これを待っていた!
ここしばらく、日本でのクローズドβテストが実施中のモバイル版『ディアブロ』、『ディアブロ イモータル』にかまけていて、すっかり『ディアブロ II リザレクテッド』はご無沙汰になっていたけど……!
なんと!!
12月15日にBlizzard Entertainmentは『ディアブロ II』に関する公式リリースを出し、その中で、
「クラスバランス調整、ラダーシーズンが導入されるパッチ2.4PTRを2022年初頭に配信!」
と、世界に向けて打電したのであるッ!! うおおおお!! こういうの待ってたぁぁぁぁあああ!!!
俺もすっかり忘れていたんだけど、リリースによると『ディアブロ II』(『リザレクテッド』ではなく、それ以前のね)で最後にバランス調整が行われたのは、11年前(!)のパッチ1.13cとのこと。以来、公式的なバランス調整は行われておらず、今年9月の『ディアブロ II リザレクテッド』の発売に至った……という時系列のようだ。
そして、この『ディアブロ II リザレクテッド』の発売をきっかけに現代のゲームファンにも“ディアブロ”という神ゲーの存在を知らしめられたことをBlizzard Entertainmentは好機ととらえ、ついに満を持して“パッチ2.4”を配信するもののようだ。
公式リリースで、
「パッチ2.4ではバランスの改善、エキサイティングなアイテムへの変更が行われ、さらにラダーのシーズンがスタートします! パッチ2.4は来年初頭にパブリックテスト(PTR)にリリースされ、大量のアップデートが導入されます!」
と自信を見せる、具体的なアプデ内容を2回に分けて見ていってみよう。
クラスのバランスは?
さてここからはあまり余計なことは書かず、公式コメントを中心にお届けしていく。
まずは……クラスバランスの調整!! これ、気になっていたんだよなーーー……というプレイヤーも多いと思うけど、↓このように調整されるらしいぞ!
【クラスバランスの調整について】
コミュニティから非常に多くのリクエストをいただいていた、「ディアブロ II リザレクテッド」の人気の高い英雄たちのバランス調整を行うことをここにお知らせいたします!私たち自身も皆さんと同じファンとして、新しい遊び方を見つけるのが楽しみです。「Diablo II」における最後のクラスバランスの調整パッチは、2010年3月23日にリリースされたパッチ1.13cだったことを考えると、これは特別な出来事と言えるでしょう!11年の時を超えた新たな変更により、クラス毎のテーマや特徴を維持しつつ、キャラクタービルドの多様性が広がることになるでしょう。これを達成するのはとても重要なことです。私たちはこの狙いを達成するため、活用されていないスキルを見直し、キャストディレイ(スキルの再詠唱までの間隔)を再評価するとともに、わかりやすいようにツールチップを改善しています。
●アマゾネス
アマゾネスは素早さと汎用性に優れたクラスです。全体的に見て、私たちは現在のアマゾネスの状態は好ましく、かなりバランスが取れていると考えています。とは言え、アマゾネスの近接スキルには改善の余地があります。インペールやフェンドといった一部の活用されていない近接スキルについては、より使われやすくなるよう強化したいと考えています。また、近接スキルを相乗効果なしでも活用できるようにすることで、他のことに充てられるスキルポイントを増やし、今までにない可能性を切り開けるようにすることを検討しています。
また、弓とクロスボウのツリーにある一部のスキルを強化し、高難易度における弓を使ったゲームプレイを改善することも検討中です。
●アサシン
アサシンは、闇に潜んでいともたやすく悪を葬り去るクラスです。とは言え、このクラスについては格闘型のマーシャルアーツビルドに強化の余地があると考えています。マーシャルアーツ系スキルは難易度が上がるにつれ段々と活用が難しくなっていく一面があるため、コンボポイントの生成と使い道に関して改善を模索しています。
また、トラップスキル全般が使用されにくい状況になっています。そのため、より多くのトラップビルド作成を促し、さらにダメージを強化することを目的として、必要とされる相乗効果の見直しを行っています。
●バーバリアン
バーバリアンは他に類のない腕力を持つクラスです。ただし、私たちは戦闘スキルの多様性について改善の余地があると考えています。現在、リープ・アタックやグリム・ウォードなどの戦闘スキルの可能性を増やすことを検討するとともに、一部の戦闘スキルにポイントを消費しやすくなるよう、求められるスキルの相乗効果の見直しを行っています。
