ビックリマンチョコ、ビックリに満ちた開発秘話&現在も続くビックリへのこだわりに迫る!!
80年代の終わりから90年代のはじめ、“コロコロと言えばビックリマン”という時代があった。年間4億個を売り上げた大ヒットコンテンツ。その生みの親である反後四郎氏(写真、左)と現在、株式会社ロッテでビックリマンの企画を担当する本原正明氏(写真、右)にお話を聞いてきた!!
ビックリマン第3回 「コラボにビックリ! 今を生きるブランドにするために…。」
いまから30年以上前の、「悪魔VS天使」シリーズのビックリ秘話(こっちもチェック→第1回、第2回)を聞かせてもらったけど、現在のビックリマンはどうなっているのか、現役社員・本原さんに語ってもらったぞ!
──最近のビックリマン、コラボが多すぎませんか?
本原「なんでもかんでもコラボしすぎ…というご意見はよく聞きますが、まず私がビックリマンを担当することになった2013年の話をさせてください」
▲公式サイトより
──そのころ、どんな状況だったんですか?
本原「そのころ衝撃だったのが、講演で小学校にいかせてもらうことがあったんですが、子供たちに『ビックリマンって知ってる?』と聞くと、100人中、2~3人くらいしか知ってる子がいなかったんですよ」
──30年前では考えられないことですね!
本原「かなり衝撃を受けて、この子たちがこのまま大きくなっていくとビックリマンシリーズはなくなってしまうなと危機感を覚えたんです」
──2013年ごろ、ビックリマンシリーズは再び崖っぷちに立たされていたんですね。
本原「はい。『ビックリマンって昔あったよね』なんていわれることもあって、とても悔しい想いをしていたんです。だから、なんとかしてビックリマンを“今を生きるブランド”にしたいという想いがって、いろいろ考える中でコラボをしてみようと思ったんです」
──コラボをするとどんな効果が…?
本原「まず、ビックリマンを知らない、興味のない方に入ってきてもらえる。人は、思いがけないところで出会うと記憶に残りやすいんですね、だからテーマパークや野球のスタジアムで配ったり、コラボ商品を開発していったんです」
↑公式サイトより
──たしかに! ビックリさせられたコラボがいくつもありました!
本原「商品一本だけで勝負するんじゃなくて、ビックリマンと出会う場所をたくさん作ったんです」
──それって、本原さんのビックリマンへの愛というか、『おもしろいものだぞ』という自信があるからできるんだろうなって思います!
本原「もちろん自信はあって、最近よく『ビックリマン、また盛り上がってきてますね』というようなことを言っていただくんですけど、そうではなく、もともとビックリマンというコンテンツにはすごい底力があるんですよ。それを今まで活かし切れてなかったなというだけでしたね。どうやってみんなに知ってもらうか、その方法を変えたんです」
──その変化が今の成功につながったんですね!
本原「“変化”と言ってもビックリマンの『人をビックリさせるもの』というコンセプトは変化していません。コラボもそうですけど、4月1日を『ビックリマンの日』に制定したり、元千葉ロッテマリーンズの里崎さんに終身名誉PR大使になっていただいたり、キャラの人気投票をしたり、ビックリマンを使ったいろいろな方法で人々をビックリさせられたらなって思っています」
↑公式サイトより
──めちゃくちゃ考えられてる…! いちばんはじめに、コラボ多すぎ…とか生意気言ってすみませんでした!!
(第4回「反後さん再び! ストーリーの秘密」につづく!)
本原正明(ほんばら まさあき)プロフィール
株式会社ロッテ マーケティング統括部
ブランド戦略部 チョコ・ビス企画室
2007年、ロッテ入社。菓子営業および本社営業企画部を経て、2010年より商品開発部(現・マーケティング統括部)に所属。現在「ビックリマンチョコ」を含むチョコビスカテゴリーのマーケティングを担当する。
ビックリマン伝説11チョコ7月17日発売!!
「ビックリマンブーム」時代の復刻シールがついてくる「伝説シリーズ」の最新弾が7月17日から発売になるぞ! 今回の「ビックリマン伝説11」は、悪魔VS天使シリーズの第13弾のシールが復刻版でついてくるのだ! 懐かしのシールで、キミもビックリしよう!
<各86円>
※東京圏・関東信越(静岡含む)先行販売。
(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト