トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×れいまる 第1回】
昨年から今年にかけて開催された第62~64回のエリア杯+を3連覇! いま最も注目すべきプレイヤーのひとり”れいまる”選手が対談に初登場。
自ら声をかけたメンバーで3連覇を成し遂げたというが、その安定した強さのヒケツはどこにあるのか?
れいまる選手の考える「勝てる」チームについて、いろいろと語ってもらったぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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L3リールガンDをメインにスプラシューターベッチューやシャープマーカーネオなど、シューター系をマルチに使いこなすトッププレイヤー。最高Xパワー2942が示す通り、エイム・キャラコン・状況判断とすべてがハイレベルで、そのプレイングは参考になる部分が多い。また、強豪揃いのエリア杯+を3連覇するなど、大会での勝負強さも抜群。常にチームメイトへのリスペクトを忘れないナイスガイでもある。
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チームの雰囲気の良さが強さのヒケツ!
――れいまる選手はシューター系をいろいろと使っていますが、ご自身でメインだと思うブキってなにかあるんですか?
れいまる:一応、L3リールガンDをメインにやっています。それで、大会だとステージとか相手の編成に合わせて、いろんなブキを持ち替える形ですね。たとえば、相手に.52ガロンベッチューがいるなら、マルチミサイルが刺さりやすいのでスプラシューターベッチューを出したりとか。
ただ、自分の中で一番練度があると思っているのがL3Dなので、持てるときは基本L3Dを持つようにはしていますね。
――お2人は、これまで一緒のチームでプレイしたことはあるんですか?
れいまる:いや、一回もないですね。
あとばる:たぶん、初めましてですよね。
れいまる:相手としては何回かやらせてもらっているんですけど、味方で一緒にスプラトゥーンをやったりとかはまだないですよね。
――あとばる選手は、れいまる選手にはどんな印象がありますか。
あとばる:トップレベルのL3リールガンDの使い手という印象が強いですね。対抗戦で相手にれいまるさんがいたら、「れいまるさんはL3Dを持ってくるだろうから、ジェットパック対策のブキを入れておくか」という話がチーム内で出るくらいには、上位プレイヤーの間でも「警戒すべき相手」という意識を持たれているプレイヤーというか。
れいまる:いやー、なんか嬉しいです(笑)。大会で他のブキを持つと、やっぱりそのブキのイメージが強くなるんですけど、個人的には「L3Dのれいまる」と言ってくださるのが一番嬉しいです。
――「れいまる選手のジェットパックは厄介だぞ」というイメージが強い?
あとばる:そうですね。ジェットパックってメタれば簡単に対処できるスペシャルではあるんですけど、逆に言えば対応していないと一気にバカバカやられてしまうスペシャルでもあるんですよ。なので、ジェットパック用にこちらの編成を一枚使わないといけなくて、その意味でも厄介な相手ですね。
――れいまる選手はエリア杯+での優勝経験も豊富ですが、チームメンバーはご自身で集めているそうですね。
れいまる:そうですね。自分は基本、大会とかに誘われないので、自分から集めるしかなくて(笑)。そうしたらあんな強い人たちが来ちゃったみたいな。
――前回この対談に登場してくれた、なえごら選手とはよく一緒にチームを組まれていますよね。
れいまる:はい。なえごらとは、確か初めてエリア杯で一緒に優勝したのが去年の6月で、そこからずっと声をかけていますね。あと、塗り枠のはるとも大体声をかけています。
個人的に彼は塗り枠で一番うまいプレイヤーだと思っているんですけど、N-ZAP、シャープマーカーネオ、.52ガロンベッチューといろいろブキを持ち替えできて、かつどれを持ってもめちゃくちゃうまいんですよ。なので、大会に出ようと思ったら、まずはなえごら、はるとに声をかけて、あとひとりシューターマルチの人を誘うみたいな感じでチームを組むことが多いですね。
――大会の動画を見ると、チームとしての雰囲気もすごくよさそうですよね。
れいまる:そうですね。この人たちとだったら雰囲気が悪くなることはないですね。勝つことはもちろん大事なんですけど、やっぱり雰囲気が良くないとあまりやりたくないじゃないですか。大会だと試合までの待ち時間もあるし、その時間も有意義な時間になればいいなと思うので。その意味でもすごくメンバーに恵まれているなと感じます
――試合の待ち時間はどんな話をするんですか?
れいまる:他愛もない雑談が多いですね。「お前、最近、どうなの?」とか「別ゲーに浮気してるんじゃないの?」みたいにかまかけあったりとか(笑)。俺となえごらって話が2人とも通じなくて、大体話が噛み合わないんですけど、それが逆によくて雰囲気が悪くなることがないという。そこは、めちゃくちゃメリットかなと思ってます(笑)。
――あとばる選手は、れいまる選手が優勝した64回のエリア杯+の実況をされていましたが、雰囲気も含めてどのようなチームという印象がありますか?
