〜『デュエル・マスターズ』イラストレーター、boyakingさんに直撃インタビュー!~
今回インタビューさせていただいたのは、1月26日発売予定の最新パック「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」でツインパクトとなった「ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー」と「ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚」の呪文側を担当されたboyakingさん。カードを2枚繋げてわかるダイナミックなイラストを大公開! そして、初めて描かれた「デュエル・マスターズ」のカードのエピソードから今回収録カードの制作秘話を語っていただきました。
––––デュエマのカードイラストを描かれるきっかけとなったのはどういう経緯がありましたか?
イラストSNSでイラストを投稿していたのですが、それを見てくださった当時のアートディレクターさんから声をかけていただきました。投稿していたのは殆ど2次創作ばかりで、クリーチャーなんか1枚もなかったと思うのですが、なぜ声をかけていただけたのかはいまだに謎です。
––––初めてご自身が描かれて、カードになったのはどのカードですか?
エピソード1の「流星のコブシ・エース」です。
▲「エピソード1 ファースト・コンタクト」収録、「流星のコブシ・エース」
それまで、ほとんど人物ばかり描いてきていたので、「人型でお願いします!」とリクエストして描かせていただきました。2011年のことですから、もう8年も前になります。今では何でも描かせていただくようになりました。
▲「流星のコブシ・エース」ラフ
▲「流星のコブシ・エース」完成画
見返してみると今とはちょっと違うテイストのイラストになっていて、反省点も多く見つかるのですが、当時の一生懸命さが感じ取れて、今でも好きな1枚です。
––––今回のカードイラストは、どのような発注で描かれたカードですか?
「ボルシャックシリーズを3対3の構図で、ツインパクトの2枚の呪文部分がつながるように」というのが最初の発注でした。また、「ミニ絵巻みたいな感じ」という指示もありました。
あとは、最近のイラストでは、キャラクターはわかりやすくシンプルに、というのが一貫してあるのですが、このイラストに限っては「昔のごちゃっとした密度感のある感じで大丈夫です」というニュアンスの指示もいただいたと思います。
横長斜めのちょっと変則的な範囲に、6体ずらっと並べることになりますので、そのあたりは意識しないでも、自動的にごちゃっとした密度感のある絵になるだろうと思っていました。
––––こちらのイラストは、ご自身の中で設定や、コンセプトみたいなものはありましたか?
登場するのは、なにしろ有名で人気なキャラクターばかりですから、「何より元のイラストに忠実に」ということを第一に心がけました。
とはいえ元のイラストはそれぞれ別のイラストレーターさんが手掛けてられてもいますので、元の絵柄を踏襲しすぎて、絵としての統一感が損なわれないように、全体のバランスを取りながら作成しました。
––––今回のイラストでの注目ポイント、また苦労された点はどこですか?
「人気のキャラクターを描く」、「構図が変則的」、「6体を構図に収める」と、通常のイラスト作成とは違う苦労や注目ポイントが目白押しです。
中でも、枠や呪文名に各キャラクターの顔がかぶらないように、なおかつ各キャラがしっかりと視認できるように配置するのが大変でした。後から配置を調整できるように、各キャラバラバラに制作しましたので、見えない部分もちゃんと描いてあります。
そのほうが最終的には融通が利いて、修正の対応が楽なのです。
こういう機会でもないとカードで見えない部分を見ていただくことはないと思いますので、苦労が報われた気分です。
枠なしの全部入りイラストも是非ご覧ください!
次回もboyakingさんのイラスト制作秘話を伺っていきます。お楽しみに!!
・名前(ペンネーム):boyaking(ボヤキング)
・生年月日:6月8日
・出身地:千葉
・これまで担当したカード:
「光器パーフェクト・マドンナ」
「「祝」の頂 ウェディング」
「龍覇 ザ=デッドマン」
「月の死神ベル・ヘル・デ・スカル」
「阿修羅ムカデ」、「阿修羅サソリムカデ」、「無明夜叉羅ムカデ」、「牙修羅バット/真血染める闇牙」、「阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!」、「天罪堕将 アルカクラウン」他
・好きなカード:
「勝利宣言 鬼丸「覇」」
・デュエマファンへ一言!:
イラストレーターの皆さんは、自分も含め、どのカードも一生懸命描いているので、キラキラしていないカードもじっくりと見てほしいです!何か新しい発見があるかも!