トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる× スリュー 第3回】
あとばる選手×スリュー選手による対談も今回がラスト。
最後はいまの環境で強いと思うブキについてふたりに語ってもらったぞ。新しいブキへの持ち替えを考えている人は要チェックだ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
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OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaスリュー
デュアルスイーパーカスタムをメインで使用するトッププレーヤー。初期からデュアルスイーパー系を使い続けてきた「デュアルスイーパーの第一人者」として知られ、これまでに数々の大会で好成績を残しているほか、ガチマッチでも全ルールXパワー2900以上を達成するなど、その実力は折り紙付き。状況判断、エイム、キャラクターコントロールなどすべてが高いレベルにあり、その安定した立ち回りはぜひお手本にしたいプレーヤーのひとりだ。
Twitter:https://twitter.com/suryu_splatoon
攻撃性能が高いスクイックリン
――いまの環境で強いと思うブキはなにかありますか?
スリュー:スクイックリンとかじゃないですか。
あとばる:確かに強いね。
スリュー:キル能力が高すぎですよね。
あとばる:ステップを踏めるのが強いんだよね。
――ステップを踏めるというのは?
あとばる:連続ジャンプのことですね。スクイックリンって、ジャンプ中にチャージ速度が遅くならないんですよ。なので、基本的にぴょんぴょんジャンプして敵のエイムをずらしながらチャージを溜めて、攻撃するっていう戦い方がすごく有効なんですよ。
――スクイックリンの人たちが、やたらジャンプしているのはそういうことなんですね。
あとばる:そうですね。こちらもジャンプで敵の弾を避けることはできるんですけど、ある程度ブレとか硬直とかがあるし、シューター系は倒すのに2~4発当てないとダメじゃないですか。
その点、スクイックリンは1発バシッと当てれば勝ちなので、チャージャー系統はそれが強いですね。相手にちょっとスキがあれば倒せてしまう。
――確かにスクイックリンは、近距離に詰めても返り討ちに遭いやすいですね。
あとばる:チャージが速いので、1発がそんなに重くないんですよね。ジャンプしながらチャージできるのもあって、果敢に攻めてくるスクイックリン使いはやっぱり強いですね。
――デュアルスイーパーカスタムの場合でもスクイックリンは嫌な相手という印象ですか?
スリュー:そうですね。デュアルスイーパーはメインの乱数もあって、そこのスキを狙われるのが本当にキツくて。距離を詰めちゃえばスライドでゴリ押しもできるので、遠ければ遠いほど不利という感じですね。
――ほかに強いなと思うブキはありますか?
あとばる:最近だと、バケットスロッシャーソーダが強いなって改めて思いましたね。クイックボムピッチャーの爆発力がハンパなくて、制圧力とキル力のどちらもありますし、メインとの相性もよくてかなり強力ですね。ちょっと前に大会で優勝したチームが編成に入れていた影響もあるのか、ここ最近は使う人も増えている印象があります。
ふたりが実践するガチマッチでの戦い方
――この機会にあとばる選手からスリュー選手に聞いてみたいことってあります?
あとばる:デュアルスイーパーを持っていて、相手のH3リールガンにされたら嫌なことってなんですか。
スリュー:H3って前線2枚にH3に後衛という編成が多いと思うんですけど、このときに前線に合わせて詰めて来られると嫌ですね。1対1のタイマンならそれなりに対処できるんですけど、H3はワントリガーで1枚持っていける火力はあるので、そういう攻撃力で前線のカバーをされるとだいぶきついです。
あとばる:なるほど。あと、いまの環境はデュアルスイーパーカスタムよりも無印の方が強いのかなと思うんだけどどうです?
スリュー:無印はサブがポイントセンサーになっちゃうのが厳しいですね。あと、無印だとそもそもの動き自体も変わってくるんですよ。
あとばる:そうですよね。あまり前に出られなくなりますよね。
スリュー:はい。そこが一番きついですね。役割としてヴァリアヴルローラーとかに似てくると思うので。
あとばる:いまの環境は役割の被るブキが多いですもんね。じゃあ、カスタムの方がいいのか。
――スリュー選手はガチマッチだとほぼカスタムを使っているんですか?
スリュー:そうですね。カスタムでやっています。
――ちなみに、デュアルスイーパーがN-ZAP85にやられて嫌なことってどんなことですか?
スリュー:N-ZAP85ってキルも塗りもなんでもできるブキなんですけど、状況に応じた的確な動きをしてくるZAPがすごく苦手です。たとえば、塗れないと思ったらセンプクして敵を倒したりとか、味方が前に詰めているときに一緒に前に詰めてカバーしてあげたりとか。その上でインクアーマーもしっかり吐いてくると、本当に強いですね。
――視野を広く持って、的確に仕事をしてくるというような?
スリュー:そうですね。まあ、そういう動きをするのはかなり難しいことではあるんですけど。
あとばる:やろうと思ってすぐにできることじゃないですね。的確な判断をするのって、結局はどれだけいろいろな状況を経験したかが物をいうので、とにかくたくさんプレーすることが大事ですね。
――ガチマッチだとどうしても自分がキルを取っていかないと勝てないと思うんですけど、味方のフォローとのバランスはどのようにしています?
スリュー:ガチマッチだと、ほぼキル重視で動いていますね。もちろん、動いているうちにカバーしたり、されたりというのはあるんですけど、基本は自分が敵を倒すことを優先して立ち回るようにしています。
――やっぱり人数差を作っていけば自ずと勝率も上がっていくだろうという感じ?
スリュー:はい。僕はそれでXパワー2900に行けたのかなと思っています。
――あとばる選手はガチマッチでは味方のフォローを意識しているそうですが、具体的にはどのような感じで立ち回っているんですか。常に2番、3番手くらいにいるようなイメージ?
あとばる:そうですね。位置取りとしては、2~3番手くらいが一番いいですね。その上で、味方にヴァリアブルローラーとかわかばシューターといった「塗りが強いけど前に出られないブキ」が多いならちょっと前目に出てキルを意識して、逆にチャージャーやスロッシャーといった「キルは取れるけど塗りが弱いブキ」が多いなら後ろに引いて塗りを重視するといった感じで、チームの弱点に合わせて動きを変えるようにしています。
毎回、前目にいて突っ張るのもガチマッチでは大正解だと思うんですけど、そもそもH3リールガン自体が最前線を突破してキルをガンガン取って生き残れるようなブキではなくて、ある程度味方頼りになることが多いので、最近はそうした立ち回りを意識していますね。
――その方が勝率も安定しますか?
あとばる:勝率というか、精神が安定します(笑)。役割をこなして勝てなかったときに「しょうがないね」となりますし、「なんでここでエリアを取らなかったの?」みたいなのがなくなるというか。負けに納得がいくので、個人的にはガチマッチを平穏にできるひとつの要因かなという感じがしています。
――「なんで、そこで誰もホコを持っていなかったんだ」みたいなことってありますからね(笑)。
あとばる:そういうのは全部自分でやることによってなくせるんですよ。「自分がうまくできなかったから負けた」くらいでいる方が納得がいくので、精神的にも楽なんですよね。
・スクイックリンはジャンプ撃ちが基本!
・バケットスロッシャーソーダがガチマッチの新たなトレンドに!?
・ガチマッチは全部自分がやるつもりで戦おう!
次回は新たなプレーヤーが対談に登場! 話題のブキについていろいろと聞いていくぞ。お楽しみに!