ZweiLanceのDMゼミナール vol.3 ~王来篇総まとめ期末試験編~

問1
「王来篇シーズン」の1年間を通し、強化に次ぐ強化で大会入賞数もブッチギリ。環境トップの座を欲しいままにした、現役環境トップのデッキタイプを答えよ。

正解「5色コントロール」

王来篇の1年間と言えば、5色コントロールの1年。《龍風混成 ザーディクリカ》や《聖魔連結王 ドルファディロム》から始まり、新しいパックが出るたび、次々に強化を受けた。

問2
「王星伝説超動」で登場した《とこしえの超人》は、王来篇シーズン1年間のアドバンス環境を定義したと言っても過言ではない。そのパワーを答えよ。

選択肢
1. 3000
2. 4000
3. 5000
4. 6000

正解「2. 4000」

対策カードとしては破格のスペック。相手プレイヤー以外は攻撃できるので、速攻デッキ相手のカウンター要員としても大活躍した。

問3
「王星伝説超動」で登場した《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》は、発売当時から現在に至るまで環境に存在している。コスト4以下のクリーチャーを出す他にも、強力な盤面制圧能力がある。対象と一連の挙動を簡潔に答えよ。

正解「自分のコスト4以下のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得、自分のターンの終わりにアンタップする。」

展開するばかりではなく、カウンター対策や、守りにも転じられる隙の無い能力こそが、《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》の真骨頂だ。

問4
今でこそ話題沸騰中の《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》だが、「名場面BEST」発売当時はそこまで活躍していたわけではなかった。その要因として考えられることを答えよ。

正解例
「・《Disノメノン》が存在しなかった。
・後に相棒となる《王来英雄 モモキングRX》の進化先がまだ少なかった。
・5色コントロールやジョー星ゼロルピア、火光ドギラゴン閃など、ポテンシャルがクリティカルに刺さるデッキが少なかった。」

絶対的な答えがあるわけではないが、主に以上のような要因が考えられる。カードの強さとは、周りにいるデッキやカードによって日々移り変わるもの。《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》の大出世は、その最たる例と言えるだろう。

問5
「名場面BEST」で登場した《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》は、「革命0」によりパワーがAされ、BとCの能力を得る。ABCに当てはまる言葉や数字をそれぞれ答えよ。

正解「革命0によりパワーが+10000され、スピードアタッカーとT・ブレイカーの能力を得る。」

「革命2」のシールド・トリガー化が注目されがちだが、まさに大逆転的デザイン。シールドが1枚もなければ、いよいよ手の付けられないポテンシャルになるぞ。

問6
2021年7月1日、《暗黒鎧 ダースシスK》と《不敵怪人アンダケイン》が殿堂入りした。その時のZweiLanceの感情を答えよ。

正解例「ありがとう。」

色々と複雑な感情はあったし、どんな答えでも正解足りえるが、「強さに気付いてくれて、気付かせてくれてありがとう。沢山の感動と勝利をありがとう。」そんな清々しい気持ちが特に強かった。殿堂入りとは、別れと同時に、強さの証明だ。

問7
「禁時王の凶来」にて登場した《我我我ガイアール・ブランド》だが、発売当時から今ほどの力があったわけではなかった。発売当時から存在していたカードを全て答えよ。

選択肢
1. 《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》
2. 《”逆悪襲”ブランド》
3. 《斬斬人形コダマンマ GS》
4. 《カンゴク入道》
5. 《月砂 フロッガ-1》

正解「1. 《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》のみ」

手札補充を担うカードも、対策カードも、この時点ではまだまだ不十分。特に《カンゴク入道》が登場したあたりから、「溜める」という動きの安定感が桁違いになり、今の火単ブランドの基盤ができあがり始めた。

問8
「英雄戦略パーフェクト20」にて登場した《ガル・ラガンザーク》は、これまで魔導具デッキが苦手としていた時間稼ぎを補完し、圧倒的な強化を受けた。それは相手のどんな行動に対して有効な能力か答えよ。

