確かに《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》をある程度安定してGR召喚できるようにはなった。だが肝心の出てくるクリーチャーが《Wave ウェイブ》や《グレープ・ダール》では、そのターン中にGR召喚が連鎖して運よく大量展開することは可能だったとしても、せいぜい《エモG》に依存したジャスキル打点を作る程度で終わってしまうだろう。
 
目的は《マリゴルドⅢ》と《ダダダチッコ・ダッチー》を使って蹴鞠や流鏑馬をすることではなく、あくまでも勝つことである。
 
そうである以上、《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》がめくれた場合にはすぐさまゲームを勝利に導いてくれるだけの、デッキの出力を担保するカードが必要となってくるのだ。
 
だが、「コスト5以下の進化ではないクリーチャー」でそれだけの出力を持ったカードがはたして存在するのだろうか?
 
なんとなれば、そんなカードが存在しているのなら普通に5マナ払って召喚した方がいいはずだからである。
 
それでも私は、「必ず存在するはずだ」と信じてカードを探した。
 
そして……。
 
私はついに、運命の邂逅を果たしたのである。

《龍装砲アルティマキャノン》。
このカードこそ、《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》の能力で出すにふさわしい超高出力クリーチャーだ。
 
なぜならこのカードがバトルゾーンに出ているということは、脇に《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》などが出ているということ。ならばすなわち、《龍装砲アルティマキャノン》の攻撃時能力でタップするためのクリーチャーが必ず用意できることになるからだ。
 
さらに、もし《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》から《グレープ・ダール》などがバトルゾーンに出てGR召喚が連鎖しようものなら、一撃全ブレイクも夢ではない。
 
しかし、他方で。
 
GRクリーチャーを一度に複数体並べるための《知識と流転と時空の決断》や《MANGANO-CASTLE!》は《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》を出すことには長けている一方で、逆に《マリゴルドⅢ》や《ダダダチッコ・ダッチー》の側からのシナジーがないという、また別の問題もあった。
 
何か、他にないのか。一度にGRを複数体出せるカードは……。

あった。《音奏 トランパトラ》だ。
 
一見スペック不足のアンコモンのように見えて、《ダダダチッコ・ダッチー》との関係では相互に補完しあうベストパートナーと呼べる。
 
しかもそれだけではない。
 
《音奏 トランパトラ》と同じ光文明にはまだ、《知識と流転と時空の決断》や《MANGANO-CASTLE!》を超えられる可能性のあるカードが隠されていたのだ。

《スキマ・デ・ミール/こちらにイラッシャ〜イ…!!》。
 
なんと1枚で3回もGR召喚できるために、単体で《マリゴルドⅢ》《ダダダチッコ・ダッチー》に関して約75%の成功率を実現する奇跡のカードだ。
 
しかも6マナという重めのコストは、マナドライブ6との関係ではむしろ都合がいい。
 
あとは2→4→6のマナカーブを安定して実現できるよう、マナ加速カードを積みまくれば完成だ。
 
というわけで、ようやくできあがった今回のデッキがこちら、『アルティマリゴルド・デ・ミール』だ!
 
『アルティマリゴルド・デ・ミール』
| 《フェアリー・ライフ》 | |
| 《霞み妖精ジャスミン》 | |
| 2 | 《鼓動する石版》 | 
| 《κβバライフ》 | |
| 《龍装砲アルティマキャノン》 | |
| 《グレープ・ダール》 | |
| 4 | 《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》 | 
| 4 | 《エモG》 | 
| 4 | 《音奏 トランパトラ》 | 
| 4 | 《スキマ・デ・ミール/こちらにイラッシャ〜イ…!!》 | 
| 1 | 《単騎連射 マグナム》 | 
| 1 | 《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》 | 
| 超GRゾーン | |
| 2 | 《マリゴルド㈽》 | 
| 2 | 《ダダダチッコ・ダッチー》 | 
| 2 | 《ロッキーロック》 | 
| 2 | 《予知 TE-20》 | 
| 2 | 《ポクタマたま》 | 
| 2 | 《バツトラの父》 | 
このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。
さて、いかがだっただろうか。
 
《マリゴルドⅢ》が収録されている超天篇第3弾「零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」は、9月21日(土) に発売予定だ。

また、来週発売のコロコロコミック9月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
 
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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|  | デュエマ妄想構築録 vol.13-3 〜超ハイスペックGR獣、《マリゴルドⅢ》登場!〜 | 
 
       
           
               
               
       
       
       
       
       
       
       
       
          