〜『デュエル・マスターズ』イラストレーター、風太郎さんに直撃インタビュー! 後編~
今回は超天篇第4弾『超超超天!覚醒ジョギラゴンvs.零龍卍誕』のマスターカード「零龍」を担当された風太郎さんに直撃インタビュー! 超天篇のラスボス「零龍」はいかにして生まれたのか? 貴重な設定やラフイラストともに迫っていくぞ!!
デュエル・マスターズ 秘蔵イラストも公開!! イラストレーター制作秘話リレー第54回『風太郎さん』前編 |
——「零龍」はサイズ、ギミックからして通常のカードと異なりますが、どの様な点に注意しましたか?
風太郎:まず零龍のカード自体の特徴として5枚のカードに別れる事と、さらに使ったときにカードの並びがH字になるため、イラストの構図がかなり限られてきます。松本大先生のラフのカッコよさを残しつつ、決められた構図でどう勢いを出したイラストにするかを意識していました。
また実際にどれほど効果が出たかはわかりませんが、カードのレイアウトを考えつつ、プレイされる方が少しでもカードの位置を合わせやすくするためイラストの特徴のある部分を少しだけカードとカードで跨がせたりなどもしてみました。(両肩の頭の眼など)
零龍のイラスト自体はカード以外にもいろいろな印刷物での使用が想定されていたので全身を描きましたが、下半身等はカードのフレームからはみ出てしまうのがやっぱりもったいないなと思っていました。
後に商品パッケージやカードプロテクトにコロコロの付録ポスター(これが凄くかっこよくて特にお気に入りです)など…ほかにもいろいろあったりして想像以上に使っていただけて良かったです。
——「零龍」のどのような点に注目して欲しいですか?
風太郎:零龍は基本的に松本大先生のラフを参考にしているのですが、一番大きく変わったポイントとして両肩部分にある巨大ランチャーがあります。ランチャーは最初から要素としてあったのですが、もっと特徴が欲しいという事だったのでデザインを一番大きく変更しました。
零龍自体のカードイラストからはほぼ分からないのですが、零龍は意外と首が長かったり実はランチャーは背中からしっかりと生えていたりするので、零龍関連のイラストを見比べてどういったものなのかをチェックしていただけると嬉しいですね。
あとなにより実物のカードはホイルの加工や箔もあって迫力も特にすごいので、未入手の方はぜひ手に入れてラスボスの放つ圧を実感してもらいたいと思っています!!
——「零龍」を描く上で一番苦労した点は何ですか?
風太郎:ある程度の要素指定はありましたが、決められた指定の中で配置を考える必要もあったので、間違いなく零無側での構図面で苦労しました。
零龍の方は松本大先生のラフが最初からとてもかっこよくて、それを活かしながら出力することによってそこまで難なく完成することができました。
——以前にもインタビューにお答えいただきましたが、この1年半の間で新たに挑戦したい事は生まれたでしょうか?
風太郎:あのインタビューの直後に願いが叶ったので言葉にする大事さを知りました! デュエマの単行本9・10巻の表紙も飾れたので…!!
個人的にも物理的にも大きな節目となった零龍を終えて、デュエル・マスターズという作品の中でもかなり来られるところまで来られたのかな?という感想がまずあります。
ですが、この間15周年を迎えたと思っていたデュエマも気が付けば20周年が見えてきています。毎年とんでもない挑戦をしようとするそんなデュエマにどこまでついていけるか、それが一番の挑戦なのではないかという気がしています。
——2020年の目標を教えてください!
風太郎:去年で色々ひと段落した感じはあるのですが、新しい年には新しい挑戦が待っているものだと思います!
まずは健康に気を付けつつ…今はまだ言えない! 色々な! あれとかそれを! 頑張っていきたいです!! 十王篇もよろしくお願いします!
・名前(ペンネーム):風太郎(ふうたろう)
・生年月日:1月31日
・出身地:愛知県
・これまで担当したカード:
『卍 デ・スザーク 卍』、『大卍罪 ド・ラガンザーク 卍』、『卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍』、『零龍』、『テック団の波壊Go!』
・好きなカード:
『爆竜ストームXX<天地爆裂>(P57/Y9)』