第200回 「ハーデス」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“ハーデス”を大紹介!!
この原稿を書いているのは2023年2月14日なので、あと1週間足らずでパズドラは11周年のアニバーサリーを迎える。
現在のスマホアプリ市場は明確に“パズドラ前、パズドラ後”に分けられると言っても過言ではないので、そういう意味では11周年も“ゲームアプリ市場の歴史に刻まれる大偉業”と言えるんじゃないかな、と……! そんなゲームの“勝手モンスター解説”を……今年も続けていられる幸せよ!!w 今週も元気に、パズドラ黎明期を彩った名物モンスターの解説をさせてもらいますよ!!w
さて、ここまで数百体のモンスターを紹介してきた連載ながら、まるで死角に入っていたかのように抜け落ちてしまっていた名優中の名優をピックアップしたいと思う。すでに記事タイトルになっているのでとっととネタばらしをしちゃいますけど……!
今回紹介するモンスターは、モンスターナンバー“130”の超古参!! “ハーデス”であります!!
「え?? ハーデスなんてメジャーなモンスター、これまでに何回も解説してきたんじゃないの?」
と思われる向きもあるかと思う。ぶっちゃけ、筆者自身もそう考えていたし(苦笑)。ところが、同期で導入されたミネルヴァ、ネプチューン、セレス、ヴィーナスについてはとっくの昔にピックアップしていながら、闇属性担当のハーデスだけ完全に抜け落ちていたという……w その理由は正直誰にもわからないのだが、もしかすると選定する作業が筆者の独断と偏見にのみ委ねられているので、テキトーすぎるあまりすり抜けてしまったのかもしれない(確実にそれだろ)。
さてそんなハーデスだが、前述の通りミネルヴァらとともに、いまからほぼ11年前に実装されている。
正確には、2012年3月1日に登場……!
つまりパズドラがサービスインした10日後にハーデスは日の目を見たということであり、これが“パズドラ最初期のガチャキャラ”だったことを見逃してはならない。ハーデスを始めとする“西洋神シリーズ第1弾”の魅力があったればこそパズドラの人気は跳ね上がり、こんにちの隆盛に繋がった……と言っても過言ではないのだ。そういう意味でハーデスは、パズドラのヒットを支えた“大功労者のひとり”と断言していいのである。
そんなハーデスは、ギリシア神話に登場する冥界の王だ。主神・ゼウス、海神・ポセイドンの兄にあたり、妻はかの有名なペルセポネ。紛れもない“神の中の神”のひとりである。しかし、長兄でありながら日陰の冥界を担当したいきさつは、じつは“くじ引き”だったというウソのような伝承が残っている。ギリシア神話にはハーデスにまつわる逸話がたくさん記述されているので、興味がある人は追い掛けてみるのもいいかもしれない。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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