あとばる:雰囲気としては、やっぱり朗らかとしていましたね。本当に仲の良い友達同士で出ているという感じで。聞いたら去年の6月くらいから一緒に出ているということで、それだけ一緒にやっていれば、たぶんもう学校の友達より仲がいいですよね。
れいまる:そうですね。会話のレベルがちょっと低いんですけど(笑)、ノリとしても学校の友達に近いんじゃないかなと思います。
あとばる:ゲームでできた友達って、ずっとやっていると学校の友達より仲が良くなりますもんね。
れいまる:そうなんですよね。距離感の縮め方がハンパないというか(笑)。
あとばる:チームとしては、僕が実況していたときはXパワー3000のひまじんさんと、なえごらさんがめちゃくちゃ暴れていて、チームとしてしっかり連携が取れているのはもちろんですけど、「これ、ちょっと危ないな」ってときになえごらさんとかひまじんさんが4枚オールダウンとるみたいな。
れいまる:あの人たち、2人だけで戦況を変えちゃうようなプレイをするんですよね。この大会でも俺とはるとが2人とも対面で負けて「ヤバイ」ってなったシーンがあったんですけど、ひまじんとなえごらが相手を全部倒してくれて打開できたりとか。俺とはると、2人で「ごめんごめん!」って謝りながらプレイしてました(笑)。
あとばる:解説していても「もうなにも言うことないな」ってくらい暴れてましたからね(笑)。
れいまる:個人技のスキルがめちゃくちゃ高いんですよね。
あとばる:ただ、決勝戦ではれいまるさんのジェットパックもしっかり刺さってましたよね。
れいまる:そうですね。実は途中から姿勢を変えて、あぐらでプレイしたらすごく当たるようになったんですよ。あぐらってめっちゃいいってわかりました(笑)。
あとばる:優勝したあとのインタビューでも「ずっと調子が悪かった」と言ってましたもんね。ただ、調子が悪いと実感しているチームメイトがいる中でも決勝まで崩さずに持って来られるというのはチーム力の高さを感じます。
れいまる:他3人がありがたいことに強すぎるので。本当に味方へのリスペクトがやばいですね。いつも「キャリーありがとうございます」と言いながらプレイしています(笑)。
――いまのお話を聞いても、チームの雰囲気のよさが伝わってきます。
れいまる:そうですね。雰囲気って大会とかだと特に大事になってくると思うので、本当にこのメンバーと組めて良かったです。
――れいまるさんのチームは、全員がマルチにいろいろなブキを持ち替えできるという特徴がありますよね。れいまる選手とはると選手はシューターを複数持ち替えできますし、なえごら選手はスピナー、ラピッドブラスター、ジェットスイーパーを持てて、ひまじん選手もシューターだけでなくチャージャーも使える。これは、チームとしてかなりの強みですよね。
れいまる:そうですね。ジェットスイーパー、バレルスピナー、チャージャーの後衛ブキ3種類が使えれば、基本的にどんな編成の相手でも対応できるので、そこは大きな強みだと思います。
あとばる:実際、ここ1~2年の大会を見ても、勝ち上がってきているのって、いろんなブキをマルチに持てるプレイヤーが多いんですよ。たぶん、その走りになっているのが、りうくんとかなんですけど。
れいまる:自分もメインはL3リールガンDですけど、これ一本だけだったら、たぶん大会では勝てていないと思います。やっぱり、相手の編成やステージに応じて、いかに強いブキに持ち替えられるかってのは、勝つためにはめちゃくちゃ大事になってきますね。
あとばる:れいまるさんのチームがそうですけど、ブキの持ち替えをしても全員プレイの質が落ちないってのが強いですよね。しかも、チーム全員が持ち替えできるので、相手としてはかなりメタが張りづらい。特に後衛って普通は一番メタりやすい枠なんですけど、そこを3種類から持ち替えできてしまうので、相手からするとチームの型が掴みにくくて対処がすごく難しい。
れいまる:やっぱり、「相手の後衛は絶対これを出してくる」という感じでブキが決まっていると、けっこうメタりやすいですからね。そこがお互いに複数の後衛ブキが使えるとなると、あとは読み合いになるんですよね。相手がこうくるだろうと思ってそれをメタったのにそれをまたメタってくるとか。
あとばる:じゃんけんみたいになりますもんね。
――そういう風に読み合いになった場合、メンバーそれぞれのブキはどのように決めるんですか?
れいまる:基本的にはステージと、相手の持ちブキの中でも基本だと思われるブキを考えて決める感じですね。ただ、そこまでメタを意識するというよりは、その人が使いたいブキを持ってもらって、自分たちの強みを押し付ける形でいくことが多いかもしれないです。やっぱり、持ちたいブキを持たなくて負けたらちょっと悔しいじゃないですか。
――確かに。
れいまる:ですから、基本的にチームメイトには「好きなブキを持っていいよ」とは言っています。それでバランスを見て、必要なら自分が合わせる形ですね。チームの中だと自分が一番弱いと思っているので、チームとしてもそれが最も効率的かなと。
――そういう意識があるんですね。
れいまる:実際、俺はあの3人には勝てないと思っているので。L3Dがもうちょっと強かったら持たせてほしいと言うとは思うんですけど、自分のブキの強みが出せないなら合わせる感じですね。
――そういう意識を持っている人が声をかけてチームを組んでいるからこそ、他の3人もやりやすいというのもあるのかもしれませんね。
れいまる:どうなんですかね。3人がそう思ってくれれば嬉しいんですけど(笑)。
――あとばる選手も声をかけてくれた人がそうやって、「あとばるさんはH3リールガンで」って言ってくれた方がやりやすいはやりやすいですよね。
あとばる:そうですね。自分がチームでどういう役割を求められているのかってのがわかるので、そういうのを声にしてくれると自分の中に芯ができるので、こちらとしてもやりやすいのはありますね。
・うまいだけでなくチームの雰囲気の良さも大会で勝つには重要な要素!
・マルチにいろいろなブキを持てるメンバーが揃うことで相手のメタを防止できる!
次回もあとばる選手とれいまる選手の対談をお届け! L3リールガンDを使う際のポイントについて話を聞いていくぞ。