トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×くろすっω・)つ 第4回】
あとばる選手×くろすっω・)つっω・)つ選手による対談も今回がラスト。
最後はこの1年のカラマリの戦いについてふたりに語ってもらったぞ。「スプラトゥーン甲子園」「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」というふたつの大会を通じて、カラマリはどう進化していったのか。白熱トークのスタートだ!
「第4回スプラトゥーン甲子園」闘会議2019 DAY2 全国決勝大会
【OPENREC.tv】NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目
https://www.openrec.tv/live/o7z4m19olzl
【OPENREC.tv】NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目
https://www.openrec.tv/live/ykz0xvkn0zw
あとばる選手とくろすっω・)つ選手の所属チームであるカラマリが出場した「第4回スプラトゥーン甲子園」と「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の激闘の様子は、それぞれ上の動画で見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。くろすっω・)つ
Libarent Calamari(リバレントカラマリ)所属のトッププレーヤー。ブラスターやスロッシャーを得意とし、数々の大会で輝かしい実績を残す。『1』のころから人気とスキルを兼ね備えたプレーヤーとして知られ、敵の位置把握能力や対面での勝負強さといった、前衛としての実力は日本トップクラス。また、味方のカバー意識も非常に高く、リーダーとしてチームを牽引する存在だ。
確かな成長と手応えを感じられた1年
――「スプラトゥーン甲子園」「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」が終わったということで、その辺りも振り返ってお話を伺いたいんですが、まず甲子園はベスト8という結果でした。この結果についてはどのように捉えていますか。
くろすっω・)つ:北陸地区大会での一回戦負けからしたら相当頑張ったんじゃないかなと。
――あれは、まさかという結果でした。
あとばる:当時はそう思いましたけど、いまとなっては負けても仕方なかった面はあったのかなと。
くろすっω・)つ:そうだね。
あとばる:負けてよかったっていう言い方はあれですけど、結果的にこの敗北がチームの成長につながったので。まぁ、甲子園の全国決勝大会も行けて、かつNPBでもいい結果を残せたからこそできる笑い話みたいなものですけど。
くろすっω・)つ:本当、笑い話にできてよかったなって(笑)。
▲北陸地区大会ではまさかの一回戦敗退となったカラマリだが、その後に行われたオンライン大会で見事に優勝。全国決勝大会への出場を果たした。
(第4回スプラトゥーン甲子園」闘会議2019 DAY2 全国決勝大会21:26より引用)
――北陸大会の一回戦負けを経験したことで、チームとしての密度が増した?
あとばる:より真剣になったというか。いままで真剣じゃなかったわけじゃないんですけど、チームとしてというか、人として一歩踏み込んだ話し合いができたのかなとは思います。
ビジネスライクみたいなところから、ちゃんとしたチームメイトとして話し合いができたので。深いところまで話せたというのが、その後のチームプレーをする上での信頼にもつながったのかなと思います。
――そのあとの「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」はパ・リーグ優勝でした。この結果についてはいかがですか?
あとばる:頑張ったなとは思いつつも、2日目に結局GGBOYZ(福岡ソフトバンクホークス代表)と当たって負けちゃったじゃないですか。そこはやっぱり反省点で、1日目は「よかった、よかった」で終わったんですけど、負けたら終わりのトーナメント勝負になったときにチームとしての弱さというか、個人としての弱さが出てしまったので、そこが課題ですかね。
くろすっω・)つ:でも、背中が見えてきたところまでは来ているので、また一歩一歩積み重ねて10月以降の甲子園につなげていければなと思います。
▲「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目」でパ・リーグ優勝を果たしたカラマリだが、翌日に開催されたリーグ代表決定戦ではライバルであるGGBOYZに惜しくも敗北。セ・リーグ代表との日本一をかけた試合への出場を逃してしまった。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目3:25:25より引用)
――課題と同時に、手応えもかなり感じられた1年だった?
あとばる:そうですね。成長を感じましたね。
くろすっω・)つ:タイトルをひとつ取れているので、そこを含めるとやっぱりいい結果を残せたなと思います。もちろん甲子園もNPBも優勝できると思っていたので、それを達成できなかった悔しさというは当然ありますけど。
――カラマリについて、以前は「オフライン大会にあまり強くない」という評価もありましたが、この2つの大会では一定の結果を残しました。2人はチームとしてなにがよくなったから結果が残せたとか考えてますか?
くろすっω・)つ:練習の質ですかね。
――質というのは?
くろすっω・)つ:練習の中で自分たちの不安要素をあらかたつぶせて本番に臨めているので、自分たちのプレーや味方に自信を持てているのがいい結果につながっているのかなと。
――そういう意味で質の高い練習ができている。
くろすっω・)つ:はい。しっかりとした練習の地盤があると、あとは本番でそれを出せばいいだけなので、それが自信につながっていたんじゃないかなと思います。
――それは、チームとして踏み込んだ話し合いができるようになったからこそ、改善点とかもお互いちゃんと言い合えて、練習の質がより上がった感じなんですか?
