大富豪だけでも買いだわ
前回、
「並行プレイのゲームが増えてしまって、うれしい悲鳴だギャアアアアアア!!!www」
という内容のコラムを書いたが、その原因(悪いことみたいだなw)のひとつとなっているのが……今回改めて紹介するNintendo Switch用ソフトである。
そのゲームの名は……『世界のアソビ大全51』。
任天堂から6月5日に発売された、いま話題の1本だ。
懐かしのTouch! Generations
ゲームファンには釈迦に説法だと思うが、『世界のアソビ大全51』にはその前身となるソフトが存在する。2005年11月に登場したニンテンドーDS用ソフト『だれでもアソビ大全』だ。
当時、任天堂は、ニンテンドーDSとWii用ソフトの中に“Touch! Generations(タッチ!・ジェネレーションズ)”というカテゴリーを設け、さまざまなソフトを展開していた。その定義は“いろんな世代に、新しいエンターテインメントを”というもので、要するに年齢や性別を問わず、ファミリーでも楽しめるゲームや実用ソフトをこの中に入れ、任天堂の太鼓判を押してオススメする……って感じ。『nintendogs』や『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズもここに組み込まれていたので、覚えている人も多いのではなかろうか。
『だれでもアソビ大全』も、Touch! Generationsの太鼓判を押されていた1本だ。
低価格ながら定番のボードゲームやトランプゲーム、テーブルゲームなどが多数収録されたオムニバス形式のソフトで、ニンテンドーDSとの相性のよさもあり、かなりのヒットを飛ばした。この『だれでもアソビ大全』と同じ思想で開発され、Nintendo Switch用ソフトとして蘇ったのが、『世界のアソビ大全51』というわけだ。
一生遊べるぞ
『世界のアソビ大全51』は、その名の通り51本ものゲームが収録されている。
そのラインナップは、超定番の将棋や麻雀、トランプの大富豪や七並べ、神経衰弱といったものから、“マンカラ”、“ルドー”、“ウサギと猟犬”などなど、パッと見ではピンとこない、日本人には馴染みのないゲームまでじつに幅広いのだ。
そんな『世界のアソビ大全51』に、俺はどう向き合っているのか?
じつはワタクシこう見えて、仲間とボードゲームやマニアックなトランプゲームで遊ぶ集まり“ゴキブリ友の会”を結成し、しょっちゅう集まっては『世界のアソビ大全51』に収録されているようなゲームを“リアルで”遊び倒していた“通の者”なんですよ!!
ちなみにゴキブリ友の会の“ゴキブリ”とは、その会の結成時にハマっていた“ゴキブリポーカー”というゲームに由来する。残念ながら、『世界のアソビ大全51』には入っていないけどw
そんなバックグラウンドがある俺なので、体験版をちょっと遊んだ後に製品版の『世界のアソビ大全51』も購入したわ。
このときの、喜びたるやなかった。
「よーーーし!! これからの空いた時間は、『世界のアソビ大全51』だな!! 知らないゲームもたくさんあるし、もしかしたら一生遊び続けられるかもしれないぜ!!!w」
ってね。定番ゲームは飽きがこないゆえに“定番”と呼ばれるようになったわけで、それが51本も入っているとなったら……輪廻転生を51回繰り返しても、まだ俺は『世界のアソビ大全51』を遊んでいるかもしれないなw それくらい、息長く遊び続けられるに違いないわww
大富豪にハマる!
そして……。
「さて、今日は“大富豪”からやろうかな。俺、中学生のころから大富豪は最強だし^^」
『世界のアソビ大全51』はどのゲームも、カードやコマの挙動が美しく、コンピューターの思考ルーチンも速いので、非常に快適に遊ぶことができる。もちろん、まわりの人との対戦も簡単なので友だちや家族と楽しむにも持ってこいだが、ボッチでも十分に遊び込めるのでその点は安心してほしい。
その日も俺は、最強難度の“やばい”で無双し、
「やっぱ俺、最強だなwww やばいの上にも難度が欲しいよwww “ハルマゲドン級”とかさwww」
そううそぶき、気持ちよく就寝したのである。
翌日……。
「さあ、今日も大富豪やろっと!!w」
そのまた翌日……w
「さてさて、本日も大富豪だな!!!www」
さらに……ww
「今日もいっちゃう~~~? 大富豪に!!ww」
……って、それ『世界のアソビ大全51』じゃなくて、ただの大富豪ゲーやんけ!!!www
いやあ、大富豪が楽しすぎて、時間も忘れてプレイしちゃうんだけどwww これができるだけでも、『世界のアソビ大全51』を買う価値があると思うわw
あ、もちろんそのほかのゲームもいろいろと遊んでますよ!!w
それでも最後はやっぱり……!
「今日のシメの大富豪、行っときますか!!!www」
あー楽しいw
おしまい。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
©Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.
バックナンバーは次のページをチェック!