執念の女
タクミライフの事務所で、ポキを使った買い物をするのが楽しい。
自分の島ではまだ売られていないような、舶来の珍しい家具やアイテムが並んでいることがあるので、これがリゾート島へ赴く動機のひとつになっているプレイヤーも多いはずだ。
かく言うワタクシめもそのひとりで、タクミライフのスタッフであるナッティーさんが厳選した、
ウッドシェードランプ!!(地味だな)
クレーンゲーム!!(高いな……w)
ゲーミングチェア!!!(これまた高ぇな……)
などなど、見た瞬間に買うことを即決して(文句ばっかじゃねえか)、かいがいしくルナステラ島に持ち帰っているのである。
そして前回の記事の最後で、
いかにもRPGのダンジョンに落ちていそうな“がいこつ”が売られているのを発見し、やたらと購買欲を刺激されてしまって、
「かかか、買う!! いますぐ持って帰ります!! なんなら、在庫もすべて売ってくれッ!!!><」
と、大興奮状態で即買いwww
「これ、どこに設置しようかなぁ~^^ このガイコツに合わせて、不気味な“ダンジョンゾーン”なんてのを島に作ってもいいかもね^^^」
設置プランをアレコレと考えながら、ホクホク顔でルナステラ島に帰ってきたのである。
ところが……。
「さあさあ^^ ガイコツの安置場所を探すじょ~~~^^」
なんて、50歳とは思えないかわいい声を出しながら歩いていると、どこからともなく、
「あ! あいぼう~~~^^」
馴れ馴れしく俺を呼ぶ声が……。
前回の記事でも書いたけど、現時点で俺のことを“相棒”と呼ぶどうぶつは……コグマの古株・メープルだけである。そのメープルは最近、やはりタクミライフから購入してきたばかりの“手すり”を使い古しの雨ガッパと交換しようと目論み、
「ダメッ!!! 」
心優しい俺に、そう叱責された過去を持つ。俺の脳裏には瞬時に、このときの様子がよぎったんだけど……。
はたしてメープルは、↓こんなことを言ってきたではないか!!
え…………!
おおお、俺が設置することを楽しみにして持ち帰ってきたガイコツに……もう目を付けたの!!? ちょっと目ざとすぎじゃないですかねえ!!?
こう切り出されたら、続く会話の展開はひとつしかない。
「い、イヤな予感……((゚Д゚;))」
震える俺にメープルは、想像通りの言葉を吐いた。
やっぱりねぇぇぇえええええ!!!! 絶対にそう言うと思っていたよチクショウ!!!www
しかし、いくらシナを作って迫られたところで、いまの俺に魅力的に映るのは圧倒的にガイコツである。はした金で売るなんて、絶対に不可能だ。
そこでまたもや、
「ダメッ!! 売れません!!!」
言下に却下。先の手すり事件に続いて、2回目の“交渉決裂”となってしまったのである。
こういったすれ違いが続くと、さすがにちょっと気まずい。そこで、
「しばらくメープルとは……冷却期間を置いたほうがいいかもしれんな」
俺はこんなことを思い、必要以上に彼女にかまうのはやめようと心に誓ったのであった。
しかし……((゚Д゚;))
ガイコツ事件が起きてから、わずか……6分後のこと!!!
「ひさしぶりに、自宅の模様替えでもしようかな」
なんて思って、北側のキッチンのレイアウトを考えていたところ……なんと!!ww
(((( ;゚Д゚)))(((( ;゚Д゚)))
オイオイ……。つい数分前に、気まずく別れたばっかだよな……? そのほとぼりが1ミクロンも冷めていないこのタイミングで、なんで俺んちに押しかけてきたんだメープル……(((( ;゚Д゚)))
ままま、まさか……!!
ここまでガイコツを追ってきたのでは!!!?
戦慄のあまり、ガタガタと震え出した俺の手……。いっそ居留守を使って、そのまま帰ってもらったほうがいいのでは……(((( ;゚Д゚)))
しかし、まるで吸い寄せられるように、俺は玄関のある居間まで来てしまう。
すると……。
「うふふ……。来ちゃいました……」
もちろん、メープルに他意はないんだろうけど、立て続けにトラブったばかりのどうぶつに乗り込んでこられると、うれしさよりも恐怖の方が上回っちまうよ……w
「よよよ、ようこそ(((( ;゚Д゚))) ななな、何もおかまいはできませんがががが(((( ;゚Д゚)))」
かわいそうなほど震えながらも俺はメープルににじり寄り、
家に1歩だけ入ったところですべての用事を済まさせ(ハイ&ローゲームとかねw)、そのまま帰ってもらった……。ガイコツについては何も言われなかったけど……やっぱり譲ってあげたほうがよかったのかもしれない!!!><
今後の付き合い方を考えさせられる、一連のやり取りでありました……w
ちなみに。
ガイコツは無事に、
ヒカリゴケの石像の横に安置されましたとさw
続くw
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年1月31日の様子は↓こちらです。
美しい巻層雲が、青空を彩っておりました^^
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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