トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ちょこぺろ 第3回】
あとばる×ちょこぺろ対談の第3回目。今回はウデマエを上げるために欠かせない要素のひとつである、「視野の広さ」についてふたりに語ってもらったぞ。
どうすれば、トップレーヤーたちのようにいち早く敵の存在に気づき、対処することができるようになるのか? そのためのポイントをたっぷり聞いていこう。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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エリア・ヤグラ・ホコ・アサリの4ルールすべてでXパワーの歴代最高記録(2021年11月時点)を持ち、「ガチマッチの帝王」との異名をとるカリスマプレーヤー。数多くのトッププレーヤーがいる中で、Xパワーの歴代最高記録を4ルール独占しているのは驚異的というほかなく、その実力はまさに異次元レベル。また、ブキもボトルガイザーフォイルや.52ガロンベッチュー、N-ZAP85、チャージャーと幅広く使いこなすなど万能。2021年の11月には自身の持つ歴代最高記録を更新するXパワー3113.8をマークするなど、その実力はいまなお進化中。まさに『スプラトゥーン2』史上最高のプレーヤーといえる存在だ。
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視野を広く持つための3つのポイント
――視野を広く持つためにはどんなことを意識すべきですか?
ちょこぺろ:誰でもできるポイントとしては3つあって、一番簡単なのは物理的に広く見るようにする。たとえば、高台に立てばそれだけステージ全体を広く画面内に入れることができるので、敵や味方の位置も把握しやすくなりますよね。
そうやって、状況を把握してから立ち回るようにすることが基本ですね。2つ目は、プレーしているときってどうしても画面の中心とか、敵のいる方向とかだけに意識が集中しがちなんですけど、同時に画面端とか自分が注目していない場所もある程度は絶対に見るようにすることが大事です。
これは本当に慣れなので最初は難しいと思うんですけど、その意識がないことには始まらない話なので、自然とそうできるようになるまで、とにかく繰り返しプレーしていくしかないですね。
ちょこぺろ:3つ目はこまめにマップを開くことですね。ダメージを受けると位置がマップに映るので、定期的にマップを開くことで、味方が削ってくれた敵の位置をつかむことができます。
それにプラスして、前回マップを開いたときとは違う場所に塗り跡があれば、高確率でその付近に敵がいるということも判断できるわけです。もちろん、マップに意識を取られ過ぎるのもダメなので、本当に一瞬だけ開いて「なんか気づけたらいいな」くらいの気持ちで大丈夫です
あとばる:あとは、予想と逆算みたいなところも意識するといいかもしれないですね。たとえば、相手が復帰して、「普通に最短で来るんだったらこの時間くらいにここに来るはずなのに、来ないってことは裏取りしようとしているのか」みたいな。僕自身、試合ではそういうのを頭の中でずっとやっている感じなので。
このブキがこのタイミングで前に来ないのはおかしいからセンプクしているなとか、そういう根拠を持ってマップを見て、「あそこの塗りが更新されているから怪しいな」みたいな。そういう、テンプレートみたいなのが読めるようになるといいのかなとは思いますね。
――このブキだったらこういうことをしてくるだろう、という。
あとばる:そうですね。たとえば、相手がひとり生き残っているのに全然姿が見えないとなったら、当然センプクしてるってことじゃないですか。そうしたらクリアリングするとか、それでも見つからないならマップを開いて「あそこに、ひとつ不自然な塗りがあるな」とかを見つけて、位置を割り出すみたいな。
自分で全部目視して位置が分かればいいんですけど、結局オブジェクトとかセンプクという概念があるので、ある程度は予想して情報を取っていかないと、敵の位置を見るってことに関しては難しいかなとは思いますね。
――プレーしていくと、どの辺から来るってのはなんとなくは分かりますもんね。
あとばる:視野が広いというのは、つまり「取り入れる情報量を増やす」ということだと思うので、結局上のイカアイコンを見る回数とか、マップを開いて瞬時に見られる能力とかってのが、視野の広さにつながってくるのかなと思いますね。
――エイムを鍛えるために、なにか特別な練習もしたりしていますか?
ちょこぺろ:特にはしていないですね。ずっと実戦で鍛えた感じで。結局、試し撃ちってある程度ここら辺にエイムを合わせるというのは鍛えられると思うんですけど、それをやったから実戦でも同じようにエイムが合うかといったら感覚とか意識的な問題でもやっぱり全然違うし、実戦なら立ち回りと一緒にエイムも鍛えられるのに、エイムだけをどうこうみたいにやっちゃうのはちょっと非効率な感じがしていたので、ひたすら実戦をしていたという感じですね。
――エイムに関しては最初からうまく合うなとか、自信があるな方ではあったんですか?
ちょこぺろ:そうですね。正直、FPSとかTPSをまったくやったことがない人なら、操作感覚に慣れる意味で試し撃ちを多めにやってもいいと思うんですけど、もともとこの手のゲームで遊んでいたんだったら実戦で鍛えていくのがいいかなとは思います。
――ちなみに、ちょこぺろ選手は全ルールでXパワー3000超えというとんでもない記録を持っていますけど、このルールは苦手だなとか、このステージは嫌だなというのもあったりするんですか?
ちょこぺろ:ステージはけっこうありますね。対抗戦だったら味方に指示できるからいいんですけど、ガチマッチだとどんなに効率的な動きをしたところで見る範囲に限界があるようなステージ……センプク場所が多くて、かつ広いステージは嫌ですね。
あと、苦手なルールはホコですね。ホコって前線ブキがけっこう多くて、かなり対面が多く発生するので、ひとつのミスが大きく目立ちやすい。しかも対面に負けたとき、ホコってゲームスピードがめちゃめちゃ早いから、一瞬で終わることが他のルールよりも明らかに多い。
――確かに一気に進まれたりとかありますもんね。
ちょこぺろ:逆に言えば自分が全部決めちゃえば本当にすぐにノックアウトできるんですけど、結局そんなの人間なので毎回できるわけがないから、やっぱり不安定になる。それで、少し苦手意識があるかなという。
――なるほど。強いていうならホコがということですよね。それでも3000超えているわけですから、めちゃくちゃすごいです。あと、スペシャルのバブルランチャーを使う上ではどんなことを意識していますか?
ちょこぺろ:どのスペシャルにも言えることなんですけど、特にバブルランチャーのようなスペシャルは「絶対にこういう使い方をする」ってのはなくて、たとえばバブルって3つ吐けるじゃないですか。それで、よく見るのが3つ流して即割りみたいな使い方なんですけど、せっかくバブルが3つもあるのに全部即割りに使うのはもったいないなと思っていて。
それだけではなく、バブルを置いて壁にしたりとか、中に隠れたりとか、敵のヘイトを集めるために使ったりとか、いろんな使い方があるというのは覚えておくといいと思います。みんな「即割り」って単語に引っ張られてるのか、それしかしない印象があるので。
――実際、ちょこぺろ選手の動画を見ると、バブルを残しておいてその中に隠れてずっと敵のヘイトを集めたりといったプレーもされていますもんね。
ちょこぺろ:そうですね。他のプレーヤーの動画を見るときは、その人が高頻度で使っているような立ち位置とか、動きというのはその人の強みだったりもするので、そこをチェックしておくと細かい立ち回りのひとつとして吸収できるかなと思います。
・バブルランチャーは即割り以外の使い方も研究しておこう!
・マップをこまめに開いて敵の位置を割り出すべし!
・取り入れる情報量を増やすことが視野の広さにつながる!
次回も引き続きふたりの対談をお届けするぞ! お楽しみに!