ZweiLanceの新カード風林火山 vol.8 ~「終末王龍大戦」編~

By ZweiLance

 準デュエチューバーのZweiLance!う~、デュエル・マスターズ!(甲高い声)

 ということで大晦日にも関わらず絶賛デュエル・マスターズ練習中なZweiLance (ツヴァイランス) だ!

 早いもので今年も終わり、大盛況だった王来篇シリーズも佳境に突入している。

 今回の王来篇拡張パック第4弾「終末王龍大戦」は、いわゆる基本パックの中では最終章で、その内容も相応にド派手なものになっている。

 早速大会でも続々と結果を残しているようだ……。

 今回はそんな最新弾について、いつも通りYouTubeのデュエル・マスターズ公式チャンネル「デュエチューブ」と連動して、

・ビートカードの風
・対策カードの林
・コンボカードの火
・コントロールカードの山

 以上4つのジャンルで解説していきたいと思う。

 「風林火山シリーズ」としては最後になるであろう今回の注目カード、はたしてどんなカードがピックアップされているのか……。

 早速いってみよう!

ビートカードの風:《未来王龍 モモキングJO》

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《未来王龍 モモキングJO》

 王来篇第3弾の風林火山では《禁断英雄 モモキングダムX》で退化コンボを決めるギミックについて紹介した。

▲王来篇第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《禁断英雄 モモキングダムX》

 しかしこのコンボは、その要求値の高さからそこまで環境で活躍することはなかった……。

 が、救世主現る!!

 『モモキングダムJO退化』

枚数
カード名
4 《バッドドッグ・マニアクス》
4
《禁断英雄 モモキングダムX》
2 《雪溶の鎖/堕牛の一撃》
2
《魔流毒》
4 《エボリューション・エッグ》
4 《キャンベロ <レッゾ.Star>》
4 《無双龍騎 ボルバル・モモキング》
4 《怒りの影ブラック・フェザー》
4 《新世界王の闘気》
3 《未来王龍 モモキングJO》
3 《アルカディアス・モモキング》
1 《禁断のモモキングダム》
1 《次元の霊峰》

 

 まずは《禁断英雄 モモキングダムX》を召喚し、デッキ内の《未来王龍 モモキングJO》を進化元にして召喚。

▲「デュエル・マスターズ第1弾」収録、《怒りの影ブラック・フェザー》
▲超天篇第2弾「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、《雪溶の鎖/堕牛の一撃》

 そしてそのまま《怒りの影ブラック・フェザー》《雪溶の鎖/堕牛の一撃》で退化コンボを行い、あとは大量の進化モモキングでワンショットを決めるだけ!

 従来のような進化元を用意する工程は一切必要ない。

 なぜなら、《未来王龍 モモキングJO》がそのまま駆け抜けてゲームを決めてくれるからだ。

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《無双龍騎 ボルバル・モモキング》
▲王来篇第2弾「禁時王の凶来」収録、《アルカディアス・モモキング》

 それぞれの進化モモキングの特徴を紹介すると、手札補充や除去には《無双龍騎 ボルバル・モモキング》、S・トリガーの対策には《アルカディアス・モモキング》《禁断のモモキングダム》が有効だ。

▲2021年プロモーションカード、《禁断のモモキングダム》
▲王来篇第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《キャンベロ <レッゾ.Star>》

 さらに《キャンベロ <レッゾ.Star>》にも「侵略」でき、その際にも《未来王龍 モモキングJO》の「シンカパワー」も発動することから、あっという間にダイレクトアタックまで行くことができる。

 このコンボは大会でも早速注目され、今後も大活躍することが見込まれるため、今のうちから確実にチェックしておきたい。

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《新世界王の闘気》

 ちなみにデッキリストに採用されている《新世界王の闘気》は、特にコンボに必要なわけではないし、《Volzeos-Balamord》へと合体するわけでもないが、マナの文明を安定させる目的で採用されている。