選択肢
1. マナゾーンの枚数よりコストの大きいクリーチャーを場に出すこと
2. コストを支払わずにクリーチャーを場に出すこと
3. 召喚以外の方法でクリーチャーを場に出すこと
4. マナゾーンのカードをタップせずにクリーチャーを場に出すこと
5. マナゾーンの枚数以上のコストを持つクリーチャーを場に出すこと
6. 手札以外のゾーンからクリーチャーを場に出すこと

正解「3. 召喚以外の方法でクリーチャーを場に出すこと」

GR召喚やグラビティ・ゼロなどには引っかからないものの、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》をはじめとする様々な踏み倒しクリーチャーに対して、大幅な時間稼ぎを実現した。これにより水魔導具は念願の強化を受け、水闇魔導具というデッキタイプも新たに誕生した。

問9
「英雄戦略パーフェクト20」にて登場した《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》をきっかけに、天門は一気に環境トップへと上り詰めた。攻撃する時、出た時、EXライフが離れた時とそれぞれ強力な能力がある。全て答えよ。

正解「このクリーチャーが出た時、呪文を2枚まで、自分の墓地から手札に戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、コスト8以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。」

間違いやすいのが唱えられる呪文のコスト。「8コスト以下」という制約は非常に珍しく、《獰猛なる大地》や《神歌と繚嵐の扉》を唱えられる点も見逃せない。

問10
「クロニクルデッキ」登場で爆発的に流行、圧倒的攻撃力と逆転性能、また、既存モモキングとの相性で、たちまち環境トップ入りを果たしたデッキタイプを答えよ。

正解「火自然ボルシャック」

構築済みのボルシャックデッキに、《王来英雄 モモキングRX》と《ボルシャック・モモキングNEX》を組み込んだものが、爆発的に流行し結果を残した。

問11
「禁断龍VS禁断竜」で登場したキングマスターレアで、現在も「退化」をテーマに環境で大活躍している、《禁断英雄 モモキングダムX》が持つ固有の能力は「○○○○○進化」である。当てはまる言葉を答えよ。

正解「禁断スター進化」

新たに登場した特殊な進化方法は、その名に反して「退化」と呼ばれるコンボで環境を支配することとなった。

問12
「デュエキングMAX」で登場した《流星のガイアッシュ・カイザー》は、今までにない特殊な方法で場に出ることから、ゲームの戦略性を一気に加速させた。その一つとして、相手のどんな行動に対して反応する能力か答えよ。

選択肢
1. マナゾーンの枚数よりコストの大きいクリーチャーを場に出すこと
2. コストを支払わずにクリーチャーを場に出すこと
3. 召喚以外の方法でクリーチャーを場に出すこと
4. マナゾーンのカードをタップせずにクリーチャーを場に出すこと
5. マナゾーンの枚数以上のコストを持つクリーチャーを場に出すこと
6. 手札以外のゾーンからクリーチャーを場に出すこと

正解「4. マナゾーンのカードをタップせずにクリーチャーを場に出すこと」

召喚として扱うことが強みであるGRクリーチャーさえも、マナゾーンのカードをタップしたことにはならないため、環境に存在するほぼ全ての踏み倒しに対して有効なこのカードは、相手のあらゆる行動に対して強烈な裏目を作った。

問13
「デュエキングMAX」で登場した《流星のガイアッシュ・カイザー》は、Aコスト以上のクリーチャーを召喚するコストをB下げて、場に出た時C枚カードを引く。ABCに当てはまる数字をそれぞれ答えよ。

正解「10コスト以上のクリーチャーを召喚するコストを4下げて、場に出た時2枚カードを引く。」

簡単過ぎる召喚条件のみならず、手札補充にもなり、大幅なコスト軽減まで兼ね備えているこのカードは、特に《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》と組み合わせるコンボでたちまち環境入りを果たした。

問14
第1回デュエチューバーフェスでも見事優勝を果たし、「デュエキングMAX」で《エマージェンシー・タイフーン》が念願のツインパクト化を果たした墓地退化デッキ。ツインパクト化されたクリーチャー面の、名前と能力を答えよ。

正解「氷牙レオポル・ディーネ公」「自分が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。」

基本的には下面がメインで採用されるこのカードだが、実は《∞龍 ゲンムエンペラー》を出す際の「ムゲンクライム」のコストになったり、《禁断竜王 Vol-Val-8》の破壊カウントを稼いだりと、クリーチャーであることに価値を見出せるシーンは意外と多い。