あとばる:そうですね。お互いの人間的な部分を知ったことで、プレー以外の部分でも信頼関係を築けたことが大きかったのかなと思います。
――余談ですけど、NPBでくろすっω・)つ選手はお寺に修行に行かれてました。撮影とはいえ、ちゃんと修行されたんですよね?
くろすっω・)つ:そうですね。そのお寺で修行体験ができるというので、実際にやりました。
▲「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」では 各チームの選手に注目した紹介VTRも流された。カラマリからはくろすっω・)つ選手がフィーチャーされ、「メンタルを鍛えるため寺に修行に行く」という内容で話題となった。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目3:15:49より引用)
――NPBのVTRでは座禅を組んだり、写経したりといったシーンが流れていましたが、実際にやってみていかがでしたか? たぶん初めてですよね?
くろすっω・)つ:いや。僕、中高と仏教校だったので。
――そうなんですね。では、初めてどころか、むしろ馴染みのある方だったんですね。
くろすっω・)つ:そうですね。学生時代からやってましたね。もちろん、競技のために修行するってのは今回が初めてでしたけど。
――仏教校出身ということもあって、VTRをお寺で撮影することになったんですか?
くろすっω・)つ:いや、そういうわけじゃなくて、たまたまですね。
――このお寺に修行に行くのもそうですけど、NPBって全体的にバラエティ番組的な演出がなされている印象がありました。こういった演出や露出に関しては2人ともウェルカムな方ですか? それとも気恥ずかしいから本当は苦手?
あとばる:全然ウェルカムですね。もっとこういうのないんですか、って感じ(笑)。
くろすっω・)つ:自分も歓迎ですね。
やっぱりゲームを一般的なところに近づけるという意味でも、こういうのっていいと思うんですよね。ただゲームをやっているという絵面だけじゃ伝わらない部分もあると思うので。
――プレーヤー個人のキャラクターにも注目して紹介していくような?
くろすっω・)つ:そうですね。個人に密着したみたいな。
持てるブキの数を増やすことがいまの課題
――「第5回スプラトゥーン甲子園」に向けて、チームの中でいまこんな課題を持って取り組んでいるってことはなにかありますか?
あとばる:うちの弱点として、チーム全体で持てるブキの数が少ないといいますか。
くろすっω・)つ:レパートリーが少ない。
あとばる:くろすっω・)つだったらブラスターだったり、僕だったらH3リールガンで、ぴょんだったらチャージャーと、特定のブキに関してはわりと練度高く使えるんだけど、じゃあそのブキがいまの環境で強いかというと、「うーん」となったりするので、そういう意味でもできるだけ使えるブキの選択肢を広げたほうがいいんですね。
なので、いまは各々苦手なブキを練習するというのをやっていますね。まあ、ぴょんだけはチャージャー一択なんですけど。
▲チャージャーのスペシャリストとして有名なぴょん選手。そのエイム力の高さは相手チームにとって脅威だ。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目3:22:51より引用)
――ぴょん選手のチャージャーだけは動かさずに……。
あとばる:チャージャーで突き抜けてもらって(笑)。ナワバリとしての形は、NPBのパ・リーグ優勝とかも経験した上でけっこうまとまっているとは思うので、次の甲子園までは、いかに自分たちが使えるブキの数を増やせるかという期間かなとは思いますね。
くろすっω・)つ:甲子園1日を通して、「この相手に対する編成は辛そうだったな」というときに、とっさにブキを変えたりできると一番いいので。そのために、いまはさまざまなブキの練度を高めていっている感じですね。
――今後また調整が入って変化する可能性もありますが、いまの環境を踏まえてナワバリの戦い方や戦略は前回と比べてどう風に変化しそうだと見ていますか。ハイパープレッサーは減るんじゃないかなとか、このブキが増えそうだなとか。
くろすっω・)つ:ハイパープレッサーは間違いなく減って、L3リールガンが増えますね。前回のフェスも100傑の中にL3リールガンが入っている割合がめちゃくちゃ高かったので。
くろすっω・)つ:そうですね。いまは大体のチームに入っていますし、なんなら2枚入っているところもありますね。
――あとばる選手はいかがですか?
あとばる:最近、それほどナワバリをやってないので詳しくは言えないですけど、本当にハイパープレッサーの弱体化を受けて、いまはエリアとかでもあまり使われないレベルになりましたね。たぶん、ナワバリだとさらに減る感じだとは思うので、そうなると環境はけっこうガラッと変わるのかなと。
うちの2438学園さんもハイパープレッサー対策として、インクアーマーを持つN-ZAP85を使ったりしていましたけど、その辺も変えてもいいのかなとは思いますね。
・カラマリにとって課題と同時に成長の手応えも感じられた1年!
・不安要素つぶせて本番に臨めていることがいい結果につながった!
・次回の「第5回スプラトゥーン甲子園」ではL3リールガンが猛威を奮う!?
次回は新たなプレーヤーが対談に登場!トッププレーヤーの戦略や思考術についてじっくり話を聞いていくぞ!