 それだけでなく「G・ストライク」まで持っているので、受けとしても活躍するのが高い評価を受けているぞ。

対策カードの林:《バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star>》

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star>》

 こちらは《王来英雄 モモキングRX》の新しい進化先として採用されており、たちまち大会でも優秀な成績を残した1枚だ。

 かつて自然単サソリスで暴れた《革命目 ギョギョウ》を思い出させるその能力は、現環境でも十分に通用する。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》
▲「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録、《流星のガイアッシュ・カイザー》

 何と言ってもエースは《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》《流星のガイアッシュ・カイザー》で、迂闊に相手が5コスト以上のクリーチャーを展開しようものなら、たちまち行動を封じられてしまう。

▲「龍の祭典!ドラゴン魂フェス!!」
収録、
《有毒類 ラグマトックス》
▲十王篇第4弾「百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」収録、《未謎の鎖 ブリタネッコ》

 他にもドラゴンでありながら、かつて《革命目 ギョギョウ》の相棒であった《霊騎ラグマール》のリメイクに当たる《有毒類 ラグマトックス》が注目されているほか、より器用に動ける《未謎の鎖 ブリタネッコ》も一気に注目を集めている。

 おまけに!

・このクリーチャーがタップしていれば、自分は攻撃されない。

 一体なんなんだこの一文は……。

 そう、このカード、ただでさえオーバースペックなロック能力を持ちながら、このパワーにして攻撃耐性まで作ってしまうのだ。

 これには《我我我ガイアール・ブランド》や《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》のような軽量デッキではひとたまりもない。

 ……とまあ分かりやす過ぎるハイパーカードなのだが、特に先日《”龍装”チュリス》が殿堂入りしたことで、RX革命チェンジデッキはもう少しずっしり構える構築へと進化し、そのキーカードとなるのがこの《バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star>》となりそうだ。

 当たった方はぜひ《王来英雄 モモキングRX》のデッキや、他にも《蒼狼の王妃 イザナミテラス》入りのデッキなどで試してみて欲しい!

コンボカードの火:《Volzeos-Balamord》

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《新世界王の思想》
▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《新世界王の権威》
▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《新世界王の闘気》

 『ヴォルゼオス・バラモルド』

枚数
カード名
4 《新世界王の権威》
4
《新世界王の思想》
4 《新世界王の闘気》
4
《天災 デドダム》
4 《霊宝 ヒャクメ-4》
4 《地龍神の魔陣》
4 《獅子王の遺跡》
4 《禁時王秘伝エンドオブランド》
3 《聖魔連結王 ドルファディロム》
3 《奇天烈 シャッフ》
2 《怒流牙 サイゾウミスト》

 

 言わずと知れた王来篇第4弾目玉カード。

 新カード「キング・セル」は「G・ストライク」持ちかつ手札から限定だがマナにタップして置かれない多色カードということで、先程も紹介した《未来王龍 モモキングJO》のデッキにまで採用されるほどの使い勝手の良さだ。

 そして合体すると……。

 超高パワー、超除去耐性、超速超火力、超手札破壊、超受け性能。

 ということで、本来9マナではありえないレベルのバケモノが登場する。

 しかしこの《Volzeos-Balamord》も、完成すれば即勝ちなのかと問われると、実はそんなに簡単な話ではない。

▲王来篇第2弾「禁時王の凶来」収録、《禁時王秘伝エンドオブランド》
▲王来篇第1弾「王星伝説超動」収録、《聖魔連結王 ドルファディロム》

 確かに強力には強力なのだが、バトルゾーンには干渉できないことから、《禁時王秘伝エンドオブランド》《聖魔連結王 ドルファディロム》と合わせて、できるだけカウンターを防いだり、S・トリガー対策をしながら攻撃していく必要がある。

 加えて比較的簡単に出せるとは言えど、簡単に出してしまったがゆえに後戻りがしにくいカードでもあるのだ。

▲覚醒編第4弾「覚醒爆発」収録、《時空の支配者ディアボロスZ》

 自身のマナを大量に犠牲し勝負に出るその様は、かつての《時空の支配者ディアボロスZ》を連想させるようで、まさしく諸刃の剣。

 思い切りも必要な反面、あまりにも安易に出して攻撃すると、「あれっ……?」と窮地に陥ってしまう、そんなカードだ。

 なので以上2つのポイントを意識し、確実にゲームを決められるタイミングで《Volzeos-Balamord》を着地させられるような構築、プレイングをお勧めする。

 多色デッキに革命を起こした1枚、手軽に手に入るKGMなので、ぜひ4枚ずつ集めて使ってみて欲しい!

