勝するなど、ナワバリバトルでも輝かしい実績を持つ。今後のさらなる活躍が楽しみな、若き新世代プレーヤーのひとりだ。
現在はデュアルスイーパーカスタムを愛用
――ふたりはこうやって話すのは初めてですか?
あとばる:いや、ちょくちょくは喋ったりはしてますね。たまに一緒に対抗戦で味方になったりもしていたので。まあ、そんなにいっぱい喋っているという感じではないですけど。
――りうくん選手は2438学園さんのYoutubeチャンネル「スプラ学園」にも出演されていましたけど、顔出しはそんなに抵抗がないタイプなんですか?
りうくん:ないですね。
――じゃあ、NPBの大会に出るときも全然いいよ、という感じ?
りうくん:そうですね。甲子園とかNPBとかはけっこう出たかったので。
――りうくん選手といえばクーゲルシュライバーヒューの印象がありますが、いまメインで使っているブキはなにになるですか?
りうくん:いまはデュアルスイーパーカスタムを使ってます。
――クーゲルシュライバーヒューはいまの環境だと厳しくなった?
りうくん:そうですね。アップデートで性能が変わったのもあって、以前ほどは強くなくなったのかなと。デュアルスイーパーカスタムはアップデートを重ねて、だんだん頭角を現してきたというか、強い使い手も出てきたので「楽しそうだし、ちょっと使ってみるか」と使ったら案外手に馴染んで。それで「こっちの方がいいじゃん」と思ってそれから使い続けています。
―クーゲルシュライバーは以前と比べて、どんなところが厳しくなったのでしょうか。
りうくん:クーゲルシュライバーには長射程モードと短射程モードがあるんですけど、まず長射程モードの射程が短くなって、相手の後衛に手を出しづらくなってしまった。あと、短射程モードを使っているときのヒト移動速度が遅くなって、前より多めにギアを積まないといけなくなったんですよ。
――前と同じように動こうと思ったら、ギアを余計に積まないといけなくなったんですね。
りうくん:そうですね。そんな感じでいろいろ変わってしまったので。
――なるほど。それでデュアルスイーパーカスタムに変えたんですね。あと、ヒッセンもよく使っているんですか? 一時期、ヒッセンでXパワー3000に到達していましたよね。
りうくん:ヒッセンは本当に思いつきで「なんか、このステージだと強そうだな」と思って使ったら、案の定強くて。それでうまく連勝できて、3000に乗れたという感じですね。
――りうくん選手は基本的にはブキはなんでも使えるんですか?
りうくん:大会とかで自分の全力を出して、なおかつ相手に勝てるとなると2つくらいですかね。ただ、求められる練度がどのくらいかにもよりますけど、シューター系であれば「これちょっと持ってみてよ」と言われても対応できるかな、と思います。
――基本的にはその時々で、環境的に強いブキを持っている形なんですか?
りうくん:そうですね。
――クーゲルシュライバーも最初は環境的に強いということで持つようになった?
りうくん:一応、クーゲルシュライバーは追加されたときからずっと使っていたんですよ。最初は無印しかなかったんですけど、その頃に僕が初めてオンラインの大会に出ることになったんです。
それで、当時はシューター系を持っていたんですけど、チーム事情的にスピナーを持たされることになって。でも、使ってみたらけっこう楽しくてちょっとハマってたら、ちょうどクーゲルシュライバーが新しく追加されて、「このブキなら前にも出られるし、後ろにいても強いし、楽しいんじゃないか」と思って、そこから使い続けていきました。
――そのあとクーゲルシュライバーヒューがメインになって、2019年5月に世界初のXパワー3000を達成したと。
りうくん:そうですね。
――やっぱりヒューの方が性能的には強いというか、立ち回りやすかった?
りうくん:クーゲルシュライバーヒューはいろいろと完成されていて、メインとサブとスペシャルの噛み合わせがめゃくちゃく合っていて。本当に「なんでもできちゃうぞ」という感じのブキだったんですよ。
――あとばる選手から見て、りうくん選手のプレーヤーとしてのすごさはどういうところに感じますか?
