《ジョルジュ・バタイユ》。コストを支払う代わりに自分のクリーチャー4体を破壊することで召喚することができるこのカードは、しかし4体という重すぎる犠牲に見合わないスペックしか持っていないのが難点だった。
だがもしその4体が、ほとんどタダで用意できるとしたら?
そう……墓地から出した《暴毛猫 ギリゾンビ》を、打点としてではなく《ジョルジュ・バタイユ》のコスト支払いにあてることで、曖昧だった役割に明確な必然性をもたらすことが可能となるのだ。
かくして《ジョルジュ・バタイユ》の発見によって、「何のために《暴毛猫 ギリゾンビ》を出すのか」という目的がまず先に設定された。
となれば、次はそれが機能するよう「どうやって《暴毛猫 ギリゾンビ》を出すのか」という手段を見極めなければならない。
とはいえ、《ジョルジュ・バタイユ》というゴールが見つかった以上、それに沿った手段を見つけることはもはや児戯に等しかった。
《暗黒鎧 ザロスト》。シールドを犠牲に墓地から蘇るこのカードは、墓地を肥やし墓地から蘇るという点で、《ジョルジュ・バタイユ》とも《暴毛猫 ギリゾンビ》ともかみ合っている。
《ビックリーノ》だと誘発タイミングの都合上《暴毛猫 ギリゾンビ》をバトルゾーンに戻すことはできないが、《暗黒鎧 ザロスト》ならターン開始時なので問題ないという点でも、唯一無二のカードと言えるだろう。
《ジョルジュ・バタイユ》を出すために、《暗黒鎧 ザロスト》《暴毛猫 ギリゾンビ》で頭数を揃える。
こうしてデッキのコンセプトが決まった。あとはこれを実現するためのサポートカードを足して、デッキとしての形にするだけだ。
というわけで、これが今回のデッキである「ギリゾンビ・バタイユ」だ!
『ギリゾンビ・バタイユ』
《戦略のD・H アツト》 | |
《【問2】ノロン⤴》 | |
4 | 《一なる部隊 イワシン》 |
《終末の時計 ザ・クロック》 | |
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》 | |
《暗黒鎧 ザロスト》 | |
4 | 《ビックリーノ》 |
4 | 《暴毛猫 ギリゾンビ》 |
4 | 《ジョルジュ・バタイユ》 |
3 | 《爆撃男》 |
1 | 《盗掘人形モールス》 |
このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。
さて、いかがだっただろうか。
《暴毛猫 ギリゾンビ》が収録されている超天篇第3弾「零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」は、9月21日(土) に発売予定だ。
また、来週発売のコロコロコミック10月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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