コントロールカードの山:《Disメイデン》

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《Disメイデン》

 早速5色コントロールに採用され結果を残しているこのカードの役割は、初動兼受け。

 実はこれまで3コストのマナ加速とブロッカーを持つカードというのは、やや厳しめな条件付きのものしか存在しておらず、ここまでシンプルなものはこの《Disメイデン》が初となる。

 まずメインの効果に注目すると、3ターン目にこのカードをプレイするだけで、特に妨害がなければ

1. 3ターン目に手札の不要な多色カードをマナへ
2. 4ターン目に再び手札の不要な多色カードをマナへ

 以上の2点を行うことができ、本来5色コントロールは多色過多なデッキなので、渋々本命のカードをマナに置くシーンが頻繁にあったのだが、そのデメリットを1枚で解消してくれるのがこの《Disメイデン》なのだ。

▲王来篇第2弾「禁時王の凶来」収録、《我我我ガイアール・ブランド》

 おまけにブロッカーである点は、火単の《我我我ガイアール・ブランド》デッキに対して、ブロッカーとして2打点分を受け止め、確実にターンを得る。

 一見すると少し地味だが、こんなにも5色コントロールの地盤を固めてくれる《Disメイデン》を今回は選択してみた。

 タイムリーだが、偶然にも1月からのデュエマフェスの景品となるらしいので、ぜひ店頭に足を運んでゲットして欲しい!

未来覚醒カード:《オンセン・ディス・カイザー》

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《オンセン・ディス・カイザー》

 このカードはシンプルな強さもあるのだが、何と言っても注目したいのが《虹速 ザ・ヴェルデ》とのコンボ

▲「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」収録、《虹速 ザ・ヴェルデ》

 なんと効果で《虹速 ザ・ヴェルデ》を捨てると、5色の扱いで5枚ドローできるという裁定が出ており、これには当時SNSでも衝撃が走っていた。

 が、冷静になって考えてみると、コマンドが強みである《虹速 ザ・ヴェルデ》と、ドラゴンが強みである《オンセン・ディス・カイザー》、現状まだ上手い組み合わせは見つかっておらず、水と油という印象が強い。

 そもそも「手札を増やす」という挙動が極めてコンボ寄りなものであり、ビートダウンで強い《オンセン・ディス・カイザー》と、コントロールで強い《虹速 ザ・ヴェルデ》とは、少々どころかだいぶ噛み合いが悪くなっているのが大きな課題だ。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ /「未来から来る、だからミラクル」》

 どちらかと言えば《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ /「未来から来る、だからミラクル」》との「革命チェンジ」コンボで使われるのかなー、と思ったりしている。

 ただし手札を増やすコンボもいつ何が起こるのか分かったものではないので、未来覚醒枠として紹介した次第だ!

 さて、これにてZweiLanceの新カード風林火山は以上となる。

 実はスペシャルな新企画を考えており、年明けにでも公表できると思うので、楽しみにしていて欲しい。

 振り返ると結構な本数の記事を投稿してきたが、少しでも皆さんのデュエマライフに役立っていたのなら幸いだ!

 これまで本当にありがとう!!

 「デュエチューブ」ではこちらの内容でより深掘りした動画を公開中なので、ぜひ合わせてチェック!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
YouTube「ZweiLance Channel」:
https://www.youtube.com/channel/UCgo6OjaW8C8kghG0SHwMsJA

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