By まつがん
~前回までのあらすじ~
見て!デッドマンが元気に踊っているよ かわいいね
みんながインターネットで争ってばかりいるので、デッドマンは《龍覇 ザ=デッドマン》になってしまいました お前のせいです あ〜あ (執筆時期がバレるネタ)
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新しいカードが発売するとき、新たなアーキタイプを生み出すために最も注目すべきは「不可能を可能にする」カードだ。
たとえば多色カードをアンタップインにしたり、マナの数字を0から1にしたりできる《友情の誓い》のように、これまでできなかったことができるようになることで、カードの新たな組み合わせが生まれ、それ自体がコンセプトとなりうるからだ。
だが、「不可能を可能にしていること」が《友情の誓い》ほど明確であることはむしろ珍しく、大抵のカードの場合、そのカードが持っている唯一無二性は目立たないことが多い。
そこで、気になったカードがあったら逆に「このカードが可能にした『不可能』とは何だろうか?」と考えることで、カードが持つ唯一無二性を具体的にピックアップし、よりそのカードのためだけのコンセプトを持ったデッキを作りあげることができるのだ。
それでは紹介しよう。こちらが3月に発売予定の「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」に収録される新カード、《不敵怪人アンダケイン》だ!
墓地から出てきて墓地からクリーチャーを釣り上げるクリーチャー……だと?
ここで闇+自然文明を司る不死樹王国の新能力、「フシギバース」についておさらいしておこう。
フシギバースは簡単に言えば、「バトルゾーンのクリーチャーをタップ状態でマナゾーンに送る」代わりに「墓地のクリーチャーをバトルゾーンに召喚できる」能力だ。
ただ、もちろん1ターン目の《凶戦士ブレイズ・クロー》をマナに送ればどんなフシギバースでも0マナですぐ出せるということになるとゲームが一瞬でバグるので、フシギバースによる召喚を実行するためにはコストの支払いが必要となる。
この際のコストは「(墓地から出したいフシギバース持ちクリーチャーが持っている) フシギバースのコスト-マナに送るクリーチャーのコスト」で決定され、仮にこの値が0以下だったとしても、最低でも文明色 (単色なら1マナ、多色なら2マナ) は払う必要がある。
つまり、マナゾーンに送るのがより重いマナコストを持つクリーチャーであればあるほど、フシギバースで召喚するためのコストは軽くなるわけである。参照するのはマナコストだけなので、たとえば《暗黒鎧 ダースシスK》のように「1ターン目に出るけれど5マナ」であるようなクリーチャーなどと相性が良い能力だ。
さて、そんなフシギバースを持っている《不敵怪人アンダケイン》の能力は、出たときに墓地からコスト4以下のクリーチャーをバトルゾーンに出せるというもの。
マナゾーンに送る元となるクリーチャーが必要とはいえ、ややもすると1マナにもなりうるコストで自ら墓地から召喚できてしまう可能性のあるクリーチャーがさらに墓地からクリーチャーを連れてこれるというのは、「不可能を可能にする」を飛び越えてバグの香りしかしないわけだが、いずれにせよあまりに可能性の塊すぎてどのようなデッキで運用したらいいのかわからないくらい斬新なカードであることは間違いない。
ともあれ、次回は早速この《不敵怪人アンダケイン》を使ってデッキを作ってみることにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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