あとばる:「その状況からキルを取るんだ?」というところですね。普通のプレーヤーならそのまま押しつぶされて終わるな、というところでもキルをしっかり取る。大会とか観戦の俯瞰視点で見ていても、「ええっ、そこでキル取るの!?」って。
ただただ、「うまい」という感想に尽きるという。試合の解説をしていても、「これこれこう理由でこうなんですよね」とかじゃなくて、「いやー、うまいですね」としか感想がないというか(笑)。理屈じゃなく、プレーヤースキルで強引に押し切って試合に勝っちゃうタイプのプレーヤーですね。
――相手の弾が当たる前に自分が当てれば勝つ、みたいな(笑)。
あとばる:そうです。当て勘がすごくいいと思いますね。めちゃめちゃ弾を当てる。それをデュアルスイーパーのような擬似確ブキでやってくるので、並のプレーヤーだとそうそう勝てないですよね。
――実際、りうくん選手の試合動画もいくつか見させてもらったんですけど、追い詰められてもなかなか倒されないですもんね。
あとばる:そこから返り討ちにしてガンガン前に詰めるみたいな動きをしますよね。
1日30分しかプレーできなかった
――りうくん選手は『1』の頃からプレーしていると思うんですけど、最初からけっこう「自分、強いな」って感じだったんですか?
りうくん:いや、もう全然です。『1』のときは家に帰ってから30分しかできなかったので。
――制限があったんですね。確かに、それだと上の方に行こうと思っても環境的にも難しいですよね。
りうくん:そうですね。『2』もクーゲルシュライバーが出るまではそんなにという感じで。
――クーゲルシュライバーが出てから急速にウデマエも上がっていって、自信もついていった感じですか?
りうくん:一番大きかったのはヒューが出て、Xパワー3000に行ったときかな。その前に、はんじょうさんとのチームでNPBの大会に出場できたのも大きかったですけど。
――はんじょうさんのチームにはどういう経緯で加入することになったんですか?
りうくん:はんじょうさんから、「オンライン甲子園に一緒に出ない?」というDMが飛んできたのがきっかけですね。それで、なんで自分を誘ったのか聞いたら、クーゲルシュライバーヒューがうまい人を探していて、「りうくんという人がうまいらしい」みたいな話を聞いたらしくて。
オンライン甲子園はあとばるさんのカラマリに敗北して残念ながら2位だったんですけど、NPBに応募したら選んでいただけて出場することができて。これは本当に嬉しかったですね。
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv318591377
りうくん選手のほか、あとばる選手も出場した「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の試合は上の動画で見ることができるぞ。
――そのNPBの大会が終わってすぐの5月にXパワー3000を達成したわけですもんね。これは、もともと3000を越してやろうと狙っていたんですか?
りうくん:僕自身、それまではXパワー2900すら行ったことがなかったんですよ。Xパワー自体そんなに重要視していなかったというか。だったんですけど、5月に僕が「コイツは上手い!」と思っていたクーゲル使いの人がXパワー2900を超えだして、それを見たら「なんか悔しいな」と思って。
その時点で自分のXパワーは2800くらいしかなかったんですけど、急いであげて2900まで乗せて、そこからはもうずっと3000に上がるまでチャレンジしてしました。
――狙ってやっていたんですね。ライバルの人は超えたい。3000までいけば当然、世界初だから、なおよしみたいな。それで行ったのはすごいですね。
りうくん:いや、すごいですよ。
あとばる:ははは(笑)。
――プレーしていて「3000はいける」という手応えはあったんですか?
りうくん:いや、2990くらいまで上がっては下がってと繰り返していて、あとは流れ次第かなと思っていました。
――じゃあ、味方の運とかもあって、うまく3000に行けたという。
りうくん:そうですね。
――Xパワー3000に行ったりうくん選手だから聞きたいんですけど、3000を越すためにはなにが一番必要だと思います? 精神的なことでもいいんですけど。
りうくん:精神的にだったら、余計なことを考えないのが一番いいかなと思います。なぜかというと、配信とかをしながらガチマッチをよくやるんですけど、おしゃべりが好きなので、めちゃ喋っちゃうんですよ。
そうすると、喋っていないときは全然ネガティブにはならないんですけど、喋っていると自分が失敗したところとか、味方がミスしてしまったところとかが見えちゃって、それでどんどん自分の動きも悪くなっていっちゃうんです。なので、集中したいときはできるだけなにも考えずに、負けたときも淡々とプレーするのがいいかなと思います。
――自分の言葉が、自分に影響しちゃうみたいなところがあるんですかね。
りうくん:ありますね。僕がしゃべりながらガチマッチをプレーしたときと、真面目に集中してガチマッチをプレーしたときでは勝率が全然違うので、いかにミスや負けに動揺せずに集中してプレーし続けられるかが一番大事だと思います。
・クーゲルシュライバーヒューはアップデートで厳しくなった!
・ライバルに負けたくないという思いがXパワー3000超えの原動力に!
・ガチマッチでは余計なことは考えるな!
次回も引き続きあとばる選手とりうくん選手の対談をお届け。
Xパワー3000に到達するには、ひとりで4人分の仕事をすることが必須条件!? 次回も楽しみに!