“ビルド”の考えかた
いま、いろんなゲームに手を付けてしまっていて(仕事だけどw)、それぞれのプレイに割く時間が限られるというがんじがらめの状況なんだけど、どうにかして『ディアブロ II リザレクテッド』だけは1日最低1時間……できれば2時間くらいは確保して、集中して遊びたいと思っている。
その大きな理由のひとつは、修正パッチは当たったけどいまだサーバーが不安定で、遊べるときに遊び込まないとなかなか進められないから。
そしてもうひとつが……やっぱり『ディアブロ II』っていまだ色褪せもせず抜群に楽しくて、本当に飽きることなく、何度も何度もダンジョンに出撃してトレハンがしたくなってしまうから!!!ww この中毒性、マジで『ディアブロ』ならではのものなんだよなぁ……! 『ディアブロ』以降にもたくさんのハック&スラッシュをプレイしてきたけど、やっぱり元祖の『ディアブロ』シリーズに勝るものはない--。『ディアブロ II リザレクテッド』を遊んでいるいま、この想いは確信になったわ。
で。
前回から、“ディアブロとはなんぞや?”ということをかいつまんで記事にしている。
『ディアブロ』シリーズは伝統的に、無数の敵をチクチクざくざくと蹴散らしていくアクションRPGであり、まるで節分の豆のようにバラ撒かれるアイテムを拾っては一喜一憂するハクスラであり、無限のビルド(キャラの構築のこと)を楽しむ“育成ゲーム”でもある。
前回の記事では、ゲーム全体の大まかな流れを説明したけど、今回は……『ディアブロ II』のキモとなるキャラ育成……つまり“ビルド”について考えてみたい。
育成方針を考える
とはいえ、まだ序盤の序盤が始まった……ってくらいのヒヨッ子ドルイドなので、それほど根を詰めて思い悩む必要はないかもしれない。
しかし『ディアブロ II』は、レベルアップすることで入るスキルポイントもステータスポイントもプレイヤーの任意で(つまり好きなように)割り振る仕様になっているので、ある程度は育成の方針を決めて臨んだほうが、いい感じの戦士に育っていく……気がする。
では、俺はどうすればいいのか?
連日お伝えしている通り、ドルイドを扱うのはまったくの初めてなので、何を目安に育成していけばいいのかイマイチよくわからない。
ちなみにドルイドのスキルは、↓このような3つの系統に分かれている。
●自然の力
“自然の力”ってのは、炎や風など、いわゆる“エレメンタル系”のスキル系統だ。ここをメインにスキルポイントを割り振っていくと、ソーサレスもビックリな魔法戦士が完成する予感がする。
●変身
“変身”はそのものズバリ、狼男や熊男にみずから変身して戦う系統。自然の力のような遠距離ではなく、ズンガズンガと敵のど真ん中にまで踏み込んでいって、圧倒的なケモノパワーでザコもボスも蹴散らすタイプかなと。もともと脳筋ファイターが大好きな俺には、この系統が合っているのかなぁ。
●召喚
この“召喚”が、俺がおぼろげに思い描いていたドルイドの姿かも。カラスや犬、クマや精霊を呼び出してゾロゾロと引き連れ、オトリとして使ったり、またはメインのアタッカーとして戦わせたりといった猛獣使いな立ち回りができそうな系統だ。もともと、他力本願な戦いかたが大好きな俺には、この系統も合っているような気がするw
とまあ、ドルイドは選ぶ系統によってまったく違う戦いかたができる、かなりトリッキーなクラスであることがよくわかった。でもだからこそ、どこをメインに強めていくのか悩ましいところであるな……。
ここで、
「そんな悩まんでも、まんべんなくいろんな系統のスキルを取っていけばええやん」
と、じつに気軽な疑問を呈される方が出てくるかと思う。
確かに、それもビルドの方向性のひとつとしてアリなのかもしれないけど、そういった八方美人な育成はたいてい“器用貧乏”な人間を作ることにつながりがちで、ここぞの火力も足らず、防御も頼りない、
「おまwww もう、ちょっと、どう扱っていいのかわからんわ^^;;;」
という、先輩を困らせる新人編集者のようになってしまう恐れがある。これだけは、なるべく避けたいのだ。
それよりも、自然の力なら自然の力、変身なら変身、召喚なら召喚に重点的にスキルポイントを割り振って、一点突破の特化型ドルイドに仕立て上げたほうがいいのではないか……! これまで『ディアブロ』シリーズでさんざん遊んできた知見が、俺にそう訴えかけるのである。
とはいえ、何度も言う通りまだまだ序盤なのだ。いろいろと試してみたくなるのも致し方のないことなのだよ。
まず俺が手を付けたのは“変身”であった。
“人狼”のスキルを取りましてぇ……w
うぇっへっへw
うぇっへっへっへぇww
うっひょっひょっひょwww
なんか……人狼ってかわいいな^^; しかも、人狼になることで体力も上がるし、火力もなかなかなので、もうこのまま変身を伸ばしていってもいいんじゃないかなあwww
そうこうしているうちに、序盤の最初のボスである“ブラッド・レイヴン”と対峙。
当然、人狼になって攻め立てるんだけど……。
はうっ!!>< 痛って!!!><
逃げ回りながら矢を放ってくるブラッド・レイヴンに手を焼き、けっきょく、
端っこに追い詰めて、自然の力の“火炎旋風”を放ちまくって焼き尽くしてくれたわwww
こうやってみると、ただ殴りかかる人狼よりも、派手に火や竜巻を放つ(と思う)自然の力も魅力的で……。
こうして、プレイヤーは“ビルドの深淵”に落ちていくのである。
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ディアブロ II リザレクテッド』公式サイト:
https://diablo2.blizzard.com/ja-jp/
※ゲーム画面はPlayStation 5ソフト『ディアブロ II リザレクテッド』のものです。
©2021 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.