年間の売上数が4億個を突破し、最大の人気を誇った8弾、9弾! ヘッドロココに魔肖ネロ、七神帝など人気キャラが綺羅星のごとく輝く両弾の、シール制作秘話をビックリマンの父・反後さんに語ってもらった!!
ビックリマン第22回
「第8弾制作秘話・前編!メチャ悪くてメチャ革命的シール!魔肖ネロの話をしましょう!!」
——第1弾から続いてきた天聖界と天魔界の戦いが一区切りとなる、第8弾。ついに出ましたね、魔肖ネロ!
反後:
とにかく悪そうでインパクトのある悪魔にしようと思いましたね。ストーリー的には、スーパーデビルやブラックゼウス以上のダメージを天聖界に与えましたから。
▲第3弾ヘッド、スーパーデビル
▲第6弾ヘッド、ブラックゼウス
——-第6弾ヘッドのブラックゼウス(くわしくは第19回)のホロも驚きましたが、今度は顔が飛び出すとは! シールのインパクトも絶大ですよ!
反後:
ブラックゼウスと同じく。ネロのホロもシールを印刷してもらっていた大日本印刷さんに教えていただいたんですよ。当時、見る角度によって絵柄が変わるチェンジングカードはありましたが、立体的に見えるものはなかったので、すぐに採用したいと思いました。石膏でネロの顔を作って、それを撮影したものを印刷しているんです。これまで平面的なイラストだけでやってきたので、見え方が大きく変わって驚きました。
——そんなすごい仕組みのシール、天使のヘッドでやろうとは思わなかったんですか?
反後:
第7弾は天使たちが作ったヘッド、ヘラクライストが台頭した。だから第8弾は悪魔が盛り返すストーリーにしたかったんです。
——そこはやはりストーリーありきなんですね。“ネロ”というのは、約2000年前のローマの暴君からとったものなんですか?
反後:
そうですね。フェニックスやサタンマリアは、ヨーロッパ出張で見た宗教画などを参考にしましたが、ネロ以降のヘッドは世界史の歴史上の人物から発想することが多くなっていました。とにかく悪いキャラを創りたかったので、これしかないと思いましたね。
▲第4弾ヘッド、聖フェニックス
▲第5弾ヘッド、サタンマリア
——デザインの元ネタになったキャラクターなどはあるんですか?
反後:
とくにこれといったものはないですが、やはり悪の象徴であるコウモリの要素を入れました。羽のような耳ですね。あとは、悪者ならではの悲哀を出すためにピエロのようなメイクを施してあります。
——次回くわしく聞かせてください!
(第23回「第8弾制作秘話・後編! ネロが土偶!? その真相とは!!」につづく!)
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反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。