また、投擲バーバリアンには発展の余地があると考えており、ダブル・スローと投擲術のスキル2つについて強化を検討中です。
●ドルイド
ドルイドは、野獣のごとき凶暴性であらゆる者を震え上がらせるクラスです。ただし、このクラスの一部の側面については、より刺激的となれる向上の余地があると考えています。例えば、ドルイドの火炎スキルは性能が不足しています。私たちは現在、火炎スキルのキャストディレイを見直し、物理ダメージについて改善を検討するとともに、相乗効果の強化に取り組んでいます。また火炎スキル以外にも、活用されていない自然の力スキルについても微調整を検討中です。加えて、極寒の息吹の操作性を向上させることを考えています。発動中の形態の自由度を高めることや、敵1体に標的をロックしないようにするなどが検討されています。
召喚スキルについては、高難易度では召喚は力不足だと考えています。これに関しては、レベルアップごとのライフ増加、使いやすさの向上、ダメージ能力、そしてレイヴン、ウルフ、蔦の相乗効果の追加を検討中です。
最後に、相乗効果の改善を主軸にした人熊スキルの強化も検討しています。
●ネクロマンサー
死者を操るネクロマンサーは、突然の死を敵にもたらします。アマゾネスと同じく、私たちはネクロマンサーは現状好ましい状態にあると考えています。ただし、活用されていないと思われる特定の召喚スキルには改善の余地があります。そのため現在、スケルトン・メイジの属性ダメージのバランス調整と、あまり活用されていないゴーレムの有効性の向上に取り組んでいます。
また、高難易度におけるボーンスキルについても改善の余地があると考えています。こちらについては、相乗効果の微調整を行っています。
●パラディン
熱狂的な聖職者、パラディンが振りまく正義の怒りは荘厳です。とは言え、一部の戦闘スキルは活用されていないようです。私たちは現在、あまり使われていないスキル(天界の拳など)を活用しやすくし、プレイヤーがそういったスキルの解放のためにスキルポイントを消費しやすい環境にする方法を模索しています。
また、攻撃オーラのスキルについても調整の余地があると考えています。改善策として、範囲ダメージのオーラの近距離での効力を向上することを検討しています。また高レベル帯でも活用可能な頼れるダメージ源となるよう、荊棘の加護を強化することも検討しています。
●ソーサレス
ソーサレス以上の属性魔法の達人は存在しません。私たちはソーサレスの現状に大いに満足していますが、若干の改善の余地があるように思われます。
冷気スキルについては、アーマースキル(フローズン・アーマー、シヴァー・アーマー、チリング・アーマー)のそれぞれ独特なメリットをさらに多様化させることができるでしょう。
また、使われる機会が少ない電撃スキルについても、スキルの相乗効果を増やしてビルドの可能性を広げることを検討しています。
最後に火炎スキルについても、ヒュドラなど活用されていないスキルの強化を検討しています。極寒の息吹と同じように、インフェルノについても操作性を改善して扱いづらさを軽減することを視野に入れています。
……俺がいまメインで使っているドルイドだけコメントが長く、
「そ、そんなに問題があるのか……?」
と、ちょっと震えているんだけど、たとえば、
「ドルイドの火炎スキルは性能が不足しています」
「召喚スキルについては、高難易度では召喚は力不足だと考えています」
なんてのを読むと、「そうだよ!! その通りだよ!! なんとかしてや!!!><」と膝を叩きたくなる。そう考えると、各クラスにおいて弱点を補強する試みがなされるのであれば……確かに、いままで以上にエキサイティングな冒険が始まることを予感させるわw
このほか、ラダーについて、傭兵についてなど気になる要素がいろいろあるんだけど……記事があまりにも長くなりそうなので、続きは次回ということで!
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ディアブロ II リザレクテッド』公式サイト:
https://diablo2.blizzard.com/ja-jp/
※ゲーム画面はPlayStation 5ソフト『ディアブロ II リザレクテッド』のものです。
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