カフェは未完成だった!
リゾート島にカフェを建設し、その内装もスタッフも、納得のいくものができた……と前回の日記で綴っている。
席をぎゅうぎゅうには詰め込まない、現在の社会情勢も鑑みた座席配置ながら、シングル席を多く設けて収容数はキッチリと確保。
ひとつしか作れなかったけど、ゆったりとくつろげるソファー席も完備したことで、
リゾート島の無名カフェ(いい名前が思いつかなくて、無名なのですw)は連日大盛況となっているのである。
その日も俺は、タクミライフにリゾートバイトに行くついでにと、無名カフェを訪問した。
すると、出迎えてくれるのが↓こちらのスタッフさんである。
おおおお!! 看板娘その1のクリスチーヌ!!! やっぱりかわいいなー! 早くルナステラ島のキャンプサイトか、離島ツアーで出現してくれよ!!ww
このクリスチーヌ、しっかりと自分の容姿の優位性を理解しているようで、ときに鼻につく言動をする。
まあ……。そういうところが、またかわいいんだけどな!!w
俺も若いころは、目の前でこんな自意識過剰な発言をされたら光の速さで、
「うっせ!! 勘違いすんな!!(怒)」
と怒ったマントヒヒのようになって(そのままじゃねえか)店を出ちまったと思うけど、齢50歳を過ぎてあらゆることに達観できるようになったいまは、店員がちょっとくらい生意気でこまっしゃくれた態度を取ったとしても、
「うんうん……。そういう、浅はかで跳ねっ返りなところも、キミの個性だと思うよ。よかよか^^」
と、観音様のような寛大な御心で許すことができる。思えば、俺も成長したものだなあ(シミジミ)。
そんな、生意気な店員と弥生時代からの使者が切り盛りするカフェでは、なんと実際に飲食を楽しむことができるからタマラナイ。
店員さんに話し掛けると……!
メニューを出してくれて……!
ドリンクやフードをテイクアウト可能!! これは、じつにうれしい対応ではないですか!!
そう言えば、ぜんぜんこの話とは関係ないんだけど、不意に思い出したことがあって。
俺は古巣時代にず~~~っと業界のニュースを追い掛けていたこともあって、海外のゲームイベントや記者会見なんかにも頻繁に足を運んでいた。でも、まだ海外慣れしていなかった若かりしころは、ファストフード店でハンバーガーと飲み物を注文するのにも苦労していてだね……w
あるとき、確かニューヨークに取材に行ったときだったと思うんだけど、同行した後輩記者といっしょにハンバーガーをテイクアウトして、ホテルの部屋で食べようと考えたのである。ニューヨークはそのときが初めてで、ハンバーガーやホットドッグなどジャンクな食べ物に目がなかった俺と後輩は、
「夢にまで見た、本場のハンバーガーが食べられますね! 大塚さん!」
「うん!! うれしいね!! ハンバーガーとチキンナゲット、あと……ビールはスーパーで買って帰ろうか!!」
ニコニコとそう言いながら、仲良くふたりで注文を行ったのである。
対応してくれたのは、ピクリとも表情を動かさない女性スタッフであった(20年以上前なのに、いまだに顔を覚えてる)。明らかに警戒しているそのスタッフに、俺は必死の英語をくり出した。
「ん~~、おけい! はぁい^^ ワンハンヴァーグァー、あんだ、ワンチーズヴァーグァー! んー、うぃず、トゥーチキンナゲッツぷりーず!」
そして最後に、自信満々で↓こう付け加えたのである。
「テイクアウツ! プリーズ!(ドヤッ)」
ヨシ、完璧だ! 噛まずにすべて言えたぞ!! 同行した、気の弱い坊主頭の部下も、
「うお!! 発音も完璧じゃないっすか! さすがですね!! とくにハンバーガーの発音、ネイティブみたいでしたよ!」
と羨望の眼差しを送ってきている。これで、本場ハンバーガーの宴は約束された。肉汁じるじるの巨大ハンバーガーを想像して、早くも俺はヨダレじゅるじゅるの状態だったと思う。
しかし……!
ここで対応した女店員が、思いもよらぬ反応を示した。彼女は、「この東洋人は、何を言っておるのだ?」という蔑みの眼差しを隠そうともせず、わけのわからないことを告げたのだ。
「ナントカカントカトゥーゴー???」
まったく予期していなかった出来事である。俺はしっかりと、自分の要望は伝えたのだ。しかし、女店員から返ってきたのは蔑みの目線と謎の応答だけで、いくら待ってもハンバーガーは出てこないのである。
「え、えっと、ホワイ??」
緊張のあまり「What」と言うべきところが「Why?」になっていた時点で、俺たちの負けであった。女店員はさらに呆れ、
「ナントカカントカ、スパニッシュ??」
と怯える俺たちに言ってきた。「英語が通じないなら、スペイン語ならわかるか?」と言われたであろうことを、俺は本能で察した。
しかし、最初に言われた「ナントカカントカトゥーゴー???」の意味は最後まで解明できず、俺と部下は日本人的な曖昧な笑顔で、
「お、おー! サンキュー^^; そーりぃ^^;」
とナゼか謝って、何も持たずにファストフード店を後にしたのであった……w
で、何が言いたいのかと言うと(とっとと書け)、この“テイクアウト”ってのは和製英語なため海外では通じず(「察してくれる人もいますよ^^;」と後でアメリカ特派員に慰められたが)、お持ち帰りがしたかったのなら、
「トゥーゴー!」
と言うべきだったのだ。つまりこのときの女店員もキチンと、
「For here or to go?(店内で食う? それとも持ち帰り?)」
そう聞いてくれていたってわけだ。
関係ない話が、長くなりすぎた。ちとスピードアップして、今回の日記の本題を書くw
上に掲載したスクショを見ると、店の中央に手作りジェラートのケースが置かれているんだけど、これが俺的には……どうしてもナットクができなかった。
ドリンクとフードは右奥のキッチンから出しているのに、ジェラートケースがここにあったのではスタッフの行き来が煩雑になってしまうではないか。
そこで急遽、オープンの2日後にリフォームを決行www
ジェラートケースがあった場所にマガジンラックを、そしてキッチンカウンターのひとつを撤去して、そこにスウィーツコーナーを設けてみたのだ。
その完成品がこちらだ!
おおおお……!! これこれ!! これこそ、俺が求めていたオシャレで居心地のいいカフェですよどうぶつのみんな!!w
このレイアウトにしたとたん、
冷やかしでやってくるおバカな客が増えた気がするが(苦笑)、それだけ大人気ってことで目をつむろう!!w これでまたひとつ、『あつ森』に憩いの場所が増えましたとさ!
続く!
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年2月24日の様子は↓こちらです。
この日に完成させたのは、史上最小の雪だるまw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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