By ドブフクロウ
みなさんこんにちは、MtGライターのドブフクロウです。
さて。連載1回目にしていきなりですがみなさんにお伝えすべきビッグニュースが舞い込んでおります。なんとデジタルカードゲーム版のマジック:ザ・ギャザリングである「MTGアリーナ」の日本語版がリリースされたのです! これはもうナンバーガール再結成に次ぐ今世紀最大の出来事と言っても過言ではないでしょう。
「MTGアリーナ」はマジックのルールを覚えるのにも最適で、ラダーモードでは自宅にいながら手軽に世界の猛者たちと競うことができるPCゲームです。実際日本語版がリリースされてからというもの至るところで「『MTGアリーナ』をきっかけにマジックを始めた (復帰した) 」という声も耳にしますし、マジックを始めるなら今が絶好のタイミングかもしれません。
マジックに興味があるという方は、ぜひこの機会に「MTGアリーナ」をプレイしてみてはいかがでしょうか? 推奨動作環境の確認やダウンロードはこちらからできますよ。もちろん紙のカードを使って遊ぶのも最高の体験なので、ゲームに慣れてきたらお近くのカードショップを覗いてみてください。
マジックフェスト・メンフィス2019
先週末の2月15日 (金) 〜2月17日 (日) にかけて、ロックンロール発祥の地として知られるアメリカはテネシー州メンフィスにてマジックフェスト・メンフィス2019 (スタンダード) が開催されました。マジックフェスト優勝の栄冠と賞金$10,000 (約110万円/2月20日現在) を求め、多数のプレイヤーがしのぎを削ったようです。
Here is your #MTGMemphis Top 8!@jsp_magic
Eli Loveman@JodyMFKeith @RubinZoo
Nehuen Jara Godoy@migrat
Shota Takao@Corey_BurkhartCongratulations everyone! pic.twitter.com/Tb8ay3lJTR
— ChannelFireball (@ChannelFireball) 2019年2月17日
今週末にはオハイオ州クリーブランドで各国のプロが集まる世界大会、プロツアー改めミシックチャンピオンシップが開催されるということもあって、日本からも多くのプロプレイヤーが参戦。トップ8には原根 健太選手や井上 徹選手、高尾 翔太選手たちが入賞していました。原根選手はデュエルマスターズでも活躍されていたプレイヤーなので、マジックプレイヤーならずともご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。勉強になったでしょ?
そんな数多のトッププロが集う決勝のプレイオフで勝ち上がり見事に優勝を収めたのは、アメリカのプロプレイヤーであるJody Keith選手。前環境からお馴染みの赤い優良クリーチャーたちや、これまで埋もれていた (?) 強力カード、そして『ラヴニカの献身』の新カードを採用した革新的なデッキを使用していました。
枚数 | カード名(メインデッキ) |
---|---|
14 | 《山》 |
1 | 《沼》 |
4 | 《血の墓所》 |
4 | 《竜髑髏の山頂》 |
1 | 《燃え殻の痩せ地》 |
1 | 《ラクドスのギルド門》 |
4 | 《凶兆艦隊の向こう見ず》 |
4 | 《リックス・マーディの歓楽者》 |
4 | 《ゴブリンの鎖回し》 |
4 | 《再燃するフェニックス》 |
3 | 《包囲攻撃の司令官》 |
2 | 《ショック》 |
4 | 《溶岩コイル》 |
3 | 《興行 // 叩打》 |
2 | 《最古再誕》 |
4 | 《宝物の地図》 |
1 | 《ウルザの後継、カーン》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
---|---|
4 | 《強迫》 |
3 | 《軍勢の戦親分》 |
2 | 《焦熱の連続砲撃》 |
2 | 《恐怖の劇場》 |
1 | 《シヴの火》 |
1 | 《火による戦い》 |
1 | 《席次 // 石像》 |
1 | 《炎鎖のアングラス》 |
目を引くのはメインボードに4枚採用された《凶兆艦隊の向こう見ず》でしょうか。2マナ2/1先制攻撃というスペックに加えてカードアドバンテージに繋がる(かもしれない)能力を持ったクリーチャーです。
前環境ではあまり見られなかったカードですが、タフネス1のクリーチャーにとっては天敵ともいえる《ゴブリンの鎖回し》が環境から減ったことで場持ちが改善され、パワー2の先制攻撃というボディが攻防に渡って活躍してくれます。サイドボードに搭載されたアグロ対決用と思われる《焦熱の連続砲撃》に巻き込まれないのもポイント。ナイスな女性海賊、そんな彼女が透明少女なわけよ。
他にも往年の強カードでありながらなかなか目立った活躍ができなかった《包囲攻撃の司令官》や新顔の《リックス・マーディの歓楽者》といったクリーチャーも活躍していたようです。特に後者は序盤から終盤にかけて無駄になることがない隙のないカードで、今後は赤いアグレッシブなデッキでよく見かけることになるでしょう。
というわけで今回はここまで。次回はいよいよ世界の名だたるプロたちが決戦を繰り広げるミシックチャンピオンシップの結果に触れたいと思います。日本のプロたちも多数参戦するので、彼らの活躍にも期待が高まりますね。
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。
MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。