問15
「デュエキングMAX」にて再録され、念願のツインパクト化を果たした《超七極 Gio》。特に下面の呪文が強力で、現在も墓地ソースや天門で活躍している。その名前を答えよ。

正解「巨大設計図」

現在あらゆるデッキに採用される、最強クラスのドローカードはこのタイミングで収録された。しばらくして《樹食の超人》との相性が注目され、墓地ソースデッキに新たな戦略をもたらした。

問16
2021年10月12日に配信された「20周年でナイトデッキが熱い!?新カードでパワーアップさせナイト!!」にて、演者の一人がどうしても潰したかったものは何か。

選択肢
1. マナ

正解「1. マナ」

テストでもよくある超サービス問題だ。詳しくは本編参照。

問17
「終末王龍大戦」で登場した《Volzeos-Balamord》は、3つのAを手札またはマナゾーンから合体させ、従来のEXライフを超えるBを持って登場し、攻撃時には相手のCを全て奪う。ABCに当てはまる言葉や数字をそれぞれ答えよ。

正解「3つのキング・セルを手札またはマナゾーンから合体させ、従来のEXライフを超えるエクストラEXライフを持って登場し、攻撃時には相手の手札を全て奪う。」

王来編のラスボスは究極の3体合体。簡単に出せるがゆえに隙も多い能力だが、マナゾーンにキング・セルを集めておくだけで相手に常にプレッシャーを与えることができる。

問18
2022年1月をもって殿堂入りした《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の相棒、《”龍装”チュリス》だが、特に火水、火光基盤で活躍した、サブプランとなる4コストの革命チェンジ元を答えよ。

正解「《大爆龍 ダイナボルト》」

強力過ぎる3ターン目《”龍装”チュリス》プランが叶わずとも、2回攻撃による連続革命チェンジや、《龍装者 バルチュリス》とのコンボで一気にゲームを決める、《大爆龍 ダイナボルト》の存在は非常に大きかった。

問19
2022年1月をもって殿堂入りした《希望のジョー星》だが、相棒だった《ゼロ・ルピア》は他のコスト軽減と異なる珍しいテキストにより、凶悪なコンボを可能にしてしまった。それはどういうものか答えよ。

正解「自分の無色クリーチャーの召喚コストを最大2少なくしてもよい。」

一見すると、《コッコ・ルピア》などにもありがちなコスト軽減能力だが、このカードの特徴はその下限が設定されていないこと。開発当時は、まさか全てのクリーチャーを無色にするコンボが考案されるなんて、夢にも思わなかったことだろう。

問20
「パラレルマスターズ」で登場した《13番目の計画》は、これまでにない新しいギミックとして「ルール・プラス」を持っている。その能力を答えよ。

正解「自分は、デッキの枚数を5枚増やしてゲームを開始する。」

「デュエマのデッキは40枚」という常識を覆したこのカードは、アドバンスフォーマットにおける構築の幅を一段と広げ、様々なデッキに採用されることとなった。あくまで5枚ずつしか増やせない、という点は要注意だ。

 以上全20問。
 ちょっぴりネタ寄りな要素もあったが、君は何問正解できただろうか?
 見事80点を超えれば、王来篇の単位は合格だ。

 カードの知識というのは誰しもが不確かなもので、こんな問題を作っている僕自身も、他のカードと混同してしまったり、うっかり忘れてしまうことがある。

 だからこそ、こうやって知識の答え合わせを行うことで、再確認していくことが重要だ。

 また、その過程で王来篇の1年間を振り返る中で、「あの時はこんなデッキが好きだった」「あの時はこんなカードにやられた」と、色々と思い返せたことだろう。

 珍解答や、注目の問題をピックアップしてより深掘りしたものを、デュエチューブの方にも公開しているので、ぜひそちらもあわせてこの問題を二度楽しんで欲しい。

 それではまた次回のDMゼミナールで!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
YouTube「ZweiLance Channel」:
https://www.youtube.com/channel/UCgo6OjaW8C8kghG0SHwMsJA

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